新潟県には『新潟五大ラーメン』というものがあります。
『長岡生姜醤油ラーメン』は、その『新潟五大ラーメン』の一角であります。
そして、その元祖と言われているのが『青島食堂』で、先代の社長さんが豚骨の臭みを消すために試行錯誤した結果、大量の生姜をスープに使うことになったのが始まりであると言われています。
『青島食堂』が誕生したのは、昭和36年(1961年)頃のことで、
最初は一般的な食堂としてスタートし、麺類以外にも定食などを出していたようですが、
その中でも『青島ラーメン』だけが大人気で、お客さんのほとんどが『青島ラーメン』しか注文しないという状況になり、
だったらいっそのことラーメン専門店にしようということで、約50年前からラーメン専門店となったということです。
『青島食堂 』さんは、今回伺った駅前の『宮内駅前店』が本店なのかと思いきや、
実は、僅か300メートル程度離れた場所に『 曲新町店』があり、そちらには製麺所が併設されていて、どちらが本店かわからない状態ですが、まぁ、あまりにも近いので“宮内駅周辺”が本拠地ということで丸くおさめておいた方が良いでしょう。
この辺りにはコインパーキングは有りませんので訪店する際には注意が必要です。
宮内駅周辺は街の雰囲気が良く、新潟らしい情緒があり、とても良い町です。
新潟は、私の大好きな場所のひとつです。
ということで、今回『青島食堂 宮内駅前店』さんへ訪店したのは平日の13時半頃です。
平日の昼過ぎでも券売機前には、多少の並びがありました。
今回購入した食券は、
『青島チャーシュー麺大盛+ホウレン草増し+メンマ増し+薬味ネギ増し』です。
ここ青島食堂さんのメニューにはライスや餃子は無く、トッピング以外はラーメンメニューのみ一択です。素晴らしい。
入店すると本日は“ツーオペ”で、勤続20年以上と言われる有名女性スタッフ大塚さんと、もう一人も女性の方でした。
なかなか忙しそうな厨房ですが、着席から数分で着丼です。

もう、見ためからして〝ザ・醤油ラーメン〞といった感じ。
やはり、まずはスープです。

うん、この味。〝鉄板〞てす。
もう、懐かしいと言うか、故郷に帰ってきた気分ですね。
最近の“二郎系インスパイア”によってイカれてしまった舌を、もう一度、あの頃の懐かしい醤油ラーメンの時代に戻してくれます。
このスープを嫌いな日本人は絶対にいないと言い切れる程の旨さです。
そのスープと絡む細麺も絶妙で『ズルズルッ』と啜ると麺がスープを引き上げて、スープの旨味が口の中に広がります。
チャーシュー麺でなくてもチャーシューは多少盛付けられていますが、青島食堂さんへ行ったなら必ずチャーシュー麺がオススメです。

甘味を感じる脂身が多いチャーシューは、スープとの相性が抜群で、チャーシューとスープだけで、いくらでも食べられそうです。
いやいや、もう本当にペロリです。
チャーシュー麺大盛をもう一杯お代わりしたいくらいですね😅
本当に美味しい醤油ラーメンでした。
また、直ぐに来たいと思います。
ご馳走さまでした。
<(_ _*)>
と、ここからは、おまけです。
青島食堂さんのある宮内駅周辺を散策します。
こちらは“地元に愛される老舗の醤油屋”と言われる『越のむらさき』の社屋です。
旧三国街道に漂う〝越のむらさきの香り〞には、創業以来、180年の歴史があと言われます。
越のむらさきの古い社屋、御地蔵さま、煉瓦の煙突などは、三国街道の歴史的遺産として『第一回長岡市都市景観賞』を受賞しました。
直売所があるので直ぐに買えます。
200年以上前に作られた御地蔵さまは、三国街道の分岐点にあり台座には『右ハ江戸』『左ハ山路』と彫られていて、道しるべ地蔵と言われています。
この竹駒稲荷は、岩沼市にあって日本三大稲荷といわれる由緒正しき神社ですが、明治22年にこの地に勧請されました。
右側のお狐さまは珍しい子持ちで、商売繁盛だけではなく、子宝安産でもお参りが絶えないと言います。
今の社屋は明治10年の竣工なので、築130年にもなります。
また、醤油業は天保2年から開始しているので、創業180年になると言われ、工場見学も可能とのこと。
『越のむらさき』は“江戸から続く越後の風味”まごころと伝統の醤油なのです。
そして、こちらは、吉乃川ミュージアム醸蔵に隣接する吉澤仁太郎が建てた『機那サフラン酒本舗』です。
米どころとして知られる新潟県長岡市の摂田屋(町名)は、古くから醸造業が盛んな町で、歴史的建物や蔵が並ぶ風景は旅愁を誘い、散策を楽しむ人も多く、観光バスで団体さんが訪れるほどです。
近年は“日本一の鏝絵(こてえ)”と評判の土蔵『機那サフラン酒本舗』の公開によって、人気がさらに高まっています。
文京3年(1863年)生まれの創業者の吉澤仁太郎は、明治27年(1894年)に現在地の摂田屋に店を構えたと言います。
その非凡な感性と類い稀なる研究心や行動力によって、商売を大成功に導きました。
趣味の世界でも才能を開花させ、 生涯をかけて創り上げた建築や庭園は、唯一無二の〝仁太郎ワールド〞と化し、国登録有形文化財の指定を受けたのでした。
翌日、こちらも新潟の名店『あごすけ』さんに伺いました。

しかし、土曜日ということもまあり、並びは無くとも、こちらは整理券制なので、待ち時間1時間半ということで今回は断念です。
日本海の風光明媚な海岸へ出ると、漁船を格納する雰囲気のある家屋が並ぶ一画があり、少し散策してから帰路に就きました。
ということで、今回はここら辺で失礼いたします。
次回は『あごすけ』さんと『青島食堂』さんのチャーシュー麺も、また直ぐに食べに行きたいと思います。
最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました。
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