
今回は、色々な諸事情によりスズキの軽トラ(キャリィ)で埼玉県春日部市へと向かうことになりました。
って、いやいや、このキャリィがなかなか秀逸なマシンでして。
全体のギヤ比(ファイナル比)をハイとローに切り替え可能な4WDの5速マニュアルミッシュンを搭載し、しかも普段はFRの2WDで走行して、いざとなればパートタイム4WD(前後輪ロック、センターデフ無し)で走行できるというスーパーマシンなのです。
リアデフキャリアに機械式LSDを搭載すれば対角線のモーグル接地状態であっても駆動力を路面に伝えて、かなりの走破性を発揮します。
そして“スポーツカー乗り”として嬉しいのは、このマシンが、前輪がドライバーの前方にあるセミキャブオーバー(ボンネット型)であることです。
本当に、この事だけでやる気にさせてくれます。
この型(DA63T)のキャリィにターボモデルはありませんが、NAモデルだからこそのレスポンスと、NAエンジンだから出来る、雑に回しまくれる楽しさもありますね。
NAだからと侮るなかれ、水冷直列3気筒DOHC12バルブのK6Aエンジンの最高出力は、48ps(35kW)/5500rpm。
最大トルクは、6.3kg・m(62N・m)/4000rpm。
車両重量は驚異の僅か750kgです。
と、軽トラ自慢はここら辺にして😅
今回の目的は食べログ百名店に8年連続選出された名店中の名店『煮干乱舞』への訪店です。
煮干乱舞さんは、朝7時から営業を開始して、15時には閉店してしまうという、訪店時間帯的には、かなり“ハードルの高い”ラーメン店です。
ということで、私も訪店日を平日の午前中に設定したのですが、
これがなんと、当日は朝9時の時点でGoogleによると『通常と比べて混んでいます』との表示で、インジケータは通常時の2倍以上ではあ~~りまんか😱
しかし、もう、今日と決めていたので、覚悟して現地へ赴くことにしました。
そして、お店に到着すると、しかし、なんと、先客はたった1人だけだったのです。
恐らく、どうも、向かい側のパチンコ店が新台を入荷したのか何なのか、パチンコ屋に行列が出来ていたようで、その行列にGoogleのGPSが反応して煮干乱舞さんの混雑と混同していたようなのです。
これは何とも、有難い誤算なのか何なのか、ともあれ、並び無しで無事に入店できたのでした😅
入店すると、刺青が鮮やかな店主の川田雄一さんと女性の店員さんが『いらっしゃいませ~』と愛想良く迎えてくれました。
濃厚な煮干しスープが売りの煮干乱舞さんですが、メニューには『淡麗』と『特濃』があり、どちらをチョイスさるかは迷うところではありますが『特濃』に関しては“濃過ぎる”とのレビューも散見するので、今回は一番人気でもある『淡麗』でいきたいと思います。
ということで、今回購入した食券は、
淡麗中華ソバ(醤油)+和え玉(ジロ)+肉飯+生たまご(宝玉卵)です。
店内席はカウンター席のみで、入ってすぐの一番端の席に案内されました。
お冷やは紙コップのセルフで、レンゲはカウンターの上にあります。
卓上調味料は黒コショウ、白コショウ、そして、烏賊酢(いかす)です。
烏賊酢とは聞き慣れないお酢ですが、どうやらイカの干物が酢漬けになっているようで、『和え玉用』となっているので、お店側としてはラーメンスープには使って欲しくないのでしよう。
カウンター席のパーティションには、お店のルールや美味しい食べ方が貼り出されています。
宝玉卵の貼り紙も。
生たまごのあるラーメン店は稀ですが、生で提供する以上、かなりの拘りがある鶏卵のようです。
そうこうしていると、その宝玉卵がまず到着しました。
うん、これはかなりの立体感です。
『ラーメン鷹の目』さんの赤い卵黄のインパクトに引けをとらないルックスで、白く見える白身もこんもりですし、黄身も立体のまん丸です。
そして、待つこと数分、ついに淡麗中華ソバ(醤油)が着丼です。
派手さを廃した独自のビジュアルでありながら、スープの色合いや、三種のチャーシューの彩り、そして山盛りの玉ねぎが食欲をそそり、味わう前から幻想を掻き立てます。
まずは、『店主オススメの召し上がり方』に従って『①スープを飲む』です。
白濁して見えるのは上澄みと言うか表面だけで、スープ自体は非乳化、、いや微乳化系でしょうか。
淡麗とはいえ、煮干しの風味がガツンと効いていて、和風でありながら物足りなさは全くなく、動物系の出汁との絶妙なバランスが図られたスープなのでしょう。
インパクトはコアでありながら、上品な味わいで、完飲確実と言えるスープです。
さすがの、前評判通りの旨さです。
次に『②麺を啜る』です。

うむ、これも確かに、という感じの小麦粉の旨味を楽しめる麺です。
煮干乱舞さんのラーメンは、恐らく九州系(博多、長浜、久留米など)の“ド豚骨ラーメン”をインスパイアしながら、豚骨ではなく、豚骨を煮干しに置き換えて、“ド煮干しラーメン”を体現したものだと思います。
なので、麺自体は九州系の細麺に酷似しており、独自でありながらも、どこか慣れ親しんだ味わいです。
しかし、そのコシや歯応えは格別で、細麺でありながら十分な食べ応えを楽しめます。
次に『③啜る度に変化する味わいを楽しむ』ですが、麺の成分が徐々にスープに溶けるという感じよりは、やはり、麺がスープを吸っていく感覚ですかね。
まぁ、麺自体の塩味がスープに溶ける感じとスープの粘度が上がっていく感覚ははありましたね🤔
チャーシューは3種類。
甘辛いタレの味染みのバラ肉と金華ハムのような色鮮やかなポークと柔らかい鶏のモモ肉です。

どの肉も本当に柔らかく肉の旨味があり、魚介系スープとの相性がバツグンで、もう旨いのなんの。
そうこうしていると、肉飯が到着。
こちらも、なかなかの迫力のビジュアルです。
肉の量が多く、ご飯は見えてこないので、とりあえずネギをラーメンの方にも移動させました。
うん、このスープにはネギも合うと思います。

なぜかラーメンの方は玉ねぎなので、ネギとスープのコンビネーションを楽しむにはうってつけですね。
そして、これは鶏のモモ肉です。

肉が多くて、ご飯はまだ見えてきませんが、こちらもスープとの相性バツグンなので、ご飯はまだ取って置きです。
麺を食べ切ったところで店主さんに『和え玉お願いしま~す!』とコールすると、ものの数分で和え玉(ジロ)が到着します。
この『和え玉』とは、九州系で言うところの『替え玉』であり、さらには、これ自体に味付けやトッピングがされた、いわゆる『油そば』なのです。
和え玉には『醤油』『塩』『激辛』『ジロ』があり、中でも『ジロ』は、いわゆる“二郎系”をインスパイアしたメニューで、味付けアブラがトッピングされニンニクが利いています。
『よく混ぜて下さ~い!』とのことで、器の底にあるタレと混ぜ合わせていきます。
和え玉は、あくまでもラーメンメニューを注文してからの追加メニューですが、一口啜るとかなりの旨さで、これはこれで1つのメニューとして確立しても良いのではないのかと思うほどの、これはこれで唯一無二の美味しさです。
いわゆる“天地返し”すると、かなり濃いタレが利いていて、これが単なる替え玉ではないことが分かります。
烏賊酢を加えて啜れば、ここでしか味わえない極上の油そばが楽しめます。
そして、田中農場の宝玉卵を溶いて、いわゆる“すき焼き風”を楽しんでみても、もう何もかもがメチャ旨です。
最後は、スープにドボン。
肉飯は、食べ進めると底から出汁醤油が現れて、ワサビとの相性からか何とも和風な刺身丼(海鮮丼)のような味わいで、煮干しの利いたラーメンスープとの相性バツグンで、最後の一口まで、飽きることなく美味しく頂けて、あまりの美味しさに、食べ足りない感覚すら覚えるほどです。
ということで、ペロリです。

いやいや、もう何とも物足りないほどの旨さで、今から同じメニューを、もう一度食べられそうな勢いの旨さでしたね😅
また直ぐに、食べに行きたいと思います。
さすがの8年連続の食べログ百名店選出のラーメン店。
煮干乱舞さんでした。
本当に美味しかったです。
ご馳走さまでした。
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ということで、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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