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2020年12月10日

あの日、あのとき・・・

あの日、あのとき・・・  先日のF1サクヒールGPは波乱の連続で、レーシングポイントのセルジオ・ペレスが「史上もっとも遅い初優勝」という劇的なラストで幕を閉じた。

 ペレス選手には心から「おめでとう!」と言いたい。

 やはりF1にはドラマがある。
ペレスの劇的な初優勝と、グロージャンの大事故が大きな話題となったが、一方でハミルトンの代役で走ったジョージ・ラッセルの活躍も見逃せないものだった。

 しかしリザルトには「ジョージラッセル(AMGメルセデス):9位」だけである。
そこには予選2位から終始レースをリードし、ピットのミスで一旦は中団に沈むが、
再び2位まで浮上したことまでは残らないだろう。

 ただ、ラッセルには未来がある。
この先GPドライバーとして、この先どんな活躍をするのかは誰にも分からない。

 さて、前置きが長くなってしまった。
今回は30年前のレースの話をしたい。

1980年最終戦、ワトキンスグレンで開催された西アメリカGPである。
アルファロメオ179をドライブするブルーノ・ジャコメリは、
ワークスアルファロメオが1979年に復帰して以来
初のポールポジションを獲得した。
ブラバムのエンジンサプライヤーとして復帰したのは’76年だが、
このエンジンのみ供給していた時期では’78年の南アフリカGPで
ニキ・ラウダがポールを獲っている。(ラウダ最後のポール)

このブラバム・アルファロメオは’79年終盤まで続くが、
あまりの信頼性の低さにシーズン途中のカナダGPから、
ブラバムチームとアルファロメオは離婚することに。

 このカナダGP直前のイタリアGPでは、
アルファロメオは1965年以来、実に14年ぶりにF1に帰ってきた。
そして’80年からブルーノ・ジャコメリとパトリック・ドゥパイエの2カーエントリーで本格復帰。
しかし相変わらずV12エンジンの信頼性は低く、
予選はともかく決勝ではリタイア続きだった。
さらにシーズン中盤のドイツGP直前のテスト走行で
ドゥパイエが事故死するなど、苦難の連続だった。

 しかしシーズン後半戦、徐々にマシンのポテンシャルは上がり、
ついに最終戦のUSGPではポールポジションを獲得することに。
2位のネルソン・ピケ(ブラバム)におよそ0.8秒もの差をつけての
堂々のポールポジションだった。



若干ウェットのコンディションながら、ジャコメリはスタートも決め、
序盤はピケからプレッシャーを受けるが、
その後は徐々にその差を広げ始める。
さらにピケがコースアウトしたあとは、まさに独走態勢。
ワークスアルファロメオが1951年以来の優勝か?と思えた瞬間だった。
しかし31周目、その夢は儚く消えた。
力なくグリーンに停められたマルボロカラーの179。
リザルトには「電気系」と記されているが、
このとき既にレースは半分が過ぎていた。

あの日、あのとき、もしアルファロメオのマシンが優勝していたら・・・
もしブルーノ・ジャコメリがトップチェッカーを受けていたら・・・
両者のその後は大きく変わっていたかも知れない。


あのニキ・ラウダが「アルファのエンジンを見ると、
ターボエンジンが小物に見えてしまう。」と言っていたアルファV12。
ただただ「美しい!」の一言に尽きる。


 ただ、このレース、関係者のみならずファンの関心事は
アラン・ジョーンズVSネルソン・ピケのタイトル争いだった。
ジョーンズとピケのタイトル争いはし烈を極め、
決着は最終戦までもつれ込んだ。
ピケは序盤でリタイアに終わり、
この時点でジョーンズのタイトルが確定した。
そしてジョーンズは優勝し、タイトル獲得に花を添えるかたちとなった。

 リザルトには「ジョーンズ(ウィリアムズFW07):優勝」
そしてアラン・ジョーンズがチャンピオンと残っている。
ジャコメリがポールからスタートを決め、
レース中盤までトップを快走したということは
「ラップリーダー(1~31周):ブルーノ・ジャコメリ(アルファロメオ179)」
と一応残ってはいるが、そこには記録には残らないドラマがあったと思わずにはいられない。

 このあと、F1は急速にターボ時代に入り、
それに伴いアルファロメオもターボを選択した。
1.5リッターV8という、いかにもアルファロメオらしいレイアウトだったが、
目立った結果を残すことはできなかった。

 1979年のシーズン途中での復帰から、
ついに1勝もできなままアルファロメオはF1から撤退した。
今現在、アルファロメオレーシングという名前こそ残っているものの、
このチームのマシンが優勝したとしても、
純粋なアルファロメオだと思う人は少ないだろう。

 自然吸気のV12がGPを走るといことは、もう未来永劫ないだろう。
それはもうノスタルジーに他ならない。
それでも、この美しい外観を持ったエンジンが、
美しい音色を奏でサーキットを走る姿をPCの画面越しであっても
今なお観ることができるのは幸せなことだと考えるべきだろう。
ブログ一覧 | 70~80年代F-1 | 日記
Posted at 2020/12/10 23:02:15

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