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2011年04月10日 イイね!

闘病記

突然始まった入院生活。
病名は「特発性血小板減少性紫斑病」という名前らしい。
病気としては新参で、その原因も治療方法も特定されていないという。
しかも私の場合は血小板の数値がかなり「イッちゃってる」らしく
いわゆる「緊急事態」の部類に入るとのこと。

原因はともかく、治療方法に関してはドクターのカン、ヒラメキということになる。
血液の病気であることは間違いないが、免疫の病気とも言える。

早い話、私の身体の中で免疫が「誤作動」しているらしい。
担当医の話だと本来あるべき血小板を免疫が「異物」と判断し、
殺してしまっているのではないかとのこと。
その証拠に入院当日の深夜に血小板を投与したが
思ったほど数値は上がらなかった。

というわけで薬によって免疫を落とすという治療に。

今回の病気はこれといって自覚症状はなかった。
しいて挙げればちょっとした切り傷などから血が出ても
なかなか止まらなかった、あるいは歯磨きのときに毎晩のように出血した・・・などなど。
特に辛いとか苦しいなどということはなかった。

ただ入院しての治療となると日常的にはけっこうな「制限」を受けた。
まず身体の部位を問わず、どこかにぶつけることは厳禁。
内出血でも起こしたら大変なことになる。
首から上なら即命に関わるとのこと。
歯磨き、ブラッシング、入浴時に身体を擦るなどの行為も厳禁。
とにかく出血の恐れのあることはすべてNGだった。

しかし、本当に大変だったのは本格的に薬を服用し始めてからだった。
なかなか厄介なことが起きはじめた。
副作用である。
免疫が誤作動して血小板を殺してしまっているので
薬によって免疫の機能を落とす。
これで血小板が増えればOKというこになるのだが、
その反面、非常に強い薬を飲むことになるので当然副作用というものがある。

まず顕著だったのが「食欲の増進」である。
もともと食欲は旺盛なほうなのだが、それでもちょっと異常と思えるほど空腹が続いた。
なんというか常時お腹が減っている状態。
それこそ歩いてる人まで食べたくなってしまうほど食欲が暴走している感じがした。
しかしその「薬によってもたらされた」食欲のままに食べたら
あとで取り返しのつかないことになるのは目に見えている。
ひたすらジッとガマンすることに。

さらに、もうひとつ。
夜眠れないという症状だ。
これもなかなかキツイ。
普段はベッドに入った瞬間に眠れるほうなのだが、
入院で運動不足な上に薬の副作用もあり、ヒドイときには1時間ほどしか眠れない。
良くても3~4時間。
それも連続で眠ることはできないので、ウトウトしながらコマ切れに眠るといった状態。
同じく服作用の空腹もあり、なかなか眠れたものではなかった。

それでも飲み物を口にしてなんとかゴマカシながら過ごした。

その他にも顔やお腹周りに脂肪が付くなど、実にありがたくない副作用がある。
この薬のおかげで回復に向っているので文句は言えないが
なかなか大変な薬でもある。
現に薬は数日分まとめて渡されるのではなく、
飲むごとに看護士さんから渡された。

しかし副作用と戦いながらも効果は確実に現れた。

定期的に血液検査をしたが、血小板の数値は急カーブで上昇し始めた。
「薬が効いているんですかね?」と私が訪ねると
「こんなに効く人も珍しい」と言われてしまった。

しかしこれは担当医の処置が的確だったことに他ならない。
先生からいただいた資料をよく読んだのだが、
薬の服用で血小板の数値が10万以上にまで回復する事例は
全体のわずか15%程度でしかないという。
私は入院中に10万以上になったので、15%の確率に残ったことになる。
レーシングドライバーは回復力がズバ抜けているというから、
まさに面目躍如である。

とはいえ薬の副作用はなかなか治まらなかった。
夜眠れない状態は結局退院するまで変わらず、
その点だけでもまだ社会復帰できる感覚にはなれなかった。

しかし今回の入院はいろいろと考えることがあり
おかしな言い方だが実に有意義なものだった。
それについては今後数回に分けて書いていこうと思う。
Posted at 2011/04/10 22:07:55 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2011年04月02日 イイね!

再開

一ヶ月以上もブログを更新できずにいた。

実は入院していた。
今はもう退院して昨日から職場復帰もしたが、まだ加療中ではある。


遡ること一ヶ月以上前の2月21日。
身体になにやら紫色のシミというか班が出ていることに気付く。
乾燥肌のせいか?などと思っていたが、次の日になるとさらに紫の班はその範囲を広げた。
口の中にまで血ダマリのようなモノができたので、
さすがに気味が悪くなり仕事の合間を縫って病院へ行くことに。

いつも行ってる内科で「皮膚科のほうが間違いない」ということで皮膚科を紹介される。
その皮膚科では私の症状を見るなり「血液検査をします」とのこと。
結果が出るまでの間、外での会議を済ませ、再び病院に戻ると血液検査の結果が出ていた。

医者:「○○病院はお分かりですか?」
私:「ハイ」(今度はそっちで診察か・・・)
医者:「すぐに入院して下さい。既に話はしてあります」
私:「にゅ・・・入院ですか!?」(声がデカかったかも)

血液検査の結果を見せながら先生は話を続けた。
どうやら血小板の数値だけが極端に低いという。
単純な話、一旦出血したら止まらない状態なのだそうだ。
とはいえ「すぐに入院せよ」と言われて「ハイ分かりました」と言える人は少ないだろう。
私もそうだ。
しかし先生の次の言葉で入院せざるを得ないのが分かった。

「命に関わります」

自宅に戻り家内に説明し、入院先に直行。
皮膚科と内科の二人の医師が見に来た。
血液検査の結果は既に先ほどの病院から送られていたらしいが
私の血小板の数値はかなり「激しい数値」だったらしい。

というのも、あとで分かったのだが、通常ならば10万~40万くらいの数値だという。
それが2万を切った時点で病気と診断されるらしい。
さらに生命維持できる基準値は1万となり、それ以下は「かなり危険な状態」だという。

私の血小板の数値はこの時点で3,000しかなかったのだ。

早い話、そのまま死んでもおかしくない状態だった。
現にこの数値で死亡した事例もあるとのこと。

内科医の説明では札幌市内に在庫があれば今日中に血小板を投与するという。
病室に案内されたが、緊急入院のため重傷患者用の個室しかなく
テレビも何もない部屋で一人心電図の数字を眺めることに。
夜の11時過ぎだっただろうか、血小板が届いた。
慣れた手つきで看護士さんが点滴の針を刺す。
担当の医師の言葉に改めて自分の病状の深刻さを思い知る。

「これでボクも今晩安心して寝られる」

何がなんだか分からないうちに突然始まった入院生活。
2月22日、ニキ-ラウダの誕生日に入院することになるとは・・・・。
Posted at 2011/04/02 09:27:47 | コメント(32) | トラックバック(0) | その他 | 日記

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何シテル?   06/04 11:05
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