スカイラインの思い出

幼稚園児から小学生の頃、街でフェアレディZ（S30〜Z31）やRX-7（SAやFC）を見かける度に目を輝かせていたが、一番大好きなのはスカイライン（ケンメリ〜R30）だった。丸目４灯のテールランプが個性的でカッコ良かったのだ。
スカイラインとZが見たいが為に、西部警察も毎週欠かさず観ていた。

そんなスカイラインに憧れていた少年時代、ついに我が家にスカイラインがやって来た。

ある朝、自宅の駐車場に前向きに白のR30スカイラインが停められている。
ハニカムグリルとセンターアンテナが、めちゃくちゃカッコ良いではないか！！
間近で見ようと慌てて玄関を飛び出した。しかし、よく見ると何かがおかしい。
テールランプが四角いし、どこにも「GT」の文字が見当たらない・・・。

サイドの窓から内装を覗くと、なんか妙に安っぽくみえる。タコメーターはなく、かわりにバカでかい時計がついている・・・。
「なんだこれ?!」

そう、皆さんお気づきのように父親が乗って帰ってきたのはGTではなく、1800のTIだったのだ。
しかも最廉価グレードの。

どうやら会社の営業車を譲ってもらったらしい。

当時のガッカリした気持ちをオッサンになった今でもしっかり覚えている。

結局2年くらい、我が家のファミリーカーとしてスカイラインは活躍してくれたのだが、当時免許取り立てだった母親曰く、重ステと手動調整のミラー（もちろんフェンダーミラー）が嫌で、運転するのがマジで苦痛だったらしい。

あれから35年くらい経つが、それっきりスカイラインと縁のない生活が続いている。
今のRCを購入する際に、V36クーペも候補だったんだけど、気に入った個体が見つからなかった。
憧れは憧れのままで良いのかもしれない。