
●内外装の相違
内外装の違いについて、個人的な感想を述べたいと思います。
ゴルフ7.5ヴァリアント
[ボディ]4,575×1,800×1,485mm WB=2,635mm W=1,300kg
[エンジン]1.2Lターボ 105ps/17.8kg-m
[変速機]乾式7速DSG
[サスペンション]前:ストラット 後:トーションビーム
ゴルフ5ヴァリアント
[ボディ]4,565×1,785×1,530mm WB=2,575mm W=1,370kg
[エンジン]1.4Lターボ 122ps/20.4kg-m
[変速機]乾式7速DSG
[サスペンション]前:ストラット 後:マルチリンク
◆エクステリア
ボディサイズは大きく変わりません。
7.5の方が横幅が少しだけ広いこともあり、サイドの絞り込みというかドアやフェンダーの膨らみ方は大きいです。Dピラーからリアフェンダー、バンパーにつながるラインを直線的にしていることで過剰に筋肉質に見えない、スマートな絞り込みがデザインされています。(AUDI A4avantなどは、そこにあえて段差を付けて筋肉質に見せているようです)
5のハッチバックは横幅1,760mmですが、そこからヴァリアントにする際に、骨格はそのままで、フェンダーやドアの張り出しを大きくしたようです。そのシワ寄せは内装に出ていて、インパネとドアパネルのつなぎめのところに少しだけ隙間があいてしまっています。
ホイールベースは7.5で+60mmですが、全長は+10mmしか長くなっていません。ホールベースが伸びた分、フロントオーバーハングが短くなったんでしょうか。
真横から見ると、フロントとリアのオーバーハングのバランスがよいと思います。ハッチバックではリアオーバーハングが短く見えて、若干アンバランスかなと。
全高は▲45mm低いですが、ボディだけで見るとそれほど低くなっているようには見えません。ルーフレールをよく見ると、5の方が高さがあるので、実質のボディだけで比較すると全高の差は▲20mm程度かもしれません。
7.5ではBピラーまではハッチバックと同じに見えるので、ルーフアンテナよりルーフレールが+5mm(ハッチバックとの全高差)となっています。
5ではAピラーの角度から違い、ヴァリアントはAピラーが寝ていて、ミラー付け根の三角部分の形が明らかに異なります。その結果、ボディは低いが高さのあるルーフレールを加えて、ハッチバック比で+10mmに収まっているようです。
◆インテリア
運転席から見渡すと、いつもながら適切な視界が確保されていることに感心します。ただ、ドアミラーがより遠くに配置されるようになっています。風切り音対策だろうと思いますが、ミラーtoミラーの全幅は車幅以上に広がっていると思います。
ゴルフに限らず欧州車全般で感じることですが、運転席と助手席が中央寄りに配置されているように感じます。これにより以下のようなメリットがあるのではと思います。
-右ハンドル化してもハンドル・アクセル・ブレーキを座席に対して適切に配置できる。
アクセルペダルの右側にフットレストのようなものがありますが、
ハンドル・アクセル・ブレーキと座席の位置関係は適切に感じます。
-運転席から助手席側ミラーが少し近く感じるので、車幅の大きさを感じにくくなる。
つまり、車幅の大きいクルマでも運転しやすいことにつながると思います。
例えば、クラウンはセンターコンソールが大きく立派で、
そのシワ寄せで運転席は目一杯ドアに近くなり、助手席側ミラーは遠くなっています。
現にゴルフとクラウンで車幅は変わりませんが、ゴルフの方が車幅感覚がつかみやすいです。
-クラッシャブルゾーンが広いことで、側突安全性が高まる。
DiscoverProも個人的にはシンプルなナビだけでもよかったのですが、マイスターでは全部乗せなので、付いてきました。でも、なかなか全部は使いこなせていません。TVは国産車純正ナビの方がやっぱり優秀ですね。ディスプレイの位置が低いところに、このクルマの設計の古さを感じます。
デジタルメータークラスターは、個人的にはなくてもよいと思っていましたが、
スピード計と回転計の間にナビが表示できるのが便利です。広範囲な地図を確認するのはDiscoverPro、細かい地図はデジタルメーターと使い分けています。この使い方だとDiscoverProの位置が低いことがあまり気にならなくなります。
◆居住性
前席は高さ・幅・座面長すべてたっぷりとしていて、座面後傾角も適正で、ハンドルのチルト/テレスコとあわせて、わたし(175cm/74kg)にはかなりフィットします。見た目は地味ですが、表面が硬すぎることなく、よい椅子です。もちろん、長距離運転でも腰が痛くなるような経験はありません。
後席も座面長が十分あり、床面からの高さも適当で、前席下への足入れもしやすくなって、膝が浮くようなこともありません。後席シートバック裏には合板が貼り合わせてあり、荷室の荷物が後席まで貫通しないようにしてあるのはいつものことですね。ただ、後席の乗り降りでは、もうすこしリアドアの足元側が大きいとよいなと感じます。
車内高は依然として適切で、前席も後席も十分な余裕があります。前席の高さを一番下まで下げた状態を5と比べると、7.5の方が高い位置で止まる印象です。それでも、より大きいパサートよりも頭上空間に余裕が感じられます。
ホイールベースは5比で+60mmですが、それがそのまま後席居住性にはつながっていないようです。ただ、5の後席でも十分だったところから、若干広くなっているようには感じます。大人4人の移動には過不足はありません。
◆荷室
荷室の容量は505L→605Lなので、約2割増し。5ではゴルフバッグが横置きできましたが、7.5では斜めにしか入りません。荷室横幅の最大値は減っていますが、天地方向が高くなっていることで2割増しを達成している印象です。
意外に違うのが、トノカバーのスライド方法です。
5はよくある巻き取り式でリアゲート側から手前に少し引き手を離すと奥側に一気に巻き取られるタイプです。なのでトノカバーを引っ掛ける溝が2段階用意されています。
7.5では、トノカバーの取手を下に押すと奥に巻き取られ、荷室中央あたりで止まります。そこでもう一度取手を下に押すと一番奥まで巻き取られます。手を離すとすごい勢いで巻き取られるようなことがないので、こちらの方が心穏やかに操作できると思います。
あと、リアゲートを閉めるときの取手の位置が変わっていました。5ではオーソドックスにリアゲートの下部の左右に手をかけるスペースが用意されているので、そこから順手で閉められます。
7.5ではリアゲートのナンバープレートの裏あたりの左右に手をかけるスペースが用意されていますが、どうしても逆手で閉めることになるので、慣れが必要に感じます。