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2023年10月15日

この風景はいつか来た風景 番外編 ~自力で探し当てた蔵~

この風景はいつか来た風景 番外編 ~自力で探し当てた蔵~ Chérieちゃんをお迎えして、10か月たったころに出会った風景。


トヨタ自動車のクルマ情報サイト‐GAZOOの「【試乗記】アウディA6セダン55 TFSIクワトロ(4WD/7AT)」(2019/5/17)を眺めていたときに、ふと目に留まったのだ。






あら、ステキ
ここはどこ?
私も行ってみたい!



クルマの記事はサラッと目を通し、その後は2枚の写真に陶酔していた。


撮影場所は書かれていなかったのでひたすらGoogle検索に励むと、栃木市の「おたすけ蔵」(善野家土蔵)であることがわかった。


栃木なら行ける!と思いつつも、訪問するのに4年半もかかってしまった。



最初の写真に寄せて撮影してみた


青空に映える蔵


ネットの写真は細工が施しているので、実際とはちょっと違った風景だ。




写真撮影に没頭してたら、スタッフの人に声をかけられていろいろ話を聞いた。

蔵は個人の所有物で借りているため、大がかりな改修はできないそうだ。
なので、市民ギャラリーとして活用されているとのこと。
実際、中に入ってみると写真コンテストで入賞した風景写真が並んでいた。
あまりの素晴らしさに、心の洗われる思いがした。




なぜ「おたすけ蔵」なのか?

善野家は近江出身の豪商で、延享年間(1744~1748年)に本家である善野喜兵衛家から分家し、財を富み大名などにも質貸も行っていました。江戸時代末期には困窮人救済事業として多くの蔵を建設し、金銭や食糧などを放出したことより「おたすけ蔵」と呼ばれるようになりました。(HPより)


さすが近江商人!志が高い。





栃木市は、埼玉県川越市、千葉県の佐原(行政上は香取市)とともに、日本の3大「小江戸」として名をはせている。


今回、実際に現地まで足を運ぶまでそのことを知らなかったけれど、散策していると確かに「小江戸」と呼ぶにふさわしい面影がある。



せっかくなので「蔵の街遊覧船」に乗ることにした。



花婿さんはとっても嬉しそう!


結婚式の前撮り写真とのことだった。

このままじっと見ているのもナンなので、「おめでとうございます!」と声をかけてみた。
呼応するかのように、周囲からは拍手も聞こえてきた。



さあ、船に乗り込みましょう。





片側にはこういった蔵屋敷が連なり、子孫の方が住んでいるという。



船頭さんが「小江戸」の条件は「蔵」「川」「江戸とのつながり」であると教えてくれた。


確かに実家のある川越はまさにその条件どおりだ。



観光案内の合間にさりげなく入れてくる「船頭さん」の募集案内もおもしろかった。
老後に船頭さんとして一旗揚げてみようじゃないか!という気分にさせてくれる笑。




船頭さんが餌をまいてくれた。
ここの鯉たちはぷくぷくしている。




餌に向かってまっしぐら


水面から顔まで出して餌に食らいつく


鴨も負けてはいない





南部から北部へと散策していると、蔵、歴史的住宅、洋館、昭和レトロな住宅がいたる所に点在していて、かつ住居として機能しているのが印象的であった。


さりげなく点在するレトロな建物



旧町役場を文学館として転用




やっぱり人の気配のする住居のほうが、いろいろと感じられることも多くていい。

おしゃれに手を入れた昭和レトロな住宅に、子供連れの若い夫婦が買い物から帰宅するのを見たときに、友人とともに「おしゃれだね」と心ときめいたものだった。


北部に位置する「重要伝統的建造物群保存地区」は言わずもがな。


天海家住宅店舗。左側に門扉があり、車が置いてあった。


油伝味噌。伝統的なお味噌屋さん



そこが川越とは違うところだと思う。

川越は東京・池袋から電車1本。
いわゆる東京のベッドタウンとして転入者も多く、新しい住居との入れ替わりも進んだ結果、歴史的な街並みはメイン通りとその周辺しか残っていない。
そして歴史的建造物は商用や観光用に転用され、人の住んでいる気配はほとんどしない。


一方、栃木市には歴史的建造物の密度が勝る分、川越以上に秘めたる力があるのではないか。
しかも人が暮らし、維持管理しているのだ。
大変なご苦労があるのではないかと想像する。



また川越は東京から近い分、鎌倉には遠く及ばないが週末になると観光客でごった返している。
そこを車で通り抜けるのは、いつもなんとなくためらわれる。
散策に車の往来は邪魔だよね。


一方、栃木市の観光客は適量で、通行する車の量も少ないのにも魅了された。
のんびりと自分たちのペースで散策できるのがいい。

実際、この日は15,000歩ほど歩いたらしい。
電車で行ったので、ひたすら歩き続けるしかない。





と、ここまで書きつづっていたら、昨日(10/14)と今日(10/15)は川越まつりであることを思い出した。

だから、今日は朝から雨なのだ。
しかもどしゃ降り。

川越まつりの2日間のうち、どちらかで雨が降るのは昔からのお約束。




家族に「昨日と今日は川越祭りなんだよね」と話すと、
「あ、そっか!だから朝から雨なんだ」と返ってきた。
ブログ一覧 | 栃木 | 旅行/地域
Posted at 2023/10/15 17:04:55

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この記事へのコメント

2023年10月15日 17:36
こんにちは、、こんばんはかな?
お蔵のある景色はいいですね。
実家も、父方も母方にもお蔵があります。
しかもルミディさんが訪れたお蔵の持ち主の名前が父方の代々襲名する名前と似てて二度見しました笑
土蔵でかくれんぼしたり、それを叱られてしばらく閉じ込められて泣きじゃくったり、懐かしいです。
鯉、すごいですね。
そして鴨も負けていない、で爆笑しました。
朝雨が降って、今日は肌寒いですけど、冷え性発動してない?大丈夫ですか?
コメントへの返答
2023年10月15日 22:04
プリちゃん、こんばんは

ということは、ご先祖さまは近江商人に近いのでしょうか?
蔵でかくれんぼだと、なかなか見つけられないかもですね。
そして閉じ込められるのが、押し入れでなくて蔵というのがとてもダイナミックです笑。
川べりに柳の写真がありますが、柳を見ると幽霊のことが思い出されると友達は気味悪そうにしていました。
私は、「子供の頃に枝をつかんでターザンごっこをしていたのが思いだされるよ。だから、柳を見ると幹が太いかどうかが気になる」と話しました。

鯉と鴨の存在は川下りには欠かせないですね。
ドラマがありますね。

冷え性は大丈夫そうです。年々よくなってきているような…
どうもありがとうございます!
2023年10月15日 18:12
こんばんは。栃木は去年のGWに旅行で宿泊しましたが、レトロな蔵造りの街が素敵ですね。
時間がなくて遊覧船には乗らなかったですが、また機会があったら乗船したいと思う程の景色ですね。
川越に実家があるんですね。
昨日初めて川越まつりに行ってきました。
駅から蔵造りのメインストリートまでどこも物凄い人で、こんなに多いまつりは初めてだったので『人酔い』してしまいました。
宵山を少し見てきましたが、どの山車も豪華絢爛でいいおまつりを楽しむことができました。
コメントへの返答
2023年10月15日 22:15
Tempest-3さん、こんばんは

舟はわずか25分の乗船で、日本一短い時間だそうです笑。
船頭さんになるための修行の話も聞きました。舟のこぎかたや歌のテストまであるそうです。
源流が近いのもあり、水が透き通っていて水面を眺めるのも気持ちよかったです。

川越は旧市街ではなく南部に縁あって移り住んだのです。
川越まつりにいらしたんですね!
昨日は天気に恵まれてよかったですね。
ものすごい人が集まりますよね。交通規制も入るんですよ。
山車も旧市街を中心にそれぞれの町内が山車を所有していて、一部は交代で参加するそうです。

博多祇園山笠のブログも、臨場感があって楽しめました。
職場に福岡出身の人がいるので、話題にすることもできました。
2023年10月15日 18:17
こんばんは😊
栃木市が「小江戸」なんて知らなかった😳しかも、こんな素敵な町並みが残っているなんて驚きです😳行ってみたくなりました😆
コメントへの返答
2023年10月15日 22:21
ATSUPHARDさん、こんばんは

埼玉県民だと、小江戸と言えば川越ですものね。
「小江戸とちぎ」という表現にくすぐったい感じがしました。

ところで栃木市にも城址公園があります。
蔵の街の東南部にあるのが不思議です。
名古屋も大阪も川越もお城は東北の位置にあるのに、どうして栃木は東南なのでしょうか。
ぜひぜひ解明してください。
2023年10月15日 19:58
danslemidiさん
こんばんは~。

どこかで見た風景だなと思っていました。
懐かしく拝見しました。

https://minkara.carview.co.jp/userid/713287/blog/43816235/

2020年と2016年に行ってました。

いいところですよね。
(見る分には・・笑)

お疲れさまでした。
コメントへの返答
2023年10月15日 22:51
ライトバン59さん、こんばんは

オートバイで県西部から、寒さをものともせずに向かったんですねー
私なら帰宅した頃には確実に発熱ですね。
さすがです!

2つのブログを見させてもらいました。
かつてはアーケードがあったんですね。
今はたぶんないと思います。
そして昭和レトロ感がビシバシと感じられました。
夕方の太陽はセピア色全開ですね。
明るい太陽の下を歩いたので、まったく違った印象ですね。

10年くらい前にたぶん栃木市を車で通ったことがあると思うのですが、まさか遊びに来るとは思いもよりませんでした。
車より歩きのほうが楽しめる街だと思いました。
2023年10月17日 22:19
風情のある街並みですね。
こういう街並みに溶け込んで生活したいものです。
コメントへの返答
2023年10月19日 11:59
F355Jさん、こんにちは

しっとりと風情のある街並みに暮らしが根付いているのに感動がありました。
3連の蔵はかつて美術館だったのがわりと最近、大きな新しい建物に移転しました。そこで浮世絵の企画展があったので鑑賞しました。あの蔵も大きいのですが、美術館としては今のほうが落ち着いていると思います。
建物たちも観光用に調度品が置いてあるだけより、しっかり使われているほうが喜んでいるはず。
2023年10月18日 22:00
なるほど〜,そういう意味での聖地なんですね.
しかし街並みの写真だけで正解にたどり着く執念,恐れ入りました!

danslemidiさんって,行く先々で,その土地の方々との会話を楽しまれてますよね.
そんな時に,やっぱりその地に根付く生活感が感じられるかどうかで,会話の盛り上がり方も変わってきそうです.
自分も最近は,昔ながらの鄙びた宿場町などに惹かれまくってます.
コメントへの返答
2023年10月19日 12:12
Abyssal Blackさん、こんにちは

聖地じゃないですよー
アウディ乗りが愛車でどんどんやってきてパシャリはないです、今のところ。
3連の蔵はめずらしいけど、川越にないのはわかっていたし、世田谷ナンバーのクルマなのでそんなに遠くはないだろうとは想像していました。
でも、探すのに少々時間はかかりました。

川越に住んでいたということで、スタッフの方との「小江戸」つながりの会話が弾みました。
川越はレトロ建造物を増築してるんですよ。昭和末期の頃は黒塗りを隠していたくらいですから。
なのでこのまま栃木市の市民の方が建物を維持して暮らし続けてほしいなと思います。

木曽のあたりも風情があっていいですよね。

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クルマにまつわる話を思いつくままに書き綴っていきます。日常生活でクルマの話を聞いてくれる友達はなかなかいないので、ここでお話します。 生まれは東京(たった...
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