くまぷぅのブログ一覧

年始早々、しょ～もないネタで恐縮です。
ちょっと前に、遺伝子を導入し、まいておいた細胞が程よい具合に育っておりましたので、年初めの仕事は、
cloning(クローニング)と相成りました。

clon(e)とは、①分枝系、②枝条という意味で、簡単に言うと単一原種から発生した個体の群属のことであります。(全然簡単じゃないし・・・)

今回の実験では、もとの細胞株に"目的遺伝子"と"薬剤耐性遺伝子"を同時に導入することで、これらが組み込まれた細胞の子孫(clone)のみを都合よくゲットしようということであります。

ワタクシが使用している膵臓癌細胞株は、シャーレの底にくっついて丸～く増殖しますので、それらをうまくガラス製シリンダーで囲い、他の細胞が混ざらないように、うまくはがして撒きなおす作業が"クローニング"というわけです。

コントロール遺伝子導入群と目的遺伝子導入群それぞれ、24クローンずつ採取しましたので、1-2週間さらに増えるのをまって、目的遺伝子がきちんと機能するかチェックすることになりま～す。

ちゃんと当たりがあればいいのですが、なかったときは約2ヶ月が水の泡・・・、悪夢です・・・。