ネット配信で映画を観ました。
タイトルは「スパイの妻(劇場版)」と言う、サスペンス映画。
NHKのTVドラマ「スパイの妻」を劇場版として編集した邦画。
日本では、2020年に劇場公開されました。
イントロダクション:公式サイトより
太平洋戦争前夜の日本。
時代の嵐が、夫婦の運命を変えていく……。
1940年、神戸で貿易会社を営む優作は、赴いた満州で、恐ろしい国家機密を偶然知り、正義のため、事の顛末を世に知らしめようとする。満州から連れ帰った謎の女、油紙に包まれたノート、金庫に隠されたフィルム…聡子の知らぬところで別の顔を持ち始めた夫、優作。それでも、優作への愛が聡子を突き動かしていく———。
すべての国民が同じ方向を向くことを強いられていた太平洋戦争開戦間近の日本。正義を貫くためには、誰かを陥れなければならない。愛を貫くためには、誰かを裏切らなければならない。正義、欺瞞、裏切り、信頼、嫉妬、幸福。相反するものに揺られながら、抗えない時勢に夫婦の運命は飲まれていく。昭和初期の日本を舞台に、愛と正義を賭けた、超一級のミステリーエンタテインメントが誕生した。
名匠、黒沢清監督が初めて挑んだ歴史の闇。
濱口竜介、野原位、長岡亮介ら日本を代表する才能が集結!
世界中に熱狂的なファンを持つ映画監督、黒沢清が『スパイの妻』で歴史の闇に初めて挑んだ。ロケ地、衣裳、美術、台詞回し、すべてにこだわり、描き出した疑心暗鬼渦巻く狂乱の時代。脚本を手掛けたのは黒沢自身と濱口竜介(『寝ても覚めても』)、野原位(『ハッピーアワー』脚本)。3人が結合することで生まれた化学反応に目を見張る。
音楽を担当したのは、「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターであり、浮雲名義でロックバンド「東京事変」のギタリストとしても活動している長岡亮介。本作で映画音楽を初めて手掛け、映画世界の奥行きを広げた。そして、安宅紀史が美術、纐纈春樹が衣裳を担い、美しくもリアリティのある昭和初期世界観を鮮やかに再現している。
日本を代表する才能が集結した本作は、第77回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選出された。
主演、蒼井優が放つ圧倒的な存在感!
静かな炎を燃やす高橋一生にしびれる!
主演は日本アカデミー賞をはじめ、数々の受賞歴を誇る、実力派女優・蒼井優。儚げでいて芯の強さを持ち、狂気にも近い想いを持って夫を愛し抜く聡子を圧倒的な存在感で演じている。『ロマンスドール』に続き蒼井と夫婦を演じるのは高橋一生。スリーピースに身を包み、聡明で正義の遂行のためには手段を選ばぬ優作を魅力的に体現した。脇を固める俳優たちも実力派が揃った。黒沢組常連となりつつある東出昌大、出演作が数多く控える注目俳優・坂東龍汰のほか、恒松祐里、みのすけ、玄理、そして笹野高史が激動の時代に抗う夫婦を取り巻く人物として、個性豊かに彩っている。
ストーリー:公式サイトより
1940年。少しずつ、戦争の足音が日本に近づいてきた頃。
聡子(蒼井優)は貿易会社を営む福原優作(高橋一生)とともに、神戸で洒脱な洋館で暮らしていた。
身の回りの世話をするのは駒子(恒松祐里)と執事の金村(みのすけ)。
愛する夫とともに生きる、何不自由ない満ち足りた生活。
ある日、優作は物資を求めて満州へ渡航する。
満州では野崎医師(笹野高史)から依頼された薬品も入手する予定だった。
そのために赴いた先で偶然、衝撃的な国家機密を目にしてしまった優作と福原物産で働く優作の甥・竹下文雄(坂東龍汰)。
二人は現地で得た証拠と共にその事実を世界に知らしめる準備を秘密裏に進めていた。
一方で、何も知らない聡子は、幼馴染でもある神戸憲兵分隊本部の分隊長・津森泰治(東出昌大)に呼び出される。
「優作さんが満州から連れ帰ってきた草壁弘子(玄理)という女性が先日亡くなりました。ご存知ですか?」
今まで通りの穏やかで幸福な生活が崩れていく不安。
存在すら知らない女をめぐって渦巻く嫉妬。
優作が隠していることとは――?
聡子はある決意を胸に、行動に出る……。
ストーリー補足&私見:
映画タイトルが「スパイの妻」で、貿易会社経営者の福原優作(高橋一生)をスパイ、その妻の聡子(蒼井優)を“スパイの妻”と表現したのでしょうが、本編を観て貰えば解りますが福原優作はスパイではありません。
よって、聡子を“スパイの妻”と言うには無理があります。
優作は貿易物資の医薬品を手に入れる為に満州へ渡航した際、現地で日本軍が細菌兵器の人体実験をしている証拠を手に入れました。
その事実を見るに見かね、優作は米国に亡命して日本軍の暴挙を告発しようとします。
優作と聡子は二手に分かれた別ルートで船舶による密航を決行しますが、聡子は何者かの密告により、津森泰治(東出昌大)分隊長率いる神戸憲兵分隊に逮捕されてしまいました。
一方、優作の乗った米国行きの船は日本軍の潜水艦に沈められたと後に明かされていました。
その後、神戸大空襲があり、収容されていた病院から逃げ出した聡子は街中の戦火を見て、日本の敗戦の近い事を悟りました。
台詞回しが現在の映画に較べて早いのは、脚本家の意図で1940年代の日本映画を意識したものだそうです。
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Posted at
2024/03/20 09:59:49