
5/25は「広辞苑の日」なのだそうです。
「広辞苑」にはいろいろな言葉、日本語が記載されていますが、世の中には言葉、日本語を大切に駆使している方々がいます。
そう言った方々の活躍に触れた書籍を今日やっと読み終えました。
書籍名は「日本語大好き キンダイチ先生、言葉の達人に会いに行く」です。
キンダイチ先生とは金田一秀穂の事であり、言葉の達人達13人との対談を収録した対談集です。
その13人とは、元NHKアナウンサーの加賀美幸子、落語家の桂文枝、詩人の谷川俊太郎、英文学者の外山滋比古、脚本家の内館牧子、絵本作家の安野光雅、日本文学研究者のロバートキャンベル、精神分析医のきたやまおさむ、脚本家の三谷幸喜、現代文講師の出口汪、コピーライターの糸井重里、料理研究家の土井善晴、作家の吉本ばななと言った名立たる方々。
言葉を生業にする方々の考えや思いを金田一秀穂が訊き出しています。
どなたも日本語と言う言葉を大切にし、それぞれに驕る事なく、探求し続けている様子が窺われます。
対談者のエピソードや言葉、日本語に対する熱い思いが伝わってくる内容でした。
(登場した方々は有名・著名な方々でありますが、悪しからず敬称を略させていただきました。)
本題から脱線してしまいますが、少しばかりの愚痴を書かせて頂きます。
言葉は人を感動させたり、勇気付けたり、愛や友情を育んだりする為の良きツールですが、使い方を誤ると女子プロレスの木村花さんの件の様に将来或る若者の命を奪ってしまいます。
その件に関しての事の真相を把握している訳ではないので、焦点がズレているとしたならお許し下さい。
誹謗中傷する側はある種の正義感からSNSへ書き込んだのかも知れませんが、正義を語るならば秘匿で書き込むべきではないのでは?(実名であれば中傷しても良いと言う意味ではありません!)要は自分の発言には責任を持って!と言う事です。
相手に対しての考えや行動を改めて欲しいとの要望や願いならば、もっと違った表現方法、語彙から言葉を選ぶ事も可能だったのではないでしょうか?
縁もゆかりもない他人が愚弄する言葉を秘匿で投げ掛ける、これって誰に対する愛なのでしょう?
誹謗する方、あなたは何者?自己慢心で尊大になっていませんでしたか?
言葉を発明した方は、誹謗中傷する為に使われる事を望んでいなかったと思います
冒頭で触れた「広辞苑」第7版の説明文の1節には、「激変する世界にあって意味を見失った言葉の氾濫する今日、ますます求められるたしかな言葉。人は言葉によって自分自身を知り、他者を知り、生きる勇気と誇りを手にすることが出来る。言葉は、人を自由にするのです。」とありました。
言葉を用いる我々各人は言葉の持つ意味、言葉の及ぼす力を今一度思慮しなければならない機会と捉えるべきです。
それにしては、ひとりの命と言う余りにも大きな代価でしたが…。
もし、今現在、SNSで中傷されている方がいるならば、SNSは虚像の世界の一面もある事を知っておくべきです。
私達は現実の世界で生きているのであって、虚像の世界の住人に殺されては虚しい。
時には虚像の世界から退避する勇気も必要だと思います。
言葉は好いコミュニケーションを築く為に用いて行きたいものです。
我が娘と年齢が近いお嬢さんが指殺人の被害になった事を悲しむオヤジより
Posted at 2020/05/25 18:21:04 | |
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