あれは輸出の大型バイクも100馬力の規制になると噂が出た時の事です。
スズキのTS200R(オフロードバイク)に乗っていたフェッチーも、
今のうちに大型バイクに乗らんとアカンと思ったのです!
当時はまだ…
大型バイクの免許はありません…
あるのは限定解除と言って、
二輪免許は中型まで限るとなっており、
免許センターで限定解除の試験して
合格しないとダメでした。
若かった事もありますが、
免許も無いのにバイクの購入手続きをした後に、
当時はあった二輪の限定解除専門のスクールへGo✊
で、
スクールを通っていた時、
お店から[FZRが来たよ~]の電話が…
急いでお店へ行ってみるとまだ箱入りのFZRの姿が…
始めての逆輸入バイク
だった事もありその姿に感動♪
FZRを見ながら必ず限定解除してやる…
そう誓いました!
そしてやっと免許センターで合格をし、
そのままウキウキ気分でバイク屋に行ったのです😅
で、
1991年の当時の大型スポーツバイクと言うと、
ホンダのCBR1000FとヤマハのFZR1000と
スズキのGSX-R1100とカワサキのZZ-R1100があり、
人気順はZZ-R→GSX-R→FZR→CBRな感じ。
今ではどのメーカーも当たり前に装備されている
ラムエアシステムはZZ-Rならではの装備で、
確かにムラムラする程の装備でありましたが、
フェッチーが悩んで選んだポイントは軽さ!
あの頃の大型で一番軽かったのがこのFZRでした。
慣らし運転していた時は、
初めて並列4気筒に乗ったFX400Rを
重くした感じでありまして、
大型ならではのゴリゴリした下からのトルク感は無く、
正にFX400R感でありました。
スクールの練習で使わせてもらったFZX(750cc)
と比べてもトルクは感は似たりよったりで、
今では当たり前のエグザップも
これで本当に機能しているのか?と思う程でした。
ただ、
FZXと比べるとギクシャク感は収まっており、
回転の安定性は良くなっていたと記憶してます。
しかし、
感覚的には初代VFR400Rの方が
下から粘りのあるトルクが出ていて、
アクセルに対して忠実だった様な…
でもね…
ギヤをニュートラルから1速に入れる時の振動と音は、
やはり大型バイクならではでした。
そして慣らし運転の後半からFZRが牙を見せてくる…
それまでFZR1000はフラットトルクで
ただ回るエンジンと思っていましたが、
単なる典型的な高回転型のエンジンではなく、
7000rpm辺りからは狂気的な加速をしてました…😅
当時はよく飛んでいたジャンボジェット
と言われたボーイング747。
その離陸加速Gが同じとされたVFR750F…
つまりどちらよりも強い加速Gが身体を襲う!
そう…
Gがこんなに凄いなんて…です😅
最初にフルスロットルにした時は…
本当に振り落とされるかと思いましたよ😓
前傾姿勢だから何とか耐えたけれど、
当時同じ馬力だったV-MAXのライダー達は、
どうやってこの加速Gに耐えているのだろう?
と思ったりも…😅
それまでの4スト400ccと2スト250ccとは
風景も風の音も風圧も違いました…
エグザップの効果で静かな方だったエンジンも、
メカニカルノイズを増やしながら
怒涛の音になり加速し続けようとします。
もうね…
あれだけ重く感じた車体が軽くなるんです…
と言うか…
羽があったら飛ぶんじゃないか?
と思う程に加速するんです😅
あの時はマジでヤバイ買い物をしたと思いましたよ…
前に乗っていたのが2ストで単気筒のオフ車…
TS200Rだったので。
で、
慣れてくるとFZRの良さ…
素晴らしさが判ってきました。
FZRはエンジンが凄いだけではない…
しっかりと考えられて造られたフレーム。
しなやかに動きながら後半の動きを
しっかり制御される前後の足。
また前後の動きもバランスが良かった~♪
本当に握った分だけしっかりと速度を落とすブレーキ。
今までいろんなバイクや車に乗ってきましたが、
全体的なバランスはこのFZR1000が一番良かった!
ヤマハのバイクはこのFZRが初めてでしたが、
すっかりヤマハ党になってしまう程の出来の良さです。
確かに極低回転ではこれがホンダのエンジンだったら…
と思う程のトルクが足りませんでしたが、
それ以外は二重マル!!
たぶん…
開発者の中にいるテストライダーが
良い仕事をしたのでしょう…
妥協する事無くこのレベルに達しないとダメだ!
と言っていたのでしょう…
開発者も熱い人ばかりだったのかな?
テストライダーにギャフンと言わせてやる!
と開発を進めて完成された91年式FZR1000は、
開発者達の熱い想いが伝わるバイクでありました。
完成度が高いって言うのはこの事だよなと思います。
因みに1989年のFZR1000から変わった部分は、
形状こそ似ているけれどアルミのフレームが変わり、
正立から倒立のフォークに変えてあり、
エンジンオイルクーラーも空冷から水冷化ヘ。
1989モデルとスペック的には変わらず、
DOHC5バルブ 1003cc
ボアストローク 75.5✕56.0mm
圧縮比12.0:1
145PS 10000rpm
10.9kg-m 8500rpm
レッドゾーンは11500rpmから13000rpmまで
全長 2200mm
全幅 730mm
全高 1160mm
シート高 765mm
ホイールベース 1460mm
乾燥重量209kg
マンガのキリンみたいな事もしましたし、
昔の幕張で流行っていた0~400も
知らずに走った事もありました。
今ではたったの145PSと少ない羽ですが、
ド素人が天狗になるのには十分な羽でしたね…
そうそう…その天狗になっていた頃、
ハイスピードで峠みたいな所を走っていた時、
道路工事で段差があったのに発見に遅れてしまい…
死にました…
いや…
コケてはいないしバイクも無事でしたが、
浮いた時にミーの第三の足をタンクに強く強打…
あの時は無意識だったかな?
ニュートラルにしてバイクを
ゆっくり左側に寄せて止めましたが、
バイクから降りれない…
いや…そこから全く動けない…
この痛さ…
いや…
苦しさと言った方が良いか?
男性諸君なら判るよね?
オーマイガーなんて言っている余裕が無い事を!!
その時のスパイシー過ぎる苦しさを!!
聞いた人の話の中にはタンクを凹ました
強者もいましたが、
良くタンクを凹ましたな!
って感じ…
まぁ、
数ある凹ました人は直ぐに入院となっていたけれど😅
オラがFZR1000のオーナーとして乗っていた時の
一番辛い思い出です😩