
機材の構成をトップ画像の様に大幅に変更しました。
割とシンプルな構成へ。
ちなみに前回までの編成はこんな感じです。
ややこしいですね。
前回の機材の特徴、問題点は
特徴
1.アンプを直列に並べているため、全体でハイボルテージ転送を行なっている。いわゆるハイ受けロー出しの状態。
2.後段のアンプが非常に優秀なので歪みも少なく、かつアンプ一台一台の仕事量が低下。アンプ本来の性格が顕著に出る。
3.前段のCEa-100.4millennium editionのHPF、LPFが使えるため、簡易的なフィルタリングが可能。
4.epcによる言うなれば「アナログタイムアライメント」。
デジタルのタイムアライメントとは根本的に異なる設計思想により、音痩せを感じさせない左右の位相調整が可能。
位相の統率が完全に取れた際、ギターやベースをチューニングした時の様な、綺麗な倍音が全音域に乗る。
問題点
1.場所を取る。配線がしっちゃかめっちゃか。
2.実はMX406Sとの相性があまりよろしくない?ただこれはスピーカーの問題なのかも。
3.各アンプのメーカーが異なるため、音の性格がバラバラ。もっと突き詰めればゲインの可変抵抗に統率が取れていないため調整が極めてややこしい。
というわけで、一旦アンプは全てPHASSで統一してみます。
ついでなので他の諸先輩方が書かれていない細かい点を幾つか。
1.近年のPHASSのアンプは寸法や端子の差こそあれ、外見は全て同じデザイン。
裏面はホットのステンレス。それ以外はコールド。
側面はヒートシンクで、トップはヘアライン仕上げによる、並べてインストールした際のこの美しさよ。
2.REアンプに関して言えば、向かって右が電源系統、中央が出力、左が入力。対面の端子は一切無し。と統一されています。
レイアウトがやりやすい上に、電源と入力を極力離すことによりノイズの混入防止に寄与しているのではないかと予想。
実際、電源内部は二重にケーシングされていました。
3.ゲインのツマミが重い。
ホームに付いてる、昔ながらの巨大な金属削り出しアナログボリュームを思わせる重さです。
色々アンプ触ってきましたが、ここまで重たい可変抵抗を搭載してたのはPHASS以外だとluxmanだけでした。
4.電源端子
RE-50に関して言えば、プラスとマイナス、リモートの他に「G」と書かれた端子があります。
他のRE-50をお持ち、または車載されている諸先輩方の記事を読んでもこの「G」に関しては触れられていませんし、写真を見てもここに何か付けている方もまずおられません。
なぜか?
普段は取り付ける必要の無い端子だからです。
では、これは何か?
どうしてもノイズが乗る場合に限り、デッキのアースを直結させるための端子です。
……eijuのアンプ関係の製品を触った時と同様に、また聞いたこともない様な仕様が出てきた……
と、まあ。
面白い。良くできてるなーと感心しながらRE-2.65とRE-50を並べて設置してみまして。
肝心の音ですが、
全音域が暴れ回りとにかく音が飛ぶ。
特に低域の出音が異常で、よく言われることですがスピーカーが見たことのないストロークをしています。
あれ、たしかランブルフィルター入れてたよね?
と、よくよく考えると。
RE-50は一般に出回っている定電圧アンプとは異なる定電流アンプなので、スピーカーの抵抗を完全に無視します。
ということは。
直流に割り込ませるコイルやコンデンサーは大雑把にいえば抵抗です。
そう。
これらフィルターを安易と貫通していたのです。
そのため、定電圧アンプ、それに準ずるスピーカー用に作られたLPFとHPFも同様に機能していないことになります。
…弱った。どうしよう。
むしろPHASS純正のネットワークはこの問題をどう解決してるんだろう。
大体、bewith のc-130がこの状態ですでに底付きしています。
ゲインを最小限に絞り、音源を選べばなんとかなりますが。それもそれでストレス。
また、エージングが進んでないためか、はたまた底付きしているスピーカーのせいなのか理由は様々ですが、低音がダマになって聴こえます。
ただ、それらの欠点を吹き飛ばすほどのこの音飛びは病みつきになります。
平たく言えば、聴いてて滅茶苦茶楽しい。
手持ちの究極のアンプ、eijuのOD-160.4 limited editionとは完全に毛色が違います。
これは「聴こえなかった音が聴こえる。」という点に関しては超一級。言うなれば楽譜の休符まで完全に鳴らし切る忠実さ。
これにより、元々解像度が低いとされていたmcintoshのデッキさえ、超絶解像度のalpine、F#1statusレベルまで楽々に鳴らします。
もちろん、最早このレベルのアンプは手に入らない上にレビューに書いた通り神からの贈り物だと思っているので手放す気は無いんですが、それとは別にアンプの頂点をRE-50から見た気がします。
調整地獄という、長い戦いが始まりそうです。
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システム変更 | 日記
Posted at
2020/05/24 23:30:52