
80年代の音楽(邦楽、洋楽ともに)大好きで、80年代はドライブをテーマにしたヒット曲が沢山あるので紹介したいと思います。
まずは
アーバンサウンドの代名詞杉山清貴&オメガトライブ
『サマーサスピション』
「なぜ 外したのさ 僕のあげた銀の指輪 いつ
highway ハンドルもつ 細い肩が震えてたね
急にweekend drive♪」
冒頭からいきなりドライブソングです(´・ω・`)
(ネットの歌詞ページはなぜかコピペできないので、しんどいです。。)
ヴァップレコードらしくオシャレな雰囲気があるドライブ歌詞です。
「細い肩」とあるので、運転席が女性で助手席が男性?
珍しいシチュエーション。
助手席と運転席の情景を描くのは康珍化らしい歌詞です。
「細い肩が震える」というセンチメンタルで繊細な描写はスギオメの真骨頂な気がします。
「夏が来て 愛はかわくのさ」という表現は秀逸です。
「愛が乾く」という表現が絶妙です。
愛が醒めた事を間接的に「乾く」と表現している所にセンスを感じます。
スギオメ=夏 というイメージをデビュー時から既に固めてるのは凄いですね。
デビューの頃から、売り方を完全に固めていて、それを貫いての解散というのは潔いです。逆にそれを貫いたからこそバンドとして短命に終わったともいえますが。
このあと、本当にチューブ、サザンと並ぶサマーソングの帝王になりましたが。
「ただ言葉もなく 走る都会 スモールライトだけで夜に飛び込む♪」
「走る都会」東京都心をテーマにしてる意図性。プロデューサー藤田氏の意図性を感じます。80年代半ばで、都会のオシャレな雰囲気を前面に出せば売れる!という確信を感じます。
「スモールライトだけで夜に飛び込む」
スモールライトという言葉は車ユーザーでも中々耳にしない言葉ですが(私自身もよくわかっていない)。こういうマニアックな言葉を使ってるあたりも、80年代のヒットソングが如何にドライブや車と切り離せなかったのだな。。というのを実感できます。
しかも「夜に飛び込む」。。この表現が強烈すぎます。良くも悪くも、ちょっと背中がかゆくなるようなキザなセリフが散りばめられてるのがThe80年代ソングという印象です。
一方で「夜に飛び込む」という表現が疾走感豊かで、クーペやスポーツカー、2シーターが全盛だった80年代に相応しい歌詞表現と感じます。
これがSUVやミニバン全盛の今の時代で「夜に飛び込む」と表現しても違和感を禁じ得ない。
低い車高のウインドウ越しに流れ込む、夜の街のネオン。その雰囲気から「夜に飛び込む」がつながってくると感じます。
「i cant say これ以上何をきけるのさ 君はまつげぬらしながら 愛の迷路へとアクセル」
今なら「君は涙を流しながら」と表現するでしょうけど「まつげ濡らしながら」というオブラートに包む表現。このあたりも80年代風です。
ここでまたドライブフレーズ「アクセル」が来ました(´・ω・`)
「アクセルを踏む」という歌詞からも、回転数レスポンスの良いクーペタイプだからこそ様になるフレーズかなと思います。
また、この歌詞で、運転者が女性というのが決定的になります。
そういう意味ではサマーサスピションはドライブソングの中でも珍しいパターンかと思います。
『サマーサスピション』
1983.4.21発売
オリコンチャート 9位
レコード売り上げ枚数 271000枚
作詞 康珍化
作曲・編曲 林哲司
Posted at 2024/08/03 10:34:18 | |
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