「キュルルルルル・・・」
いつもと違うエンジン音。
車検の見積もりを出してもらいに行こうとした、2月はじめのこと。
前日まで問題なく走っていたアベンシスは、
Dへの見積もりを拒むように高い音を響かせた。
恐る恐る走り続けてDへ辿り着いたところで、
忘れていた別の不安が押し寄せた。料金である。
事前にインターネットで調べて、
車検と整備含め20万円までを予算に設定していた。
この設定は、車の状態はもちろん、人それぞれ価値観は異なるだろう。
初めての車検である僕は、安くすむことに期待を寄せつつ、
懐は大きく構えた方が気持ちが楽だろうと考えた末の設定だった。
だから今朝の出来事は、この気持ちに不安を注いだ。
エンジンの異音はオルタネータが原因だとわかった。
バッテリーも少なくなり、残り時間は限られていた。
見積書を差し出されると、
合計料金 ¥310,000と明記されていた。
最低2回はゼロを数え、口頭でも2回は確認したことを覚えている。
法定費用が5万円程。
整備費用と手数料が26万円程。
大きく構えたはずの懐は、ぱちっと閉ざされ、
悲鳴をあげるアベンシスと共に、家路に着いた。
人に例えれば、
足を引きずる相方と肩を組みあい、夕日を背に帰る
あの光景である。
その後、彼らはどうしたか。
先日の帰り道に見つけたABSへ相談したところ、
リユース品を提案してもらい予算内で車検を通すことができたそうだ。
今は健康的なエンジン音を響かせながら、
どこかの街を走り抜けているだろう。
思わぬ逆境は、彼らの絆を深く固いものにしたのである。
というような、ハッピーエンド(風)で終わりにしておきたい。
ODO: 70,400km
Posted at 2020/06/16 11:03:37 | |
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