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2020年06月23日

E-Sysコーディングデータのバックアップ、コーディングとリカバリーについて

E-Sysコーディングデータのバックアップ、コーディングとリカバリーについて 以前のブログでも書いていますが一般的によく行われているコーディング内容に加えて最近ではHBA、SLIとかを追加していったところからいろいろなモジュールのCAFD内容をかなり書き換えた状態になってきておりSLI導入の際などのようにFA/VOコーディングを行うとこれまでのコーディング内容が全てリセットされたりディーラーさんに車検に出すので一時的にデフォルトに戻す、その後再度コーディングするとかの際は過去にコーディングした内容を車に接続して項目ごとにコーディングを行うのは時間もかかりACC電源が落ちたり、バッテリーの電圧が低くなったりすることにビクビクしながらやりたくないことと、焦ってコーディング内容を間違えるのも後に余計な手間をかけるだけですので効率よくコーディングのリカバリーができないものかと思案しました。
やっていることは特別なことではないので既に皆さんがやっていることなのだろうと思いますが手順としてはあまりこのような内容が出ておらずコーディングも落ち着いてしまうと半年、1年とか触らなくなるとやり方を忘れたりするので(老化のせい?) 自身の備忘録も兼ねて書いていきたいと思います。

既に以前からE-Sysに於いてはコーディングツールとして皆さんが使用しているのですがマニュアル好き(というかマニュアルを読んでから使うタイプです)なのでE-Sysに関してもマニュアルが欲しいと思っていますがE-Sysの性格上オフィシャルのものが出回る可能性も低いので先達の方々のいろいろな記事を読んで何とか操作が解るという状態で素人が操作するにはなかなか敷居の高いところかと感じています。
これからコーディングを始めよう、始めたばかりの方の参考にでもなればと思います。

1, まずはバックアップを取る。
コーディングをしていろいろと書き換える時にはやはりバックアップを取っておき万が一の場合にも常に以前の状態にリカバリーできる状況を整えておく必要があります。
バックアップはFA、SVT、CAFDそれぞれに対して最新の状態をバックアップしておきましょう。またバックアップは最新(最終)の状態だけでなくコーディングする前のデフォルト、段階的にコーディングしていった際には段階的に残しておくとよいでしょう。
(1項目ごとに全て残すとバックアップファイルの数が膨大になってくるので適当な節目とか手間のかかるものとかの単位でよいかと思います)
因みにバックアップファイル名の付け方ですがVIN+日付だけにするとコーディング内容状態の判断が日付でしか見分けられず後日にリカバリーしたいときにどの状態のものかを忘れてしまったりする(老人はそのようなことが多い)のでファイル名に“何をした時のものか”の情報を入れておくことをお勧めします。
一例として私の場合は以下のような状態でバックアップを残しています。

バックアップの取り方自体はBIMMER OPTIONさんサイトで解りやすく書かれていますのでこちら https://www.bimmeroption.com/?mode=f12 を参考にしてください。

2, コーディング下準備1
いくつかの項目を同時にコーディングしたい時やその時々で項目ごとにコーディングを行っているとドンドンと変更しているが増えてきて何をしたか、どこを変更したかの記憶(記録も含め)曖昧になってくるのでどこかのポイントでコーディング内容を纏めておく事をお勧めします。
私の場合これまでにコーディングした項目は
・ASD(アクティブサウンドデザイン)
・ドアミラー収納時間変更
・ドアミラー角度変更(バック時)
・IDrive電源(ドアを開けるとiDrive電源OFF)
・アイドリングSTOP無効
・アイドリングOFF状態メモリー
・リーガルディスクレーマー解除
・NAVIスピードロック解除
・イージーエントリーシート
・シートヒーター温度設定(ドライバー、パッセンジャー×シート下面、背面×3段階)
・助手席シートベルトリマインダーOFF
・HBA(ハイビームアシスタント)
・SLI(スピードリミットインフォメーション)
の13項目となりかなりのモジュール内容を変更してきていますのでリカバリーの際にちまちまとやるのはウンザリしますのでまずはこれらのコーディング内容を項目ごとに設定内容を全て書き出してリストを作成します。
書き出す内容はモジュール、モジュール内のフォルダー名、項目、設定としています。


3, コーディング下準備2
先に作成した全項目のコーディング内容をモジュール毎にソートしていきます。
ソートをかける際にはそれがどの項目のコーディング内容かが解るように項目名は残しておく方がよいでしょう。これはコーディング内容のミスがあった際に機能しなかった項目から確認できるのでミスの発見が効率的になります。また同一モジュール内でもフォルダー番号順にソートをかけて並べておく方がコーディング作業をする際に効率良くできるでしょう。

13項目すべてを書き出してソートをかけると最終的に6ページ分の内容となりました。
また全ての項目をコーディングしても書き換えるモジュールのCAFDは7モジュール分という結果でした。

4, オフラインでのCAFDコーディング
1,に書いた最新のバックアップがある前提で話を進めます。
バックアップを取ったファイルを書き換えていっても問題はありませんが私の場合は更にバックアップからコピーで別フォルダーに書き換え用のCAFDファイルをコピーしています。
コーディングで書き換えが必要なモジュールは
・00000911_004_001_002 (ACSM)
・00000794_015_048_005 (FEM_01)
・00001EF6_006_020_007 (HU_NBT_EVO)
・00001148_000_029_006 (Kafas2)
・000009C8_006_003_122 (KOMBI L7_MID)
・000000B5_012_007_010 (SM2 6d)
・000000B6_012_004_011 (SM2 6e)
の7モジュールでしたのでこの7つのCAFDファイルだけを別フォルダーにコピーしました。
E-Sys起動>Expert Mode>Coding>FA Loadで最新バックアップFAをロード(念のため)>SVT Loadで最新SVLをロード>コーディングするモジュールのCAFDをクリック>右クリックでNew→FDLで書き換え用のCAFDファイルを開く
注意点としてはFDLをクリックすると\DATA\CAFを開いてくるのでコピーした書き換え用のファイルがあるフォルダーを開いてください。


ファイルを開いたら対象モジュールのファルダが+表示に変わるので開いてクリック>右クリック>”SvtConpareView.edit.fdl.name”をクリックして自動的にFDL Editorへ移動します。


対象のモジュールをコーディング下準備で纏めた内容を確認しながら設定変更を全て行い終了したら>ファイル上書き>戻るボタンを押す。

戻るボタンでExpert Mode>Coding画面に戻るので書き換えるモジュール分これを繰り返す。
変更が必要なモジュールのCAFDファイルを全て書き換えたらオフラインでのコーディング作業は終了です。
念のために書き換えたCAFDファイルが間違いなく内容が変更されていることを確認しておいた方がやり直しということにならないのでよろしいかと。
これらの作業はオフラインで行いますのでじっくりと時間をかけて間違いなくコーディング作業ができると思います。

5, オンラインでの実車コーディング
ここから実車に接続してのコーディングを行うことになりますが操作自体はオフラインでのコーディングと似たような操作となります。
手順としてはE-Sys起動>車両との接続確立>Expert Mode>Coding>Read FA>カーソルをFAフォルダーに持っていき右クリックでActivate FAクリック>Read(VCM)クリックでSVT読み込み>書き込み対象モジュールのCAFDクリック>右クリックでNew→FDLクリック

書き換え用のCAFDファイルを開きますがFDLをクリックすると\DATA\CAFを開いてくるのでコピーした書き換え用のファイルがあるフォルダーを開いてください。
対象ファイルを指定したら対象モジュールのファルダが+表示に変わるので開いてクリック>対象のCAFDをクリック>Code をクリックで車両へのCAFDファイルの書き込みが開始します。

書き込みが完了した際にはエラーの有無を知らせる画面が立ち上がりますので“Error=0”になっていることを確認して”close“を押して1モジュールの書き換えは完了です。
※エラー=0でなく1とか2とか出てしまった場合の対処は後日アップしていきたいと考えています。

この操作を書き換えるモジュール毎に繰り返せば車両への新しいCAFDファイルの書き込みは完了です。
書き換えるモジュールの数にもよりますがCAFDファイルの書き込みだけですので接続してから15分くらいあればすべての書き込みが終了すると思います。
またコーディング作業が完了して車両へのコーディング内容が動作するかどうかを確認した後には車両から最新のCAFDのバックアップを取っておくことをお勧めします。

リカバリーに関してですがディーラーさんに車検に出す際にコーディング内容をデフォルトに戻すにはデフォルトの状態でバックアップしてあるCAFDファイルを上記の方法で書き込めば簡単にデフォルトに戻せますし、ディーラーさんでFAを戻されてしまいコーディング内容をリセットされてしまった際は最終コーディング状態のバックアップでリカバリーすれば戻すことも容易かと思います。

E-Sysは少し触っていくと解るのですが同じ目的の操作であっても何通りもの操作方法が取れるようなアプリの設計がされておりそれが逆に操作をまだ理解できていない人にとってはどうすればよいのかを解りづらくさせているように思います。(かく言う私もまだ駆け出しのレベルですが…)

よってここに書いたことはいくつかある操作方法のうちの一つということですので“この方法の方が簡単にできる”というツッコミはご勘弁くださいね。






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Posted at 2020/06/23 21:16:23

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この記事へのコメント

2021年6月20日 7:15
初めまして。埼玉でBMW F31に乗っていますみっきーと申します。
現在、助手席のエアバックをキャンセルするためスイッチを取り付け、配線を行いコーディングをし無事に動いていたのですが、助手席の着座センサーに反応させるため再度ACSMをコーディングしました。
コーディング終了後、Report -”1” errorと出て、今まで機能していたものが動かなくなりました。
うまくいっていた時の内容から2か所だけを変更したので、その部分を戻したのですが、もしかしたらACCがオフの状態でコーディングを始め、途中からACCを入れた影響でエラーになったのかもしれません。
このページを拝見し、修復の方法を教えて頂きたくコメントをさせて頂きました。
FAのデータは何日か前に保存をしていたものがありますが、SVTのデータが3か月くらい前のものがあります。
FAのデータはCドライブにあるデータを使用し、SVTは車両の情報(Read(VCM))でコーディングを行えば数日前の状態に戻るのか...不安で試すことができません。
突然のコメントで申し訳ございません。
よろしくお願い致します。
コメントへの返答
2021年6月20日 10:49
MickeyF31さん
デフォルトに戻す方法ですが、基本的には5,オンラインでの実車コーディングの手順で行うことになります。(間違えて同じ画像を並べていましたので差し替えました)
車両との接続を確立させてから1,Read FA(デフォルトのFAを使っている場合:デフォルトでない場合は変更したFAをLoadで読み込む)→Activate FA→Read(VCM)でSVT読み込み→ACSMは3個のCAFDがありますので該当するCAFDにカーソルを置いて右クリック>New>FDLでバックアップのCAFDを指定する。→ 対象のCAFD右クリックのCodeでCAFDを書き込みします。
”1” error自体は書き込みエラーのメッセージのはずですのでやり直せばエラーが出ないようになるはずです。
基本的に書き込むCAFDのファイル番号を間違えなければ(間違えたことはありませんのでどの様になるかは私も判りません)いつの時点のファイルを書き込んでも何も問題は起きませんので心配はありません。
かく言う私も初めのうちはびくびくしていましたが(笑)
不明な点がありましたらまたご連絡ください。
2021年6月20日 15:00
ご返答ありがとうございます。
車両と接続してRead FA をActivate FA→Read(VCM)でSVT読み込みを行うとACSMの3個のCAFDが表示されません。
データがなくなっているようです。
パソコンCドライブにデータが残っているものをFA LOAD→SVT LOADで行うと3つのACSMが出て来るのでCode FDLを行っても同じエラーが出てきます。
やり方が違うでしょうか?
コメントへの返答
2021年6月20日 21:31
私の過去の経験では元はあったCAFDがなくなった現象を経験していませんので何ともですが、確かにCAFDが飛んでしまっているように思います。
Load(VCM)でバックアップを読み込んだ場合は右クリックNew FDL→バックアップCAFD読み込みからのCodeでなくてもそのまま表示されているCAFDにカーソルを置いて右クリックCode でも書き込みができるはずなのですが...
それでもダメならばもしかしたらRead(VCM)でCAFDが存在しないならCAFD注入の方法で戻せるのかもしれません。
CAFD注入方法は
 https://minkara.carview.co.jp/userid/3254510/blog/44455089/
の3,からの手順となりますがもともとMickeyF31さんが行おうとしている詳細をご連絡いただければもう少し適切なアドバイスができるかもです。
スクリーンショットなどで説明いただく必要がある場合はDMでメアドをご連絡ください。
2021年6月22日 10:06
昨日、Detect CAF for SWEで新たなCAFDを入れてみましたが、やはりエラーが出ます。(I-Stepを確認して、同じものをまた、一番下に表示された新しい?CAFDも入れてみました同じエラーでした)

Report - ”1” Errors
ACSM[1]
cdDeploy Finished With Error ←この文字は赤です。
cafd_00000911_.........._001 Finished ←この文字は緑です。

DMでアドレスを送りました。
お時間がありましたら、よろしくお願い致します。
コメントへの返答
2021年6月22日 10:09
昨日のところでDMに当方のメールアドレス返信していますのでご確認ください。
2023年7月6日 12:50
shigeM4さん はじめまして、F11に乗っていますしんえもんと
申します。お伺いしたいことがあります。
CICユニットが勝手に再起動するようになり、楽曲データも読み込めなくなったため、HDDを新品に入替ましたが、復旧しませんでした。こうなるとCICユニット側がNGだと思います。
そこで、中古のCICユニットを購入して初期化し入替を検討していますが、保存してあるこれまでのコーディングデータを簡単に戻せればと思っています。FAとSVTは保存してあるFAとSVTデータをLoadして、その後CAFDデータを保存してあるものを選択後、対象モジュールを選択後右クリック→codeで車輛に戻ると考えて宜しいでしょうか?この場合、FAとSVTも保存してあるデータが車輛に戻ると考えていいのでしょうか?VOコードしているものもあり、保存しているFAが正常に車輛に戻るのか?心配しております。
ご回答宜しくお願い致します。
コメントへの返答
2023年7月6日 16:37
はじめまして。
当方ではCICユニットの入れ替えによるコーディングは経験ないのですが、基本的な考え方としては保存したFA or 車両から読み込んだFAどちらでも構いませんがCICユニットに関わる保存したCAFDだけを保存してあるCAFDデータで上書きしてあげれば良いのではと思います。
但し、CAFDはユニットに対する条件設定のみの情報ですのでCICに入っている車両情報などは書き換わる訳ではなくこれをするにはCICユニットのフラッシュが必要なのかもです。
確かCICユニットの入れ替えについては”マーロン”さんというみん友さんがアップされていたように思いますのでそちらで確認してみてはいかがでしょうか?
解決になる回答ではなく恐縮です。
追伸:NBTユニットの場合はHU_NBTのコーディングだけで大丈夫みたいです。

https://poleposition.amebaownd.com/posts/32578531/

プロフィール

「[整備] #Fタイプクーペ ドア・センタースピーカー交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/3254510/car/3552540/8222913/note.aspx
何シテル?   05/07 21:46
Shige M4 → F-TYPE へ変更です。IDに車両名入れない方が良かったと思う今日この頃です(苦笑)
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