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2020年05月23日

Z34 言いたい放題!

Z34 言いたい放題! 結論。スポーティーカーだがスポーツカーではない。

いくつか購入候補車があったが、近くのディーラーで
何度も試乗(AT仕様は、加速感がまるでジェット機)
させてもらい、迷いに迷った末に、これに決めた。

新車で購入してマル7年が経過。
もうすぐ走行距離5万kmだ。
大事に所有しつつも、今は思っていたほど走行距離が
のびない。
ご機嫌でドライブに出かけるのだが、帰ってくると、
毎回のようにモヤモヤした気持ちになって、
テンション下がってる今日この頃。


登場して12年
人気車種という訳でも、最新装備がある訳でもなく、
改良点はいくつもありそうなのに、改良は数回のみ。
また、普通なら既にフルモデルチェンジされていても
おかしくないが、それもまだ先のようで、ある意味、
旧車とも言える。

今はモデル末期となり、
これから新車で購入検討する人は、
かなり少なくなっているに違いない。
こんな時期、今さらレビューを書いても、
あまり意味がないのかも知れないが、あえて書き、
誰かの今後の参考や、思いを共感できればと思い、
メモとして書き残しておく事にする。

今回は、良くも悪くも、いつも感じている事、
思ってる事を言いたい放題、ストレートに
ぶったぎってみようと思う。
本筋から離れたコメントもふんだんに盛り込み、
Z34以外の事にもモノ申したい。
独断と偏見で評論させて頂くので、
読んでいる方々が、もし、気分を害されたなら、
即座に講読を中止して無視してほしい。
過激発言、辛口コメントがチラホラ出てしまいそう
なのだが、そこはご勘弁を。
口うるさいジジイのタワゴトだと理解して頂き、
読んでもらえればありがたい。

以降、かなりの長文となるが、ご了承頂くとしよう。


・エクステリア
★★★
まず、
一目見てスポーツカーと言わんばかりのマッチョで
堂々としたスタイル。
これが一番のお気に入りで、いまだに飽きが来ない。
スタイル(シルエット)はすごく気に入ってるが、
デザインがいまいち。
中でも前後ライトのブーメラン形状が、
風格を台無しにしているように思う。
ジュークのライトともかぶるんだよな。
19インチのレイズ製鍛造ホイルはデザインもよく、
カッコイイし、性能(重量、強度)もグッド。
このため、ノーマルホイルでも申し分ないので、
社外品に目がいくことは一度もなかった。
タイヤハウスの隙間も、国産車の中では狭いほうで、
ノーマルでもダサくないレベルに仕上がっている。
ただ、日本のヘンテコな規制のせいで、全タイヤが
内側に入り込んでおり、オーバーフェンダーによる、
せっかくのワイド感を薄れさせてしまっている。
・・・もったいない話だ。
国産車全てに言えると思うが、せめてあと10ミリでも
外側にオフセットしてもらえれば、随分と見映えも
よくなるはずだ。同時にコーナーの安定性も高まる。
今年に入って、この規制は少し緩和されているはず
だが、新車新型車は、是非このへんも改良したもので
販売をお願いしたい。

余談になるが、
国産車でシルエットがカッコいいと思える車種を
いくつかあげるとすると、
FD3S、FC3S、RX-8、S15、Z34、S2000
くらいだろうか。


・インテリア
★★★
国産スポーティーカーとしては、構成や配置、
バランス的にも綺麗にまとめられていると思う。
程よくメッキ塗装部品と組み合わされており、
適度にゴージャス感も出せている。
国産車のセンスとしては個人的にはマル。

だが、欲を言えば色々と出てくる。

伝統の3連サブメーター。
車の状態を確認する為のデータが3連並んでいてこそ、
カッコイイ3連メーターと言えるが、その1個が時計
・・・どういうこと!(車のコンディションと無縁)
あげくのはてにデジタル時計!
アナログ針の時計なら、まだ許せるが、
デカイ数字表示の時計はいかんだろ。
メインメーターの左枠にある、水温計や
燃料タンクレベル計も同じで、アナログ針で
統一した方が、絶対にカッコイイと思う。
次期Zでは、このようなチグハグなメーター構成に
なっていない事を期待したい。

余談になるが、
国産大衆車で、インパネがカッコいいと思える車種を
いくつかあげるとすると FD3S、FC3S、S15、NCEC
どれもアナログ針式メーターがいくつも並んでいる
車種ばかり。
やっぱり、スポーツカーはアナログ針が似合う。


こだわりのステアリング。
メーターの見やすさを考え、歪形状で大きいサイズ。
スポーツカーらしからぬステアリングだ。 惜しい。
こだわるなら、できるだけ小さい真円ステアリングに
する為に、メーターの大きさを調整してほしかった。
大きくて見やすいメーターよりも、
小さくて操作しやすいステアリングの方が、断然、
有り難いし、こだわりが見え、運転が楽しめる。
しかも、このステアリング、ジュークと同じにしか
見えない。
カテゴリも価格帯も全く違う車種と同じって、、、
いかがなものか。

サイドブレーキ。
売れ行きの良いアメリカ輸出仕様に合わせてか、
左側に配置されている。
これだと、遠いし、引くときに無理な力もかかる。
右ハンドル車なら、右に配置してほしいものだ。
ここはひとつ、純国産メーカー、ジャパニーズカー
としての誇りをもち、日本人ファーストで検討を頂き
たい。

シート
迷わず、オレンジ色をチョイスした。
色合いや表面のデキには満足している。
ただ、形状がスポーティーカーに合っていない。
4ドアセダン用とでも言うべきか、
ヘッドレストの形状が四角で、サイズがデカすぎ。
シートに内蔵されている、背中からヘッドレストに
繋がる可動式フレーム(アクティブヘッドレスト)が、
常に背中に違和感を感じさせ、心地悪い。
これじゃぁ、落ち着けない。
オプションで、nismoのシートが選べればいいのに
と思った。
余談になるが、
近年の国産車でシート形状が良さそうと思える
車種を数台あげるとするなら、
Z34 nismo、RX-8 スピリットR、シビック タイプR
くらい。(あくまで通常販売モデル車種)


・エンジン性能★★★★(制御については★ひとつ)
大排気量NAなので、全域においてパワー感は充分。
性能的には特に不満なし。
本当に300馬力が出せるエンジンかどうかは
疑問な所だが、高回転までストレスなく吹き上がり、
低回転の粘りも強く、ずぼら運転もモロともしない。
アイドリング域でのトルクも太く、
発進にも気を使う必要もなし。
エンストする気配が全くしない。

ただ、フィーリングというか、制御が全くダメで、
不満爆発だ。
まず、
何よりもアクセルに対するスロットルレスポンスが
ダメ。踏み込んだ瞬間の反応が遅い!
もっと遅いのはアクセルを離した時の反応。
MT車の場合、操作に素早く反応してくれないと、
一連の工程(シフトチェンジ)を、スムーズ
かつ短時間で完了させる事ができない。

シフトアップ時、クラッチを踏み、エンジン回転が
下がってくるのを待つわけだが、なかなか下がらず、
それまでクラッチを接続出来ない。(戻せない)
(早く戻すと回転数下がっておらずギクシャクする)
この待ち時間が、毎回、大きなストレスになる。
スパッ、スパッとテンポよく小気味よく滑らかに、
短時間でシフトチェンジしたいのに、出来ない!
運転する上で、MT車の楽しいはずのこの工程が、
思ったように出来ないのは、致命的である。
そもそもMT車好きは、この操作をしたいが為、
この操作に楽しみを託し、絶滅危惧種的なMT車を
選択するのである。

この、回転落ちレスポンスの悪さが、
このクルマの中では、一番(しかもダントツ)に
気に入らないところになっている。
購入してから、今の今も引きずっており、
どうも運転、操作を楽しめない。
永遠の悩み事だ。(モヤモヤの原因はここにある)
ハッキリ言って、こんな制御だと、
せっかくのエンジン性能も台無しだ。

制御不良ではないかと思い、ネット検索してみると、
同様の感覚や意見の方もいて安心する傍ら、中には
「運転が下手なんじゃない」
「運転する側がその動きに合わすものだ」
「一般人用向けにレスポンスを調整している」
「動きがギクシャクしない様に万人向けにしている」
「燃費環境対策を考えて調整している」
などといったコメントもあった。

いろんな意見があるかとは思うが、
あえて独断で順にコメントさせて頂くと、
「運転が下手」ではないと思っている。
免許を取得して、就職後すぐにFC3SのMTを新車で、
しかもフルローン(当時の金利8%後半)で購入。
(貧乏人からの社会人スタートで資金ゼロ)
当時はスポーツカーブーム、読む雑誌は Option や
Car Boy、土屋圭市さんが書いた本も何冊か購入し、
勉強して実践した。
周囲の仲間も、次々とスポーツカーを購入し、
みんなで走りに改造にあけくれる人生を送っていた。
(あぁ~、あの頃が懐かしぃ~、戻りてぇ~)

当時、エンジンのスロットルはアクセルペダルと
ワイヤーで直結されており、エンジンの動きは
アクセルペダルの動きに忠実に追従していた。
(出力特性ではなくレスポンス特性の話)
この為、アクセルをOFFしたら、回転もすぐ下降し、
足の動きにうまく追従していたのを記憶している。

滑らか、かつトランスミションを労るシフトアップの
基本は、

アクセルオフ

回転数が下がる瞬間の無負荷になった瞬間に
クラッチを切り、同時にシフトを一段アップ

下がってきたエンジン回転数がセレクトギヤと
同調するであろうタイミングを予測

その絶妙なタイミングを逃さずにクラッチを接続、
同時にアクセルON。

これが理想的でカッコいいシフトアップだ。

シフトアップを無理に短時間で完了させる操作は、
難しくはないが、駆動系にも負担がかかるので、
しないし、そのスタイルはカッコいいとは思わない。

話が逸れた、戻って
この方法のシフトアップにかかる時間は、
エンジン回転数の下がる時間が律速になるが、
クラッチにも負担がかからず、一番効率がいい
シフトアップアップだと自負している。
(走行14万kmでのクラッチディスク残は半分以上)
これをうまく出来るようになるために練習に励み、
何度も繰り返して訓練し、
自分の運転スタイルとして完成させた。
エンジンはロータリー式なので、レシプロ式よりも
回転が下がる速度は遅かったと思うが、
待ち時間が気になって仕方がない程ではなかった。

あ~、あのアナログ的な制御の時代は、よかった~。

・・語りだしたら止まらない。 話も逸れてきてる。
戻って
当時からこのやり方をたたき込んできたおかげで、
今もその運転スタイルは揺るがない、
揺るがしたくはない。(頑固)
で、このスタイルをZ34にすると、
まず、アクセルオフしても回転数が下がり始めない。
それどころか、少し上昇してから維持し、
しばらくしてから、やっとゆっくり下がってくる。
(あくまでイメージなので、オーバー気味の表現?)
この時間がやたらと長い、長すぎるぞ。
なので、クラッチを繋ぐまでの待ち時間が長い、
= 次の加速に移れない事態が発生。
ちょっと気の短い後続車は、きっと
「こいつ下手くそ!」と思っていることだろう。
先程の「運転する側がその動きに合わすものだ」
といったコメント通りの運転をすると、
まさに、このような始末となり、不本意にも、
下手くそ人物としてレッテルを貼られそうだ。
(加速力は車の性能、シフトアップは人間の性能)

それから、
「一般人用向けにレスポンスを調整している」
「動きがギクシャクしない様に万人向けにしている」
についてだが、
"一般人、万人 = たいていの人" が望んでいるのは、
こんな面白くないセッティング って事なのだろうか?
だとすると、この先の
"クルマづくり" が不安で仕方ない。
一般人に合わせていくと、
どんどん面白くない車に変化していきそうだからだ。
たくさん売れるクルマにする為には、
仕方のない事かもしれないが、本来のクルマの
持ち味を損なわない様、方向性を見誤らない様、
クルマのあるべき姿をベースに、
楽しめるクルマづくりをして頂けるよう、
切に願いたい。

あと
「燃費環境対策で調整している」だが、
環境対策はともかく、このクルマに燃費対策を
優先しても、何の喜びにも繋がらない。
そもそも、燃費を重視して購入するクルマでもない。
ひとつ言うなら
こんなストレスになる制御のおかげで、
ドライブしたい気持ちに熱が入らず、
今は、出かける機会も少くなった。・・・ 結果、
燃費どころか、燃料消費対策に繋がっている始末。
ある意味、これって感謝すべきなのか?

以上を総合的に考えると、この車のエンジン制御は、
スポーツカーにマッチしていないという結論だ。
勘違いしてはいけない。
電子スロットルが悪いのではい。
制御セッティングが悪いのだ。
「電スロだから遅い」とコメントする方もいるが、
現代文明の進化は著しく、
今は相当な高速処理で制御可能な時代になっている。
遅い訳がない。
だから、特別な投資をしなくても、その気になれば
ワイヤースロットルと同じように制御出来るはずだ。
(仕事柄、メカトロニクスも担当しており、基本的な
商品知識、制御知識は備わっていると思っている)
なのに、なにかの事情だろうが、わざとしないのだ。

ちなみに、
世間では "スロコン" というものが販売されているが、
これでは全く解決にならない。
アクセル量に対するスロットル開度を変更しても、
応答性の向上にならないし運転が楽しくもならない。

更に最近じゃ、
標準でドライブモードとかいう、疑似スロコン?が
付いているのをよく見かけるが、
正直、そんなものは無い方がいい。
そもそも、
アクセルの踏み量に対するエンジン回転数には、
いくつもパターンがあってはならないと考える。
(アクセル操作に対するスロットルカーブの事)
エンジンのパフォーマンスを存分に味わえるよう、
そのクルマに相応しいスロットルカーブとして、
最初からに完璧?に作り込んでおくモノである。
そして、運転する側がその特性クセを充分に理解し、
体に染み込ませる事で、クルマとの一体感が強まり、
運転が楽しくなっていくんだと考えている。
加速力を調整したいのなら、
自分の足でコントロールしようぜ。
鋭い加速を求めるときは、深く踏み込むのだ。
低燃費を求めるなら、神経をつかい、
ゆっくりソフトに操作するんだ。
これがクルマとの対話というものだ。
自分とクルマとの戦い、まさにスポーツだ。
こんな面白いところを、
コンピュータが肩代わりするなんてありえない、
勿体無い。
「勝手にエンジンを制御するな」だ。

しかし、今のご時世、
こういったモノを必要とする人がいるからなのか、
ついてる車種も増えてきた。
3モードも用意されていたりするが、
たいてい、ECOモードは遅すぎて使い物にならない。
はたまた、あるモードは、アクセル半分程踏むだけで
スロットルがほぼ全開になるなど、単なるごまかしに
すぎない。「なんだそれ」って感じ。
ホントこれ、無用の産物だな。
アクセルはスイッチではない、ボリュームなのだ。
アクセルを離しきった位置がアイドリング位置、
踏みきった位置がスロットル全開であってほしい。
スロットルカーブは直線じゃなくてもいいから、
エンジンの持ち味を一番うまく表現できるカーブで
決め込めばいい。
あとは、操作する側がその特性に合わせばいいのだ。

同じことの繰り返しになってきた。話をまとめよう。
どうせ付けるんだったらスロットル開度変更よりも、
応答性の変更可能なモードを付けてほしい。
(先程の話の、まさに一般人向けに対応する為だ)
理想形態としては、設定項目は最低3つ
ターボ車の場合
1.レスポンス、2.レブリミット、3.ブーストリミット
各項目、最高最大に設定すれば、
エンジンのポテンシャルを、最大限に最速に発揮
できる仕様にしておく。
5段階もあれば、
誰にでもそこそこ合わせられると思うので、
これを、運転する人の好みに合わせて設定し、
記憶させる。(シートポジションメモリーと感じ)
尚、このモードを瞬時に切替える為の、
物理的なスイッチやボリュームはなくても良い。
走りながら変更調整するモノではないからだ。
この方式なら、
昔のクルマで簡単に出来なかった事が、誰でも出来、
自分好みのオリジナル仕様がつくれるようになる。
売られている車種を好きになるのではではなく、
自分用に設定して仕上げた専用車が好きになり、
益々、自分の車に愛着が湧いてくるってものだ。

この電子デバイスのメリットをもっと活かし、
導入する側も、使う側も、双方で喜びに繋がる恩恵を
受けられるようにしてほしい。
そんなところで、こんな意見もある事を、
エンジン制御の開発担当の方の頭の隅っこにでも
置いといてもらえれば嬉しい。

余談だが
この車に標準装備のシンクロレブコントロールは、
当初は画期的な制御で注目を浴び、好評価を得た。
今では、国内外車問わず、
数々のクルマに採用される様になった。
この思いつき、発想は大したものだと言える。
ちょっと使ってみたが、シフトダウン時の
ブリッピングの回転合わせが本当にうまい!
シフト操作だけで、楽にシフトダウンを完結させたい
ズボラ運転派にはもってこいだ。
だが、自分の運転スタイルには全く合わない為、
使っていない。
そもそも、ブリッピングする理由のひとつは、
シフトダウンを短時間、且つ滑らかにするためだ。
一刻も早くブリッピングする事が、
短時間シフトのカギとなる。
このシンクロレブコントロールは、
次の変速先に合わせて回転数を自動調整しにいくが、
次の変速先を選択するまではブリッピングしない。
(制御構想上、仕方のない事なのだが)
これだと遅いのである。
因に、自分でブリッピング操作する場合は、
変速(クラッチを切り離す)操作を開始する瞬間に
ブリッピングして、次の選択先にシフトを送り込む。
順番は、
ブリッピング→変速先選択。
しかし、シンクロレブコントロールだと、
変速先選択→ブリッピングになり、
時間ロスが発生する訳だ。
なので、これだと自分で操作するより時間がかかる。
画期的アイディアだが、普段は使うに価しない。
でも、たまには、このギミックを楽しみたくなり、
使わせて頂いている。

話しは逸れるが
ここ近年では、安全の為、楽する為の装置が
一気に広がりを見せている。
時代のニーズからすると必要性は否定できないが、
このおかげで、人の運転スキルが下がっていくのは
目に見えている。
言い方は悪いが、無用の産物だ。
この車の事ではないが、無用の産物はいくつもある。

坂道発進時、自動的にブレーキをかける制御。
確かに安全かもしれないが、逆にブレーキが邪魔で、
スムーズに坂道発進出来なくなる。
「勝手にブレーキをかけるな」である。
・・・ これ、要らない。

発進時、クラッチを踏むと、アイドリング回転数が
少し高くなり、発進でエンストしにくくする制御。
エンストしないギリギリの回転数を自分で調整して
発進する事に、操作の楽しみがある。
「勝手に回転数を上げるな」である。
・・・ これ、要らない。

ブレーキを踏んでる時は、アクセルを踏み込んでも
スロットルが開かないようにする、アクセル操作の
間違い事故防止制御。
聞くところによると、ブレーキを踏んだ瞬間だけは、
一瞬だけならアクセル操作が利くらしい。
( ヒール&トゥが出来るようにしているとの事)
しかし、ブレーキを踏んだまま、何度かアクセルを
踏むケースもある。
2連続シフトやダブルクラッチ走法も、その一つだ。
MT車の運転好きは、こんな操作もするのだ。
そんな面倒な操作を楽しみとする人がいる事を、
知っているのだろうか?
いろんな操作をして、運転、クルマ楽しみたいのに、
「勝手にアクセル無効にするな」である。
・・・ これ、要らない。

安全、楽な装置とは関係ないが、
エンジンSTARTボタンを押した時、
各メーターが全開位置に振り切って戻る、
ギミックな演出。
「ドライバーの気分を高揚させる」もののようだが、
全く響かない。入ってこない、楽しくない。
当然、購入して最初からこの演出は無効にしている。
こんな演出をするくらいなら、
エンジン自体のスタートに演出をいれてほしい。
イタリアンスーパーカーは点火が開始した瞬間、
一瞬だけ一気にエンジンが吹き上がり始動する。
あの瞬間はドライバーにとって至福を感じるはずだ。
(まぁ、あれは自然で、演出してる訳ではないが)
あれこそ「ドライバーの気分を高揚させる」に
ふさわしい、エンジンSTARTの儀式、演出だ。
あれを一般大衆車にも取り入れて、演出するのだ。
ん~、一般大衆車はエンジンレスポンスが遅いから、
無理なんだろうな。
・・・だったら、スピーカーからエンジンの始動音、
同時に、音に合わせてメーターを大きく跳ね上げ、
車内だけでも、音と視覚効果でエンジンスタートを
演出し、喜ばすという方法はどうだろうか?
これから先、そんな面白演出を取り入れたクルマが、
実際に現れてくることを楽しみに待つとしよう。

反対に、これからあげるモノは高く評価できる。

電子制御サスペンション。
車内から簡単一瞬で切え替えられ、
走りも変化して面白い。
昔はボンネットを開けたり車の下に潜り込み、
汗をかきながら切り替えしたものだ。これはイイ。

マフラーサウンド切り替え。
車内から簡単に排気音や抜けを切り替えでき
「一粒で二度美味しい」と同じ、
得した気分にさせてくれる。
走りというより、運転者の気持ちが変化する。
これはイイ。

オートクルーズ。
随分昔からあるが、長時間、長距離の一定速度の
単調な運転は、足首が固まってきて辛くなってくる。
そんなときに代わってくれる頼もしい装置。
これイイのに国内販売のZ34には装着されていない。
・・・なぜだ。

すまない、議題から逸れてしまった・・・

最後に少し、サウンドについてだが
エンジン自体のサウンドはスポーティーではない。
同社の高級セダンと共通のパワーユニットなので、
仕方のないことなのだが、面白味がない。
高回転にしても、一番聞こえる音は、クリーナーから
空気を吸いこむ "シュゥ~" という単調な通気音だけ。
スポーツカーなら、躍動感のある吸気音に加え、
カム周辺部品のメカメカしいノイズ音があっても
邪魔にはならない。
また、エンジンマウントも少し固くして、
エンジンの躍動、駆動のシッカリ感も伺いたい所だ。
それから忘れてならないのが排気音。
これはスポーツカーとして重要なポイントになる。
ところが、拍子抜けした。
静かすぎで大排気量のオーラが全く感じられない。
新しい騒音規制に対応する為とはいえ、
さすがにこの静かさはない。ただ、
4000rpm位からスポーティーなサウンドが出始める。
しかし、普段の走行だと、そこまで回転を上げる事は
あまりないので、まったくもって静かだ。
結局、3年間我慢の末、マフラーは交換した。
それも、一回の交換で満足出来ず、3回も交換した。
もちろん今は車検対応仕様だが、
それでも、もの足らない位だ。
今後の開発では、吸排気音にもっとコダワリを見せ、
スポーツマインド溢れるクルマをつくってほしい。


・走行性能
★★★
第一に、重量の重さがハンディになっている。
さすがに1.5tは運動性能全てにマイナスに作用する。
更に、大きなボディは取り回しも良くなく、
日本の道路事情では、楽しめる場所も限られる。
このことを考慮して★3つとした。
(広い道路事情の国、地域ならもっと高評価になる)
やはり、コーナリングがきつい。
重い車体を幅広タイヤでねじ伏せて曲がっている感じ
がする。
FC3Sはハイパワーではなかったが、コーナリングは
軽やかだった。限界もこちらの方が高かったように
記憶しているが、単なる記憶の美化かもしれない。
又、そこそこのハイペースな速度域になってくると、
ヘンに電子デバイスが介入してくる。
ワインディングのタイトなコーナーでは、
思ったより早いタイミングでVDC(横滑り防止装置)
が働き、スロットルを制限してきて加速しなくなる。
コーナリングの出口が見えて
「さあ加速!」ってときに、これだ。
まだ横滑りせず踏み込めるのに、
やる気が一気に冷めてテンションだだ下がり。
まあ、これはスイッチをOFFして無効にすれば、
簡単に解決できるのでヨシとしよう。
次は、ABS。
これも介入が早い。
というか働かせる必要もないのに、突然やってくる。
そのタイミングすら読めない。
一例として
交差点を少しハイペースで進入して、
ブレーキングを残しながらハンドル切ると、
働くケースが何度かあった。気持ち悪いの一言だ。
これはスイッチでOFFする事ができないので、
我慢するしかなさそうだ。(そんなに出没しないし)
今は当たり前のABSだが、無効スイッチでもあれば、
この気持ち悪さは解消できるのに。

まあ不満はいくらかあるものの、
少しカッ飛ばす程度の速度域なら
「走る、曲がる、止まる」の3拍子は備わっており、
1.5tの重さからすると、
そこいらの車に比べれば、充分性能が高い。


・乗り心地
★★★
求めてはいけないが、静粛性が低すぎる。
特にタイヤから入ってくるロードノイズが凄まじい。
舗装状態が悪かったり古いアスファルト上では、
常に "ゴー~ッ" と鳴り響いている。
レグノタイヤに交換したら相当改善されたが、
レグノでも解消しきれず、静粛性は相当低い。
(モデル末期型は、幾分か改善されているそうだが)
静粛性については、最初から期待もしていないし、
評価を下げる対象にも入らない。
足回りは適度に締めあげられているので、
突き上げ感は否めない。
また、低速走行では跳ねる感じがある。
ただ、個人的には、
こんな感じがスポーツカーだと思ってるので、
今のところ不満はない。


・燃費
★★★★★
良いわけがない。
(高速道路で 10km/L いくかいかないか位)
しかし、この排気量とこのパワーユニットで、
この値をたたき出せる燃費なら、非常に優秀である。
高効率エンジンと言っても間違いはない。
このエンジンは、
数々の高度な技術が取り入れられており、
日本の開発、技術力、製造技術の高さは素晴らしい!


・価格
★★★★★
安くはない。
しかし、こんなにマニアックなクルマを、
こんな価格帯で販売してくれている事には、
大いに感謝するべきだ。
独特なスタイル、高出力エンジン、高剛性シャーシ、
対向大型キャリバー、鍛造大口径ホイル・・・
これだけのモノ、コストを投入したクルマとしては、
もはやバーゲンプライスだと断言したい。


・その他
登場が2008年の為、基本設計の古さは否めないが、
その分、シンプルで無駄なものが装着されておらず、
オジサン世代にはピッタリだと言える。
安全な現代車を、懐かしい旧車の雰囲気を感じつつ
ドライブできる絶妙なムードの車。
こんなクルマは他に見当たらない。
響く人には深く響き、響かない人には全く響かない。
そんなクルマなんだと思う。
このZ34も、後世に伝え続けられるクルマとして、
歴史に残るだけの地位には、もう登り詰めている。
こんな伝統クルマと縁があった事に感謝すると共に、
他の人にも、自信をもってお薦めしたい。
ちなみに、何だかんだ散々な事を言い放ってきたが、
まだまだこの先も所有し続けるつもりだ。
全てが完璧で無いからこそ、気兼ねなく、末長く、
付き合っていけるというものだ。
もしも完璧だったら、執着しすぎて頭から離れず、
「見ていないと。触っていないと。乗っていないと」
不安にかられ、しまいにはしんどくなるに違いない。
だから「まあ、こんなもんか」でちょうどイイいい。


・まとめ
いろいろ書いてきたが、総括すると、

このご時世に、こんなクルマがまだある事に感謝。
ヘンテコな無用の産物もあまり付いておらず、
シンプルなクルマという事で、
購入価値は大いにアリだと言いたい。
この先、
もうこんなクルマは出てこないかもしれないので、
気になる方は、今のうちにゲットしておいた方が
いいだろう。

今回、あえて不評な点に視点をおいて述べてきたが、
このクルマが不評というより、 最近のクルマ全般、
社会を取り巻く事情に合せる、やり方が不評なのだ。
スロットルレスポンスについて、散々なコメントを
書いてきたが、他のクルマは、もっとひどい制御に
なっていると思っている。
このクルマは他に比べてまだマシな方のはずなので、
誤解しないように願いたい。

最後になるが、「今、どんなクルマがほしい?」と
聞かれたら、即答できる車種が思い浮かばない。
というか、車種がない。
候補として、フェアレディZ、シビックタイプR、
WRX STIなど、ハイパワーでハイスペックなのが
常に頭の中にあるが、どうもピンとこない。
試乗してみても、エンジンの制御が常に引っ掛かり、
購買意欲が高まらないのだ。
もしこの先、
エンジンレスポンスの優れたクルマが現れたら、
そのクルマを購入の第一候補にしたい。
それよりも、FD3S、S15、S2000を、当時のままの
リメイク版として販売してもらいたい。
「昔は良かった!」この発言は、歳をとった証拠?
(でも、昔を知っている方は、大勢同じ思いかと)

さて、まだまだ語りたいのだが、
読んでる側もそろそろ疲れてきて、
限界に近づいてきた頃ではないだろうか?
そう思うので、このへんでいい加減、
終わっておくことにする。

内容を振り返ると、レビューよりも、余談の方が
圧倒的に多くなってしまっていた。・・・
大変申し訳ない。お許しを!

ではでは、ごきげんよう。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2020/05/23 12:20:00

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ELMO246さん

雨上がりの赤レンガ倉庫へ
彼ら快さん

この記事へのコメント

2020年7月24日 16:01
こんにちは👋😃
オートブリッピング機構は私も使いません。
かなりの部分が同感します🎵
コメントへの返答
2020年7月24日 18:12
コメントありがとうございます。
共感して頂ける内容が少しでも多ければ、嬉しい限りです。
なにせ、岡昇さんのように、たくさんのクルマを乗っきた訳ではなく、サンプル数が少ないもので・・・(苦)
2020年7月24日 20:36
はじめまして☆
大変勉強になりました!
欲しい情報が盛りだくさん。
有難う御座いましたm(__)m

23日(昨日)にZ34新車で契約してきました。

コメントへの返答
2020年7月25日 9:20
たいへん嬉しいコメント、ありがとうございます。

Z34新車契約、おめでとうございます!
もしかして、フェアレディZ、3台持ちオーナーに?
憧れますね~っ。

3.7L大排気量NAエンジンマシンZ34、Very GooDです。
きっと、手放せなくなりますよ~☆
 
2024年4月17日 9:30
はじめまして。
こちらの記事に大変共感致しましたのでコメント失礼します。

私もZ34のスポーツカーらしかぬサルーンのようなフィーリングが気になりあの手この手を施しましたが、改善されず諦めました…。

とはいえ、Zの主要マーケティングは米国。
この嫌なフィーリングはGM車に似通うものがあります。
米国ではこういったフィーリングが受け入れられるのでしょうね。
コメントへの返答
2024年4月17日 21:50
はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
約4年前の記事に共感してくださってコメントいただけるとは、、、嬉しい限りです。
今改めて読んでみたら、自分ながらにヘンにマニアックなつぶやきをしてるのがお恥ずかしいです。
そうですよね。所詮は万人向けの商品って感じです。
っていうか、我々の感覚がマニアックすぎて求める方向性がおかしいのでしょうかね(笑)
AT仕様のZ34なら、おそらくここまでの不満は出ないかもしれません。
まあ主要マーケットが米国なので、仕方ないですね。
それにしても、時代とともにどんどん面白い車が無くなっていきますね。寂しい限りです!

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Mr.コロナです。(登録日:2020年5月17日) クルマにしか興味がなかったのですが、 最近ではバイクにも興味深々なヤツです! Z34に乗り9年...
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