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堅雪かんこのブログ一覧

2014年04月30日 イイね!

本当のことは言いにくい

本当のことは言いにくい   人というのは次から次と「意味」を創出させる生き物である。そのたくましい想像力によって人生を楽しめる一方、逆に苦悩を抱え込んだり虚偽の世界に迷い込んだりする。クルマ趣味も、その半分以上は想像力、つまりはクルマに対する強い思い込みがあるからこそ楽しめるのであって、そういう気持ちがない人からみれば、クルマは単なる移動手段の一つに過ぎない。クルマ雑誌などは、その想像力をかきたて購買意欲を促すメディアであり、また実際買えなくても写真などを眺め文章を読むことで“二次元”でクルマを楽しむことができる。これが人の特性であり、エロ本に反応する動物は人以外に存在しない根本的な理由でもある。





  そういうクルマ雑誌であるが、そこに「真実」が書かれているかというと必ずしもそうではない。前にも書いたが、業界内で生きていくには暗黙の了解があってヤバイことは書けないし、書くと自分がヤバくなる。提灯記事を書いておけば無難なのである。これは何も自動車業界に限った話ではなく、最近話題になった国立大学で書かれた降圧剤の論文が、メーカーの意向通りの虚偽の結論を導いたため取り下げになった。純粋な科学論文は、嘘を書けばほどなく後の検証によって淘汰されるが臨床医学の世界は曖昧性がまかり通るので、皆しばらくは信じ込んでしまう。





  先日買ったAUTOCAR誌の話であるが、その中で久しぶりに沢村慎太朗氏のアウディA8の記事を読んだ。大分オブラートに包んだ書き方だったが、彼のスタンスは揺らいでいない。彼はどのクルマでもアルミボディと電制ダンパーには一貫して懐疑的だ。それは路面からの振動の問題と、人工的な足の時おり見せる不自然な感触を嫌うからである。A8はそこそこの出来だが、メルセデスの新型Sクラスは「ガサゴソと濁って埃っぽい感じ」という比喩を用いて酷評している。メルセデス礼賛の風潮の中で、新型Sクラスの足にをつけた評論家は福野礼一郎他少数のみである。彼は実はA8よりもこっちを言いたかったのかも知れない。




  ただし、これは試乗車として提供された個体の問題である場合もあるし、初期生産車の共通した熟成不足かも知れない。いずれにせよ、改善の余地はありそうだ。









Posted at 2014/04/30 11:58:50 | コメント(7) | トラックバック(0) | クルマ
2014年04月28日 イイね!

トイレをほめられたお寿司屋さん

トイレをほめられたお寿司屋さん   先日のオバマ大統領の訪日で話題になったお寿司屋さん「すきやばし次郎」。なんでも3万円で19貫のおまかせを20分で食べる店らしい。我が家は子供連れの時は近所の回転寿司に行く。だが、回転寿司というのは何を食べても食後の満足感がない。しかも、あの形態がなんか養鶏場で餌をついばむ鶏みたいで滑稽だ。そこで食べログで調べて盛岡市内のお寿司屋さんに行ってみることにした。




   ランキング1位の店は、花見会で賑わう週末だったから予約がいっぱいでダメだった。そこで5~6位あたりの、写真でみて感じの良い店にした。店は繁華街の交差点にあるビルの4階で、お寿司屋さんらしくないおしゃれな店構えだった。これはいいかもという期待でカウンターに座ると、目に入ったのが生ものがディスプレイされているガラスケースの蓋が割れていて、それをセロハンテープで補修してあったこと。「終了~」という言葉が一瞬頭に浮かんだ。





 やはり手際が悪くて、飲み物を頼んだ後は放置状態。メニューも持って来ない。左隣に座っていた私どもと同年代らしき夫婦が「次は何が出るんですか?」「暇なときでいいから、親方、次はこれ握ってよ!」と店主に盛んに話しかけていた。特に女性の方が話好きで、自分の夫を「パパ」と呼んでいた。神戸から来ているらしく、この店はネットの「食べログ」で調べて来たんだと、私らと同じような理由で店を選んだのも可笑しかった。




 「盛岡お寿司Top80かなんかで調べたらさ、おたく4位くらいになっていたよ」「見たことある?」と女性が言うと、店主が「いえ、ありません。80もお寿司屋さんが盛岡にあるんですか?」と逆に聞いていた。店主は内気そうな人で、店で使っていた若い女性の寿司職人が修行で東京の方に出ていってしまったことを嘆いていた。「自信持っていいんじゃない」とその女性にはっぱをかけられていた。




  交替でトイレに立った夫婦が戻ってくると、今度は「おトイレが立派で広いですね!素敵です」とか褒めだした。これには理由があった。帰り際、私も確認したら男女用に分かれた派手目のトイレがあった。それは一目瞭然。ここはかつては飲み屋の店舗だったのだ。それを低予算で改装したのが今のお寿司屋さんである。そうすると店内の不思議な空間配置も理解できる。




  出された寿司や料理はそれなりに美味しかったが、店はNGだ。いい店というのは客の動向を読んで、適宜応対する。何より活気がある。盛岡でこういう店が上位にランキングされるというのは、盛岡自体寿司屋のレベルが低いのだろう。神戸から来た夫婦も、その場ではおべんちゃらを言っていたが、きっと後で「変な店だったわね」と苦笑しているに違いない。




    
Posted at 2014/04/28 11:55:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | グルメ/料理
2014年04月27日 イイね!

春風にそよぐマツダ車

春風にそよぐマツダ車  ようやく東北も春らしい天候になってきた。先日までは夜間になると零度等というふざけた気温の下がり方だったが、やはり春は夕暮れから夜にかけての艶めかしいぬるさがないと本当ではない。昼間も淡く霞がかかったような春の暖かい日差しがあってこそ心が和むというものだ。今日も天気がいいのでクルマで遠出をしてきたが、道中しばしば気になりだしたクルマがあった。そのクルマはまるでそういう春日和の中を悠然と泳ぐ鯉のようにきらめいていた。それがマツダ車であった。




  最近のマツダ車のデザインは他車とは明らかに異なる。ドイツ車のようなロジカルな精緻さでないため最初はつかみどころがなく感じていたが、街ですれ違ったりするとそのエモーショナルな余韻を残して去っていく。特に気負うことのないちょっと複雑な面の構成が美しく見える瞬間が多々あり、街の風景に彩りを加えている。思えばマツダ車は私が学生の頃から、少し変わった曲線を用いていたメーカーだった。最近のマツダ車はその延長線上ではあるが、それが一皮むけたように清々しく感じる。











   そのマツダとは対照的な一筆書きのようなシンプルなデザイン。






IMG_0323

     複雑さとシンプル。今日撮りたての一枚。
   
Posted at 2014/04/27 21:10:33 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2014年04月25日 イイね!

弁護士のカウンターパンチでKO

弁護士のカウンターパンチでKO  例の小保方さんの論文捏造問題で、科学の世界に弁護士なんか出る幕がないのではと思っていたら、見事なカウンターパンチで相手の理研調査委員長をマットに沈めた。要は、小保方さんの論文の一部の不正または捏造を指摘した調査委員長自身が過去の自分の論文で、画像のキリハリをしていたのだという。こういったことが科学論文の世界で慣例的にどの程度行われているのか、または許容範囲なのかは外部の人間からは知る由もないが、少なくとも彼は調査委員長を辞任した時点でKO負けを喰らったことになる。弁護士恐るべしだ。その弁護士が語ったことには




  「結論に影響のない説明的な部分、説明の方法、載せ方の問題、そこに手を加えた。それに指摘があるとしたら、自身で問題があるとしたら、訂正をして投稿しなおすというか、差し替えるということは、小保方もしているし、石井委員長もされた。それを改ざんがあるとか、悪意による研究不正であるとかいう断定はおかしいのではないか。そういった意味では、委員長のとられた行動も、小保方のとった行動も、同じではないのかなと思っています」





  この話は聖書のある言葉を連想させる。「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」












Posted at 2014/04/25 13:13:20 | コメント(3) | トラックバック(0) | その他
2014年04月21日 イイね!

アマチュアとプロの違い

アマチュアとプロの違い  楽器をうまく弾ける人はけっこういる。その中からプロになれる人はどういう人か。今回はそれをジャズギターで聴き比べてみよう。曲は「枯葉」である。ジャズを聴かない人のために、一応簡単に説明しておくと、まず最初に聴き馴染んだメロディを演奏し、次にそれを崩して弾くアドリブ(インプロヴィゼーション)をなんコーラス(歌で言えば1番に続いて2番3番4番・・・と)か披露する。ここが腕のみせどころなのだが、まったくデタラメではなく、コード進行に沿った音を選び演奏しているのである。だからバックでの演奏はカラオケと同じ。それに合わせて“枯葉よ~~”と何回でも歌える。そしてアドリブが終わると最初のテーマに戻って終わる。



  では最初の演奏。これはきわめてオーソドックスで、コード進行に合わせた美しい演奏となっている。








  だが、これではジャズギターの講師や地元のミュージシャンになれても世界のトッププロにはなれない。もちろんCD化して売れることはない。なぜか?それは聴きやすいが当たり前すぎる演奏だからである。
 次の演奏者は、ジャズの世界では皆名の通ったトッププロである。タル・ファーロウという大ベテランを中心に5人のジャズギタリストが集まったのだが、皆スタイルが違う。








   最初のタル・ファーロウはすでに老いてしまって、昔はゴリゴリとドライブ感のある演奏をしていたが、今は面影は残っているものの音が骨粗鬆症のようにカスカスとなっている。次が、ラリー・コリエル。音がタルより伸びやかだ。だが途中から「ドヤ」演奏になっている。フュージョンギタリストの多くはこの「ドヤ」演奏が多かったゆえ、やがて飽きられてしまう運命にあった。その次は、より内省的でコンフォートモードのジョン・アバークロンビー。この柔らかい音色は、最近亡くなったジム・ホールの影響である。演奏もより崩して抽象的になっている。そして次がジョン・スコフィールド。マイルスのバンドを脱退したばかりで、彼の全盛時代とも言える時期だ。ここまでくると、常にドリフトしながら走っているクルマのように、スリリングなフレージングが次々と出てくる。最後はラリー・カールトン。さすがにチョーキングの使い方はうまいが、アドリブの展開の仕方は元々がジャズギタリストでないため創造性に欠ける。




  とまあ、このように皆個性的で誰一人として他のギタリストに似ていない。そこがプロのプロたる所以で、上手に真似をすることではなく「規範からの逸脱」こそがジャズの醍醐味なのである。
 だがジャズそのものは今は時代を切り開く新しいものを何も生み出すことはなく、古典芸能と同じ一つの「形式」になってしまった。それでも充分楽しめるのだけど。



  
   
Posted at 2014/04/21 21:57:15 | コメント(5) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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2014年7月27日に退役しました。盛岡の冬もなんなく走り、非常に頼もしい家族車でした。
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