クルマを売れと言われても。。。

いよいよ安倍首相とトランプ大統領との首脳会談ですが、我々サラリーマンの血と汗と涙の結晶である年金基金積立金を米国へ献上するなんて、腹立たしい限り。

これでおそらく、数年後には年金支給額は半額くらいになるかもしれません。



ま、それはともかく、米国で販売する車は基本的に米国で生産することは要求されるでしょう。
そうなると、マツダが一番影響出そうですし、トヨタも国内の工場を何ヶ所か閉鎖せざるを得ないのではないでしょうか。

さらに、嘗てあったように、日本での米国車の販売も要求されるでしょう。
昨年Fordが撤退したばかりなのに、どうするのでしょうか。あの時のように、公用車に沢山購入するのでしょうか？

マークラインで昨年の国内の販売実績を調べてみましたので、グラフを掲載します。


国産車を含めると米国車の影も形も見えませんので、輸入車だけピックアップしてみました。
米国車は、モデル名を【　】で囲いました。


Fordは車種別が不明だったので、半分が米国車と見なすと、輸入車全体に占める米国車の比率は、たったの４．１％です。
これはもう、誤差範囲ですね。

これを増やすには一筋縄ではいかないと思いますが、根本原因は、わざわざ買ってみたいと思わせるような米国車がほとんど無いことではないでしょうか。
売れている米国車のほとんどがJeepであることが、それを物語っていると思います。

愛車遍歴を毎週見ていますが、米国車ファンが結構多いなと感じています。

10年近く前にキャデラックを試乗したことがありますが、欧州車を研究して開発されただけあって、大変良く出来た車でした。欧州車基準からみても、何ら違和感ありませんでした。
ただ、わざわざ買う程まで魅力が無かったのも事実です。

私のような年寄りからすると、ブッシュロッド、どろどろしたサウンド、大低速トルク、ふわふわしたサスペンション、が米国車のイメージ。
窓枠に肩肘ついて、片手でハンドルを掴み、ルート66よろしく、どこまでもゆったりと車を転がすのが、米国車。

ダウンサイジングターボなら大低速トルクと好燃費が両立できますし、こういう味わいの米国車なら、潜在需要が結構あるのではないでしょうか。