
発売から1年も経つし
そろそろ迷惑にもならんかな、と思い
ND試乗させてもらいに行って来た。
前回修理に入れた時に
雪が消えたら乗りに来てねー
と言われてたので御言葉に甘えて。
総統:は
その辺をチョボチョボ走ったくらいでクルマの善し悪しなんぞ分かるかーい、
と思っているので、試乗とかはめったにやらんのだが、
今回はちょっと興味あるので行ってみたのだ。
なので碌に当てにならんとは思うが一応インプレを。
乗ったのはソウルレッドのSp、6MTのやつ。
市街地をおとなしく走ってるうちは実に良かった。
これがマツダ製か?しかも1.5か?と思うほど低回転からトルクの出るエンジン、
ハーシュなく滑らかな乗り心地、こりゃ高級車だわ。
んが、郊外のワインディングにでてちょっとアクセル踏んでみて思った。
おっっそーい
超絶遅い。
登りになったら全然進まんぞ。軽四かお前は。
試乗で気づくレベルの遅さとか、尋常じゃない。
だがコレが
クッソ楽しいー。
鼻先が超軽い。
しかもステアがクイックで、手首を返しただけでクルクル曲がるサイバー感覚。
こりゃ面白えー。
この鼻先の軽さ、NA8以来失われていたモノではないか。
総統:、大歓喜である。
コレが欲しくて総統:、いろいろとやった過去があるのだ。
弐号機(NB8[RS])に乗り換えた時にコレが不満でタワーバーを撤去とかやったが
イマイチ効果なく、遂には「エンジンが重いのがイカンのじゃー」と
参号機(NB6)に買い替え、それでも鼻先の軽さは戻って来なかった。
NA8以降でラジエターをデカくしたのとバンパーメンバーが太くなったのが
イカンのかねえ...と諦めていたトコロなのだ。
遅く感じることに関しては、主犯はすぐ分かった。
3速以降のギア比が明らかにおかしい(後述)。
がこれ以外の要因として、クルマの出来が素晴らしいというコトがあるかなと。
な… 何を言っているのかわからねーと思うが
総統:の世代のマツダ車のイメージと言うのは
「骨太だが荒削りで、何かと荒っぽいクルマ」なのだ。
例えばNANBあたりだと
踏めばエンジンがズギャァーンと回り、ハンドル切ればサスがメメタァと沈み
大きくテールアウトしつつドギュウウウンとドリフト、というイメージ。
これがNDだと、シュイーンと吹けてススーッとサスが動き
タイヤが鳴くこともなくキュイーンと旋回、なのよ。
いや、機械としてこっちがあるべき姿であることは分かっているが
NANBのズギャァーンメメタァが速く走ってる演出になってるのも確かなのだ。
実際に競争したらおそらくNANBよりは速かろうが、
そんなスカしたクルマではヤル気が出ぬ。
もっと無駄にアツいのがロドスターではないのか。
なので、これがNA6CEの再来。とか言われると違和感がある。
総統:に取っては全く違うクルマだ。
鼻先の軽さは確かにNA6っぽい。が、ここから先
NA6だとあっという間にリアの荷重が抜けて巻き込むようにテールアウト、
ドギュウウウンになる所なのだが、NDのリアはビクともしない。
どうやっても破綻しそうにないこのスタビリティ、総統:はNCを思い出した。
路面の凸凹を拾わない上質な走りもNC。
つまりNDとは、
貴島ロードスターの15年間にひたすら積み上げたスタビリティ向上技術で
素晴らしいシャシを作り、しかしそこで作り込んだ性能を1コも速さには使わず、
平井ロードスターの思想というか演出というか、低速域での楽しさに
全振りしちゃったクルマ、と総統:は理解した。
NAの再来と言うよりは今までのロードスターの集大成なのでは。
で、総統:は買うのか?と言われるとこれは難しい。
確かにNDに乗ってる間は楽しくてヒャッハー!!とジードのメンバー化して
買う気になってたのだが、帰りにNBに乗るとコッチも良いなーと思ってしまうのだった。
少なくともダイレクト感ではNBが圧勝だ。
このズギャァーンドドドドな味、嫌いじゃないんだなー
Posted at 2017/05/03 00:00:56 | |
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