
メインカメラをPENTAX K-1IIもしくはそのカスタムモデルであるJ Limited01に定め,レンズを揃えてきたものの,望遠域はこれまで300mmまでしか所有していませんでした。ズームレンズには150-450mmがラインナップされているものの、野鳥を撮るにはいささか短いこと、サードパーティの1.4xテレコンを入手すれば導入コストが1/6で済むことなどから二の足を踏んでいました。
そこに飛び込んできたのがペンタックス純正超望遠600mmが出入りの中古屋に入ったという知らせ。
MF時代の古いレンズではあるものの純正600mmが定価の1/4以下で売りにでていることはかなり刺激的で,10日ほど迷って購入しました。
手にしてみると大きく、重く、フロントヘビーで三脚固定時のバランス悪く(苦笑)…手持ちはまず無理。
カメラバッグもボディを付けた状態で格納できるバッグは無く、わが家最大のバッグにボディを外した状態でドデーンと寝かしておくのがせいぜい。
でもいいんです。モノとしての力はケタ違いです。
このシリーズ、他に300mmf2.8/400mmf2.8/1200mmF8と出ていましたので、コンプリートしたくなります(爆嘘)。
車で持ち運べば重さはあまり堪えませんので,今回九州に連れて行き,テスト運用してみました。
最初に構えたのは春にも訪れた日田彦山線・採銅所駅です。複線断面のような大きなトンネルが駅外れにあるのが特徴です。
しかも、走ってくるのはキハ40系列。
反対側に眼を向けると…
圧縮効果がすごいです。
本州に戻り,伯備線でのテストです。
このレンズで是非試してみたかったのはここのトンネル抜きでした。
伯備線・黒坂〜根雨のトンネルです。

300mmクラスだと、県道の後ろの擁壁の上からローアングルで撮るのが定番なのですが、
600mmのトンネル抜きでは画面上側に架線柱が掛かってあまりよくありません。
このためこちらは地面からハイアングルで狙います。
迫ってくる列車を追いピンで連写するのはかなり難しかったです。
また、このレンズには、MF時代の高級超望遠にしばしば装備されていた置きピンを支援する機構(2枚上のレンズの写真・12時の位置に付いている小さなネジを締め込むとそこにクリックが出来てピントを固定できる)が付いていたので、トンネルを出たカーブの曲がり端に置きピンしてみました。
これは決めのカットを確実にモノにしたい時に役立ちそうでした。
最後に紹介するのは足立〜新郷のこれも有名なカーブです。
ここでは381系の振り子がバンバン作動している様子を狙います。
まず、振り子装置がない115系の画像。普通の正面アップです。
とはいえこの区間には一日一本しか来ない3両のD編成。それなりに大切に狙います。
そして381系。これもちょっとのタイミング、また上り下りで振り子の作動具合が全然違います。
普通に真正面でシャッターを切ると115系とあまり違いが出ません。
そこでもう少し列車を引き付けてみますと、先頭が首を傾げ始めます。
カメラのセット位置を更に微調整して、国鉄色を狙ったのがこちら。
旅の概括篇でも使ったカットです。

かなり381系らしさが出たのではないでしょうか。
ちなみに同じポイント・同じタイミングで後追いすると全然首を振りません。
A★600mmF5.6、写真が皆同じようになってしまうので、そこを意識して気をつけて使い込んでいきたいと思います。
迫力ある列車写真だけでなく,天体でも使える場面がありそうですから、可能性を探っていきます。
と同時にうーん、A★400mmF2.8は欲しくなってきたぞ。
暫く前に新潟県内某所で30万切りのプライスで出ていたのを見逃したんですよね。
そういえば、ここにはA★300mmF2.8がまだあるんだよなぁ。
Posted at 2023/10/17 13:06:25 | |
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