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ファルケ少佐のブログ一覧

2012年02月26日 イイね!

奸なる妄想

勘助は田圃の一角に生き残っている手兵を集めた。

「これより真直ぐに敵陣を駈け抜けて、上杉が本陣を衝く。ただただ、駈けに駈けよ。辺りに構うな。皆の生命を今この勘助がもらう!」

おお!という地響きのようなどよめきが兵の中から起こった。
次の瞬間、勘助は修羅場の一角目がけて馬を疾駆させていた。
途中で一度、彼は後ろを振り返った。
萩原豊後、畑中武平はじめ多くの部下が一団となって彼についてきていた。
勘助は体を折って馬首を舐めるような前傾姿勢を取り、右手に抜き放った太刀を拝むように構えて馬を奔らせた。
今や、勘助隊は敵の重囲に陥ろうとしていた。
周囲はことごとく敵兵であった。
勘助はいつか全身に痛みを感じていた。
絶えず斬り、絶えず斬られていた。
気が付くと萩原も武平も討たれたのか、姿を消していた。
ふと、前方を見ると槍のふすまであった。
突然、馬は大きく跳ね上がり、狂奔して横に向きを変えて駈け出した。
半町ほど行ったところで後脚を折り、座るような格好をした。
勘助は大地に投げ出された。
起き上がりながら勘助ははっとした。
そこからは不思議に川中島の平原が見渡せた。
田圃が見え、薄の原野が見え、水たまりが見えた。
その平原の果て妻女山のふもとに、芥子粒のような黒い点が無数に散らばって見えた。
ああ、やっと来たと、勘助は思った。
勘助は太刀を杖にして立ち上がった。
何人かの雑兵が迫って来た。
一人斬ったが、肩を斬られた。
二人目も斬ったが、脚を払われて、勘助は地面に坐った。

「御館様、別働隊が参りましたぞ。さあ、勝鬨をお上げくだされ」

槍が勘助の脇腹を刺した。彼はその柄を左手で握ったまま、太刀で払った。
平原の黒点は数を増し、先頭の騎馬隊が掲げる六連銭の旗がはっきりと見えるようになった。
信玄の居る松林の一角にはまだ風林火山の旌旗が立っていた。
そしてそれを取り巻くように何十本の武田の旗が立っていた。
勘助は勝利を確信した。生きなければならぬと思った。

「山本勘助殿とお見受けいたす。首級頂戴仕る」

ひどく若い声であった。
勘助は声の方を見ようとしたが何も見えなかった。
突き刺された槍の柄を握ったまま、三尺の太刀を大きく横に払ったが、手ごたえはなかった

「御館様、御味方の勝利にござりまする。勝鬨を、勝鬨をお上げなされ!」

激しい痛みがまた肩を走った。勘助は半間ほどよろめき、松の立木にぶつかった。
勘助はそれに寄りかかりながらもなお太刀を構えていた。

勘助の一生のなかで。もっとも静かな時であった。
辺りには戦場の叫声と喚声が天地に満ちていたが、
勘助にはそれはひどく静かなものに聞こえた。
由布姫の顔が現れた。
彼女が機嫌の良いときに見せた笑い方で、玉を転がすように、その声は転がってきた。

「勘助、本当はこのわたくしが欲しかったのであろう」

「め、滅相もございません。姫様には古今東西、唐天竺に至るまで見回しても御館様以外相応しかろう御方はござりませぬ」

ナニをいきなり・・・
勘助は内心どぎまぎした。
葛笠村の百姓娘だったみつとはかつて恋仲であったし、
原美濃の娘のりつには半ば押しかけられた形で同居していた。
しかし、由布姫となるとまったくの別格であった。
炎上する諏訪桑原城で初めて出会って以来、思いを寄せてはいるが、
それは国を思うが如く昇華された思いであった。
いや、そうあらねばならないと思っていた。
人間には分というものがあるのだ。
あの稀にみるほど気性が激しく聡明な由布姫は使い手を選ぶのだ。

「その顔は何ですか。生まれつき見られない顔なのに、またそんなに醜く痙笑って、この期に及んでなぜ自分に素直になれないのですか!」

非難を込めて言う独特の由布姫の言い方の快さが勘助の心を痺れさせた。

「武田が軍師、山本勘助殿とお見受けいたす。お覚悟!」

また、若々しい武士の声が聞こえた。
勘助はこの若武者に討たれてやってもよいと思った。

「いかにも武田が軍師、山本勘助・・・」

言うや否や、勘助は己が生命を絶つ冷たいものが、さっと首筋に走るのを感じた。

(オマージュ:井上靖・風林火山、、、夢だすよ夢www)





「ヒメサマ~!!」





自分の声で目が覚めた。
頸を落とされたのに声が出るとは不思議に感じた。
携帯電話の着信音、、、
ワシは生きているのか?それともコレガあの世というものか?
寝室には薄明が訪れていた。

そうだ!
スキーに行くのだった。

「ハイもしもし、、、」
「ファルケ君、おはよう。今何時だと思っているのかね?」

電話の向こうで少々怖いカンジのAセンパイの声が聞こえた。
Aセンパイは年式相応に出世しているのですでに赤ベタなのだ。

福井方面は激しく雪が降っていた。
今回はしっかり雪道装甲^^
予想より気温は低く、強風と吹雪で大変だった。
カメラを持って行ったものの、今回も悪天候のためゲレンデには持ち込めなかった。







9時過ぎから2時半までひたすら滑りまくったものの、
息が上がることはなく、ヲーキングの効果甚大ということが確認できた。
本日のAセンパイの評価、、、「偏差値65」であった(笑)
今シーズン、あと一回行けるかな♪^^








ハテサテ、この夢にはいかなる寓意が、、、、( ̄ ̄ ̄ ̄m ̄ ̄ ̄ ̄;)


先ずは情報収集から始めよう、、、ラ~ララララ~♪











Posted at 2012/02/26 23:53:05 | コメント(5) | トラックバック(0) | この間見た夢・追想 | 日記
2011年09月25日 イイね!

ハードボイルド

私は、プランタンの前で来るはずもないヒトを待っていた。
3時間経って、自分なりに片想いの結末を受け容れて帰ろうとした時、
同じような顔をして誰かを待っている風情の女と目が逢った。
少し丸顔だったが、どことなく待ち人と似た雰囲気を持った女だった。

ミレーヌ・ホフマン…
クリスマスのオスマン通りで偶然知り合った女だ。

私の名はマンネンフェルト・ライネス・アイフェルズフト・フライヘル・フォン・ファルケ。
SD(エスデー:保安諜報部)で対英工作をやっている。
長い名前にはもうウンザリだ。
ファルケSD少佐でいい。

私はサン・ラザール駅裏のホテルで、ミレーヌと何回目かの夜を過ごした。
目が覚めると、軍楽隊が奏でる「プロイセンの栄光」が、南風に運ばれて窓から微かに聞こえている。
ベッドにはすでにミレーヌの姿はなかった。
窓際に目線を遣ると、裸体に白いシーツを纏ったミレーヌが物憂げに立っていた。

「いつになったら戦争は終わるのかしら」
「さあな…」

私は、知っていた。
コトが終わったあとの心地よい微睡が途切れた時、
ミレーヌが私のブリーフケースを探っていたのを…。
独仏混血とか言ってはいたが、どうせ名前は偽名に違いない。
SOE(英情報局)が放った工作員だろうと、およその察しは付いている。
潰そうと思えばいくらでも潰す機会はあった。
それをしなかったのは、ミレーヌが待ち人に似ていたからだと思う。
だが、それも今日で終わりだ。
対英催眠電波ミンミン波輻射装置・ゲレートFのデータを、
ミノックスかナニかのマイクロSDカードに記録した以上、
彼女を生かしておくわけにはゆかなかった。

「わざとらしい台詞はおしまいだ、名残惜しいがお別れだな」
「…」

私はヴァルターPPKの引き金を引いた。
32ACPが無防備な姿を晒しているミレーヌの白い胸に向かって飛び出した。
軽い反動と呵責を残して…。
全ては終わった…そう思った刹那、
私は信じられない光景を目の当たりにした。
ミレーヌは纏ったシーツを脱ぎ捨てると、
横跳びに目にも留らぬ速さで、7.65㎜弾をかわしたのだ。
瞬時に私に向かって正対する形になるや否や、
彼女の両の乳房が青白い炎を吹いた。
私は全身が9㎜弾によってズタボロにされるのを感じた。




「ミレーヌ!ま、まさかお前は…」
「3時間も待つなんて、あなたもおバカさんね。でも、ちょっとステキだわ」





♪Es ist so schön Soldat zu sein, Rosemarie
Nicht jeder Tag bringt Sonnenschein, Rosemarie
Doch du, du bist mein Talisman, Rosemarie
Du gehst in allem mir voran, Rosemarie♪


朝か、、、
生きていたじょ~(寝汗;)





最近、コレを見たから??、、、、、( ̄ ̄ ̄▽ ̄ ̄ ̄;)彡☆



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nex511092505 posted by (C)どれみそくん
Posted at 2011/09/25 22:35:49 | コメント(7) | トラックバック(0) | この間見た夢・追想 | 日記
2011年09月13日 イイね!

忘れえぬホルモン焼き

全国かくも少数と思われる「夢シリーズ」ファンの皆様、お待たせいたしました。
久しぶりに悲しい夢をベースに一発イキ松。


なお、このオハナシは本官が見た夢65%と過去の経験35%を紡いだ縦糸に、
ホラ100%の横糸を織りなしてお送りいたし松ので、
実在の人物とは一切関係ないことをハゲしくお断りいたして隠岐松。





私は待っていた。

11091201
11091201 posted by (C)どれみそくん

あの山岳路の、年中雪不足のためにクローズドのスキー場の角…
そこを左に曲がって少し登ったところにある展望台の駐車場で、待っていた。

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11091202 posted by (C)どれみそくん

駐車場の端にクルマを置いて、
展望タワー下にある紀州犬の銅像、
いつものようにその左後脚から15mのところで、待っていた。

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11091205 posted by (C)どれみそくん


乳白色のヴェールが稜線を伝って湧き上がり、
展望タワーの屋根に絡みついては消えてゆく。
どれだけ経っただろうか…








結局、
待ち人の赤いis350コンヴァーダボはやって来なかった。
私は、うっすらと結露した鉄の手摺に手を置きながら、
待ち人が来るはずだった霧の向こうを眺めていた。


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11091203 posted by (C)どれみそくん


展望台に夕闇が迫っていた。
「おい、ファルケじゃないか」
振り向くと地下鉄入口の階段にヒデキが立っていた。
「奇遇だな。こんなところでナニしてんだよ」
「ナニもしてないよ。そういうヒデキこそナニしてんだよ」
「見りゃわかるだろ。ダンパの券、売ってんじゃん」
「そうか…」
「お前さん何かあったのか」
「…来ない人を待っていたんだ」

私は半年前に待ち人と再会した。
以来、十数回デートを重ねた。
この間は、とうとう自分の気持ちを告白した。
待ち人は話を聞きながら少しうつむいていた。
返事はなかったが、少し微笑んでいるように見えた。
土曜日の午後に展望タワー下で待っているから、
もしナニだったら来てくれと伝えて席を立った。
十数メートル歩いたところで、待ち人のハスキーヴォイスに呼び止められた。
振り返ると瓜実顔が笑いながら手を振っていた。

「3時間も待ってたのか。いかにもお前らしいな」
「ああ、でも半分は自分のためだったのかもしれない。こうしてヒデキに会えたんだからな」
「腹減ったなあ。飯でも食うか。今日は俺の奢りってことでどうだ」
「うん、有難う」

雑踏をかき分け歩くうちに一列縦隊になった。
ヒデキの踵を見ながら10分ほど歩くと、国電のガード下にある小汚い焼肉屋に着いた。


店にある脂ぎったテレビで巨人の星の最終回をやっていた。
星一徹が伴宙太に看取られながら息を引き取るシーンだった。

「さあ、何を食うかな」
「…」
「大将、ホルモンとビール」
「…」
「もうナニも言うな。呑みかつ喰え」
「駄目だよ。クルマだから呑めないよ」
「いいんだよ。夢なんだからサ」

(♪兵隊サンは可哀そうさ、ローゼマリー いつも天気とは限らない、ローゼマリー 君は僕の守り神さ、ローゼマリー♪)

目覚まし軍歌が鳴っている。
昔、そんなこともあったかなあ。
ヒデキと私は別々の大学の同じ学部に通う学生で、
たまたま同じ安アパートに下宿していた。
彼は私より1歳上だったが、2浪していたので学年は1つ下だった。
自称IQ200の頭はかなりアレなキレ味だった。
少々ヒネクレ者で、物事をナナメに見る喧嘩っ早い男だったが、
私とは不思議にウマが合って、以心伝心の間柄にある。
久しぶりにやつを呼び出して、昔話を酒肴に一献杯を傾けたくなった。

Posted at 2011/09/14 00:24:56 | コメント(9) | トラックバック(0) | この間見た夢・追想 | 日記
2010年08月23日 イイね!

夏の夜の英独電子戦( ̄w ̄:)

夏の夜の英独電子戦( ̄w ̄:)一部の団扇受けの話です。
興味のない方は下のオサシンまでスルーしてね♪



睡眠電波輻射装置(ゲレート・エフ)
連合軍の情報機関を欺瞞するため「オゲ様」とそっくりに作られている










私の名はマンネンフェルト・ライネス・アイフェルズフト・フライヘル・フォン・ファルケ。
一応はフォン様のハシクレだ。
だから名前がやたらと長い。
ファ、ファ、ファ、
一般庶民とは違うからな。

この名前が私のプライドと空軍上層部の反感を高めた。
私の能力に対する上官や党幹部の嫉妬もあって、
有形無形のハラスメントを受けた結果、
この歳になっても少佐の階級に甘んじている。
士官学校の同期は将官か悪くても大佐だ。
莫迦莫迦しくてやってられない。
こういうのを「役不足」というのだ、正しいドイツ語では。

今、私は戦闘機を降ろされて地上勤務をしている。
いわゆる一つの、うだつの上がらぬ事務屋の少佐とは私のことだ。
最近は、人手不足のエスデー(SD:保安諜報部)へ出向している。
昨日は朝からエスデーの対外睡眠誘導電波発信局でうだっていた。
対外睡眠誘導電波発信局というのは、
エンゲレッシュの夜間偵察機のパイロットに睡眠電波を輻射して、
その活動を妨害することを専門としている。
まあいい加減な部署なので、閑職と言えばそうかもしれない。

エンゲレッシュのパイロットは夜間飛行で眠くなる奴が多いらしい。
奴らは眠気を防ぐために、ある特殊な電波に誘導覚醒されながらやってくる。
ゲルマン科学の粋を投入して謎の電波の解析が行われた結果、
それは、ミンミンダ波という脳の覚醒中枢を刺激する電波だということが分かった。
不眠不休の努力が実り、わずか数か月でわれわれは対抗手段を手に入れた。
まず、ミンミンダ波を取り込んで拘束ファールケ変換する。
パワースペクトラムにした後、「ダ」の部分だけ取り除く。
それを逆拘束ファールケ変換し睡眠電波・ミンミン波として再構成輻射する。
これこそミンミン波輻射装置、「ゲレート・エフ」なのだ。


夕方になって、情報が入った。
開発中のフォッケヴォルフの新型戦闘機を、
エンゲレッシュの情報部が探っているというのだ。
レヒリンでの試験飛行を偵察するため、
英本土からモスキート1機が離陸するので、
それを妨害せよという命令だ。

空冷エンジンに排気タービンを付けた型というから、Fw190A型の発展型なのだろうか。
今や、Fw190も水冷エンジンのD型となったというのに!
トミーのやつらはナニか勘違いしているのかもしれない。
きっとブレーメンのヒマな技術者たちが、
撃墜されたB公の残骸から分捕った排気タービンを、
ジャンクから再生したFw190の機体に取り付けて、
レヒリンで飛ばして遊んでいるに違いない。
全く無意味な命令だ。
しかし、上からのお達しだから仕方ない。
私は全力を尽くさなければならない。


昨日の夜半だった。
西海岸に配置されたわが軍のレーダーが、
グリ・ネ岬南東のドーヴァー海峡上空5000mを東北東へ高速で飛行中の機影を捕捉した。
それは、傍受した敵機の暗号化交信からレヒリンへ向かうモスキート偵察機と断定された。
われわれは機影に「ゲレート・エフ」のパラボラアンテナを指向しミンミン波を30分間輻射した。
機影はわれわれの上空を横切って東へ飛行しレーダー探査圏から消えた。
効果があったのかどうかは定かではないが、
夜中から未明にかけてエンゲレッシュの暗号電波が飛び交って、
盛んにコールサインを連呼していたので一定の効果があったに違いない。


今日の午後のことだった。
任務を終えたわれわれは、枝豆を肴に冷えたプレミアムモルツを飲みながら、
遊び半分でエンゲレッシュの無線を傍受していた。

スピーカーからは1機の英軍機パイロットの悲痛な叫びが流れていた。
昨日とは別の敵機だ。

「ラジエターが破損しエンジンがオーバーヒートする」とか
「コクピットが異常に暑い」とか平文で叫んでいたその男は、

地上局から「ブルーリーダー」とか「スピードバード」とか呼ばれていた。




このお話は暑く寝苦しい熱帯夜にみたつかの間の悪夢かそこらです。
お口直しにオサシンでも。

S210082003
S210082003 posted by (C)どれみそくん

アブラゼミ

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S210082002 posted by (C)どれみそくん

祖先の一部が嘱託で働いていた所の現在の姿

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S210082001 posted by (C)どれみそくん

電柱も暑そう

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S210082011 posted by (C)どれみそくん

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S210082012 posted by (C)どれみそくん

マイ・チェリー現在の姿

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S210082013 posted by (C)どれみそくん

空蝉・最後のカタマった姿

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S210082018 posted by (C)どれみそくん

日蔭の白百合みたいなヒトに憧れ松

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S210082015 posted by (C)どれみそくん

コントラストが高いゆえ、こういう日蔭の花はつぶれてしまうの?
プラナーの特性?フィルムの特性??

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9010081605 posted by (C)どれみそくん

同じところをD90で撮ったところ

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S210082007 posted by (C)どれみそくん

海紅豆・第二花期(第二モテ期こないかしら)

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S210082016 posted by (C)どれみそくん

夕方の歩道

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S210082027 posted by (C)どれみそくん

風に揺れるサルスベリと戦うと肩が凝る







夢はフラストレーションとか欲求不満を反映することもあると言われていますが、
わたしは現在の満月の如く欠けたるもののない境遇にとても満足しておりますホントです。



エンゲレッシュマンの逆襲がコワイのでこのくらいに致し松













Posted at 2010/08/23 23:18:00 | コメント(8) | トラックバック(0) | この間見た夢・追想 | 日記
2010年07月03日 イイね!

あなたの名前はウンチクン

三叉路の脇の大きな欅を見ながら橋を渡り、
暗い杉林の中の九十九折りを急登する。
やがて一面熊笹の稜線に出て、辺りの視界が啓ける。
例の道だ。

しばらく走ると、スキー場が見えてきた。
ここのコンヴェンションホールでクラス会が開かれるのだ。
クラス会と言っても変わっている。
スポーツカーで参加のツーリング形式。
子供の進路自慢はナシ。
無粋な酔っ払いも不可。
そして、好きな人のために各人ひとつお土産を持ってくることが条件。



駐車場で車を停めていたら、赤いオープンが入ってきた。

…あらま、K子さん…

「こんばんは。お久しぶり」
「F君、元気そうね」

たぶん、アノ時以来ね、、、とか、
真赤なSCナンタラがお似合いで、、、とか、
黄色は虫が寄ってくる、、、とか、
そんな話をしながら、二人連れだってホールの中に入った。

オードヴル、ステーキ、寿司に串揚げ、茶そばにデザート各種。
いつものベタな感じの屋台が並んでいる。
よくわからないが、ナゼかPC@@の屋台も出ている。
法被にねじり鉢巻き姿のK氏が何に致しましょうかとほほ笑んでいる。

「猪焼肉丼とホットコーヒー♪」
ハスキーヴォイスのK子さん、今も肉食系だ。
「じゃ、僕も同じで」
怪訝そうな顔をしたK氏が聞き返してきた。
「Fさん、アイスじゃなくていいんですか?」
「いいの、いいの。ホットでお願いします」
「じゃ、会費以外に食券を別途お買い求めください」


「K子さん、今日はあなたにプレゼントを持って来たよ」
「えッ、何ナニ?♪」
「コレだよ、ウォーターライン700分の1、赤城と蒼龍」


画像はイメージだす

「は?…」
「見て。手すりはエッチングパーツ。スポンソンや高角砲の砲身はスクラッチしてるんだ」
「え?…」
「艦上機のプロペラ、これもスクラッチのキューポロ式」
「う?…」
「制動索や防風柵もスクラッチ、飛行甲板は削って薄くしてあるんだから」
「く?…」
「どうだい。素晴らしい出来だろ?赤く塗ったSと同じでキミへの赤心からの愛を
カタチにしたんだよ」



「…」
「どうしたの?」
「…」
「僕、なんか悪いこと言った?」



「きゅーぽろだか何だか知らないけど、他人の興味を無視してズケズケ押しつけがましい蘊蓄を垂れて、、、」
「一所懸命に作ってきたのに。壊れないように助手席の足元に置いて大切に運んできたのに、、、」
「あなたのように、全てが自分の蘊蓄中心に回っていると思うイタい人をウンチクンというのよ。知ってる?いい歳してちっとも成長していないんだから」
「ごめんなしゃい」
「それに、いつも私と同じものを注文して、あなたの主体性の無さには辟易するわ」

(あ、これはあの時のK子さんのセリフだ…)




PC@@のK氏が耳打ちした。
「Fさん、こうなったらGT3に乗り換えてK子さんの気を引きましょう」
「でもさ、赤く塗るSの字がないよ」
「あー、そうですね。じゃ、GT3RSにしますか」



目覚ましが鳴って、ガバと跳ね起きた。
夢の中とはいえ、相変わらずの自分のイタさに赤面した。

今日も一日、がんばろう、、、かな。  

orz




Posted at 2010/07/04 00:02:01 | コメント(10) | トラックバック(0) | この間見た夢・追想 | 日記

プロフィール

「神の加護は我らと共にあり続けん」
何シテル?   01/13 00:25
大ガミラス帝星第2航宙艦隊第26戦闘航宙団  ( ̄w ̄;;) の落ちこぼれ万年少佐。ときどき総統や井上靖の山本勘助キャラになる自己韜晦的人物。
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2009/11/20 22:03:54
 
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カテゴリ:インターメカニカ
2007/10/22 23:22:38
 

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