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ファルケ少佐のブログ一覧

2011年04月17日 イイね!

タマには本でも読もう

最近はクルマに乗って走りまわる気も萎えているので、
ま、こういうときには本を読むのも良いのではナイカ、、、と思うワケでつ。



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nex5111032814 posted by (C)どれみそくん




「生命の意味論」 多田富雄 新潮社

免疫学の大御所である著者が、免疫系の超システムの概念を細胞レベルから個体、ひいては言語、都市、社会、文化、官僚機構に対する考察にまで外延させた目からウロコの一冊。前著は「免疫の意味論」。

枝葉にそれるが、免疫の超システムにおける多様性と冗長性は危機対応のために必要な基本的属性である。これは行政や官僚機構にも当てはまる事なので、昨今流行りのミンス党仕分け人が、合理性だけで徒に物事を切り詰めることは、時によっては危険ですらあるということを覚えておかなければならないだろう。また、人間の基本形は女であって、男に生まれるのではなく、男になるのだということも、平易に面白く書かれている。


「武田勝頼 日本にかくれなき弓取り」 笹本正治 ミネルヴァ書房

武田勝頼公は果たして猪突猛進思慮浅薄の聊爾大名だったのだろうか?
井上靖の勘助的人物としては絶対に許せないイメージである(笑)
何せ、美しく聡明なヒメサマがお生みになられたワコサマだからだ。

ま、それはさておき、、、
この本は、勝頼公が発給した膨大な古文書をもとに信長公記や甲陽軍鑑も一部交えて、勝頼公の実像に迫ろうとしている。数々の洗練された文章から、教養人としての勝頼公が垣間見える。複雑で小姑的な家臣団を何とか纏め上げてゆく様子。積極的な外征で東美濃や遠州、東三河への進出、高天神城の攻略と占領地の経営、栄光の日々。設楽が原会戦での大敗北と戦後処理、甲信上州軍再建と勢力の挽回策。湯治中でも領民から裁判の判定を頼まれると断らずに出て行って裁定を下す姿。神道・仏教の重視、商工業の保護等、130万石の太守としての領国経営に見せる細やかな配慮。しかし、その成果が表れる前に黒雲のように急膨張した織田帝国の魔の手が、、、。


高野山持明院蔵の勝頼公肖像画を見るとよい。
そこには公が妻子と一緒に幸せそうに描かれている。
戦国大名としては異色の温もり溢れる家族肖像である。
Posted at 2011/04/17 01:09:20 | コメント(7) | トラックバック(0) | | 日記

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「神の加護は我らと共にあり続けん」
何シテル?   01/13 00:25
大ガミラス帝星第2航宙艦隊第26戦闘航宙団  ( ̄w ̄;;) の落ちこぼれ万年少佐。ときどき総統や井上靖の山本勘助キャラになる自己韜晦的人物。
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