メルベラーゼ、ダイン、ガミロン!
実はしばらく前になるが、信越方面へスキーに行ってきた万年少佐であった。
ナンタラヒマナシ…
零細自衛業のワタスは土曜日も防空任務でお疲れ山なのである。
よって、スキーは日月の連休を利用して1泊2日の強行軍だ。
当日0800、当直明けのAセンパイを防空本部の正面玄関で拾っていざ出発。
世間は3連休とやらで中日に移動するヒトは少ないのか、拘束は意外と空いている。
天候もよく、そこそこのペースでゲシュタムジャンプを重ね、昼前には雪国へジャンプアウト。
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(C)どれみそくん
1230にはゲレンデのヒトとは相成った次第。
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(C)どれみそくん
青空時々風花、、、
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(C)どれみそくん
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(C)どれみそくん
ゲレンデトップは少しガスがかかっていたが、
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(C)どれみそくん
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(C)どれみそくん
野沢~志賀高原~オゲハラまで一望できる申し分のない天候と雪質の下、
半日しっかりとスキーを堪能できた。
夜半からは雪の予報だったが、
予想天気図は一時的な冬型気圧配置で、
大雪にはならないであろうと判断。
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(C)どれみそくん
小雪がチラホラ舞い始めた夜の温泉街をヲーキングし、
ビールとワインでヨッパラーになった後、
翌日の加齢ちゃうちゃう、
華麗な滑りを妄想しつつ早めに眠りに就いたのであった。
ゲレンデの上に粉雪が10㎝位、、、
サイコーのコンディションだぜ、、、等々♪
翌日、別の意味でしっかり華麗に「滑る」ことになろうとは、、、
神ならぬ身の知る由もなかった!
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(C)どれみそくん
翌朝、、、窓を開けると新雪が50㎝位積っていた。
こういう状況では最早マトモなスキーは期待薄である。
それでもゲレンデへ出てみたナンタラヒマナシの悲しいワタス(涙)
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(C)どれみそくん
4~5本滑って自身を納得させて、昼前に撤収にかかる。
この3時間の間に更に30㎝程積った、、、( ̄も ̄:)
レトロスペクティヴに思えば、
雪を甘く見て撤収の時期を誤った…ということになる。
今までにもこのスキー場で一晩で1mという経験はあり、
そこからスタッドレスタイヤでの脱出経験も幾度となくあったので、
除雪されたメインストリートに出れば大丈夫という経験的な安心感があった。
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(C)どれみそくん
宿はメインストリートから50mほど急坂を下ったところにある。
駐車場で雪に埋もれた異型五式を掘りだし、
暖機運転をしつつ荷物を積んで、
能天気にも記念撮影をしてゲジヒトブーフに投稿していたのだが、、、
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(C)どれみそくん
目の前で悲惨な光景が、、、
先ずは一台のレガシーが急坂を登ってメインストリートに出る途中で動けなくなった。
押しても動かぬレガシーをホテルの雪上車がウインチで引っ張り上げた。
次はランクルが坂を下りてきたが、途中で止まらなくなってスマッタ。
4輪ロックしフルステアを切ったまま真直ぐ滑落して、路駐の軽四に接触するランクル。
ひとふた悶着あって待たされる間に、さらに10㎝位積ってくる。
いよいよワタスの番だ。
ワタスは登坂は無理と判断して、
坂を慎重に下ることにした。
見た目は新雪でミラーバーンではないが、
氷点下4~5℃の湿気をたっぷり含んだ雪を、
ランクルがロックしたタイヤでツルツルに磨いてくれていているので非常に滑りやすい。
ローギアでも加速するような坂なので、そーっとブレーキを踏みながら、、、
と、その時、
屋根の雪がどさっとフロントグラスに落ちる。
視界を失って停車したら、今度は新雪に嵌って動かなくなってしまった。
車輪が虚しくクリーピングのまま回転する。
手を変え品を変え押しても引いてもダメ。
丁度通りかかった除雪作業のホイールローダーが、
前路を啓開してくれた。
Aセンパイとホイールローダーのニイチャンに押してもらって脱出。
地元人で慣れているはずのニイチャンも滑って何回か転んでいた。
この日の雪は特別に滑りやすいようだ。
ニイチャンにお礼を述べて走り出す。
しばらくして緩い登りにかかったところで、
車輪が空転し、むなしくタコメーターとスピードメータの指針が上がる。
降りてみると、フロントスポイラーがつっかえている。
またもやスタックしてスマッタ!
Aセンパイに押してもらうも埒が開かず。
吹雪とガスと雪の壁でホワイトアウトしてなにも見えない!
マハトロスとはこういうことか!
途方に暮れること10分、、、(痙)
幸いにも通りかかった雪上車が大きなドーザーで除雪して道を均してくれた。
何とかここを乗り切って、国道に出る道に入る。
傾斜も緩くなり圧雪状態となったので、ココからは快調に4㎞程走り、
ついに、、、ついに国道18号の交差点に出た!
ま、ココまではよくやったと褒めておこうか、、、万年少佐。
んが、しかーし!
更に白魔が牙をむく!
一旦停止で飛び出さないように慎重に停車したら、、、
今度は轍の雪にフロントスポイラーがつっかえ敢無くもスタック(泣)
つっかえた雪を手でほじくりだし、脱出を試みるが無理、、、orz
トレーナーを脱いで、車輪下に突っ込もうとしていたところ、
見るに見かねて停まってくれた地元の方が2台。
タイヤの下に滑り止めグライドを挿入していただき、せーの!で押してくださりなんとか脱出。
国道18号から上信越道は圧雪で難なくクリアし無事帰還となったのである。
あっという間に真っ白けになる激しい雪の中、
ブレザーのまま車外に出て押してくださった社長風のオジサマとOLの尾根遺産。
脱出用品を貸してくださった通りがかりのパジェロのお兄さん。
雪上車のオヤジさんとホイールローダーのニイチャン。
本当に有難うございました!
雪国の人情の深さに助けていただいた万年少佐であった!
異型五式は2.0TSIなのでノーマルより20㎜車高が低い。
この僅か2㎝と脱出時期の3時間遅れが今回のイタい目にあった原因であろう。
雪を甘く見てはイカン!、、、ということです。
この週の半ばに更に酷い目に会うことになるとは、、、
とぅーびーこんちぬーど(涙)