4WDのメリット
4WDのメリットは、路面状況に影響されにくい安定した走行性能です。
山道や坂道、凍結路面や凹凸が激しい道路でも空転しにくく、悪路走破性能に優れています。
4輪すべてが駆動して無駄なく力が地面に伝わるため、高速走行時でも軸がぶれにくく、高出力・高トルクの実現が可能です。
スムーズな走りと加速の良さを体感できます。
4WDの方式は6種類
❶ フルタイム式
常に全てのタイヤへ駆動力を分配するシステムが
「フルタイム式(センターデフ式)4WD」です。
2WDの機能を必要とせず、駆動力にこだわりたい方に
適したシステムといえるでしょう。
メリットは走行性能です。
デメリットは燃費が悪いです。
トヨタ
・i-Four
・フルタイム4WD
・マルチテレインセレクト
スバル
・ビスカス付センターデフ式フルタイム4WD
・DCCD(Driver's Control Center Diff)
・VTD-AWD
・ACTーAWD
❷ パートタイム式
基本的な構造には2WDを採用し、任意で選択可能な機能を追加したのが
「パートタイム式(セレクティブ式)4WD」です。
ドライバーの操作で切り替えるケースがほとんどで、駆動方式の自由度を
高めたい方に適したシステムといえるでしょう。
メリットは悪路の走破性です。
デメリットは4WDのときで、タイトコーナーブレーキング現象等の欠点も多く、
使い勝手も悪いです。
・トヨタ ハイラックス
・スズキ ジムニー
❸ フルタイム・パートタイム複合式
センサーデフを搭載したフルタイム式と、
パートタイム式の仕組みを兼ね備えた駆動方式もあります。
2種類のメリットをうまく組み合わせたシステムです。
複合という特性上、他の方法に比べて重量が重くなりやすい傾向があります。
本格的なSUVを乗りたい方や大柄な車の運転を希望する方におすすめです。
三菱
・スーパーセレクト4WDⅡ
❹ オン・デマンド式
任意で切り替えるパートタイム式とは異なり、
自動的な切り替え機能を搭載したシステムは
「オン・デマンド式(スタンバイ式)4WD」といわれています。
あらかじめ組み込まれた機能が路面状況を把握し、
必要に応じて駆動方式を調整する仕組みです。
ドライバーの操作が必要なく、
ハンドル操作に集中しやすいメリットがあります。
オン・デマンド式には以下の2種類があります。
①パッシブ型
②アクティブ型
パッシブ型は滑ってからでないと四駆にならない「弱4WD」です。
アクティブ型は複数のセンサーにより滑る予兆を感知して4WDに切替わります。
滑る前に4WDに切替わるのでフルタイム4WDと区別がつかない程です。
各社システムによって性能差が大きいです。
メリットは4WD性能と燃費の両方がバランス的に良いところです。
(パッシブ型)
トヨタ
・Vフレックスタイム4WD
ホンダ
・ビスカスカップリング式4WD
スズキ
・フルタイム4WD(フルタイム方式ではない)
※SX4を除く全4WD車
ダイハツ
・フルタイム4WD(フルタイム方式ではない)
※全4WD車
(アクティブ型)
トヨタ
・ダイナミックトルクコントロール4WD
・アクティブトルクコントロール4WD
ホンダ
・リアルタイムAWD
(インテリジェントコントロールシステム)
マツダ
i-Active AWD
日産
・e-POWER 4WD
・ALL MODE 4×4i
・ATTESA ET-S(FR用)
三菱
・電子制御4WD
スズキ
・ALL GRIP
❺ トルク・スプリット式
オン・デマンド式よりも機能性を重視し、複雑な仕組みで構成されるのが
「トルク・スプリット式4WD」です。
路面状況の他、走行スピードやタイヤの回転数を基準に駆動力を調整します。
制御に関する機能を高めているため、安全なドライブをしたい方に
適したシステムといえるでしょう。
※フルタイム式、オン・デマンド式のものに採用されています。
❻ トルクベクタリング式
カーブの際に不本意なコースを走らないよう、
タイヤの制御機能に配慮したシステムが
「トルクベクタリング式4WD」です。
アンダーステアやオーバーステアを防ぎ、タイヤにかかる駆動力を適切に保ちます。
特に、山道のように複雑な道路を走行するときに制御機能のメリットを
体感できるでしょう。
※フルタイム式、オン・デマンド式のものに採用されています。
https://www.nextage.jp/buy_guide/info/247527/
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クルマ | 日記
Posted at
2023/12/31 12:48:06