
※またまたまた音楽の話をします(笑)。
※そろそろ、音楽以外の話もする予定です。
前回からブランクが空いてしまいましたが、前回に引き続いて「今日の一曲」企画をやります!
さて、
今回は吉田拓郎さん「流星」にフォーカスしますが…
皆さんならば「流星」をどうやって心に描いて、表現しますか?
僕ならば、「流れ星を見つめて、キレイだなあ」みたいな表現しか出来ません(笑)。
が、この曲は違います。

《基本情報》
製作年:1979年
作詞作曲:吉田拓郎
収録:
①1979年テイク
☆ベストアルバム「From T」
☆ベストアルバム「LIFE」 など
②2003年テイク
☆シングル「純」
☆アルバム「月夜のカヌー」
この曲は1979年に発表された曲で、ドラマとのタイアップが付いていたのにも関わらず、長らくコンサートでも歌われなかった隠れた名曲でした。
しかし、2000年代からはコンサートのセットリストにもよく入るようになります。
…ちなみに、個人的に好きなライブテイクは、ストリングスが綺麗な「101st」テイク、味わい深い展開が素敵すぎる「LIVE2012」テイク、力強くてカッコいい「LIVE 73 YEARS」テイクが好きです。
あ、話が脱線したので修正します(笑)。
またこの曲は、様々なアーティストがカバーしたり、Youtubeの普及でこの曲はさらに広く知れ渡っていくようになります。
今では、著名人や若い世代の方にも広く受け入れられる名曲となりました。
個人的には
♪切なくも美しいメロディー
♪孤独な夜に染み渡るリリック
♪拓郎さんの形容出来ない魅力的な声
それぞれが、とにかくこれでもかとベストマッチしており、「流星」という二文字には収まりきらない“想い”が、今でもなお輝いています。
それ故、いろんな解釈が出来ます。
今回は
まずズシーンと引っ掛かるリリックに注目し、
最終的に吉田拓郎さんは「流星」をどう描いて表現しているかを見ていきますね。
《ズシーンと引っ掛かるリリック》
①「たとえば僕が まちがっていても 正直だった悲しさがあるから…」
出だしのリリックなんですが、もはやここでやられます(笑)。完全に読み解かなくとも、個人それぞれが持つフィーリングで分かる所が、この曲の懐の深さを感じさせます。
②「たしかな事など 何も無く ただひたすらに 君が好き」
真っ直ぐすぎるリリックです。しかし、“ただひたすらに”という秀逸な言葉の遣い回しにより、言葉に奥行きを持たせたスパイスを感じるのは僕だけでしょうか…。
③「君の欲しいものは何ですか」
この曲で何度も繰り返されるフレーズですが、このフレーズには“老成”や“静かな歩み寄り”を感じさせます。
④「遠い人からの 誘いはあでやかで だけど訪ねさまよう風にも 乗り遅れ」
ここのフレーズにも“老成”を感じます。こうなるとセンチメンタルにもなりますよね…。
⑤「幸福(しあわせ)だとは言わないが 不幸ぶるのは がらじゃない」
んー、オトコの美学ですね。センチメンタルになっても、その境遇を受け入れるささやかな強さに切なさがほとばしります。
⑥「流れる星は 今がきれいで ただそれだけに 悲しくて」
吉田拓郎さんがこの曲を語る時に出てくる「女子高生」というキーワードが、ここではしっくりきます。
女子高生というフィルターをかけると、女子高生というわずかな時期を謳歌している姿はキラキラしているけれど、一方でその時期が限りあることや一瞬であることの寂しさが伝わります。
⑦「僕が欲しかったものは何ですか」
最後のこのフレーズで、一気に“君”から“僕”に視点が変わり、ストレートに“僕”の寂しさにスポットライトが当たり、曲に入りこんだ人達の心を沁みさせます。
《「流星」をどう描いて表現しているか~Hatarinの解釈~》
結論から言うと「流星」とは、「いつかは終わる若さを謳歌する人=“君”」だと思いました。
そしてさらに深掘りすると、「流星」には“若さをキラキラ輝かせながら生きている”という意味と、“いつかは老いて、その輝きも終わってしまう”という意味があるような気がします。
吉田拓郎さんの曲はフィーリングで良くわかっていても、言葉にすると複雑で難しいですね…。
正直、言わんとしていることの全てを今回は伝えきれなかったです。
まあ、それもまた「流星」の奥深さ故だと思われます(笑)。
是非、これを機に皆さんも聴いていただけたら嬉しいです!
関連情報URLに、曲も載せておきますね👍
ではでは!
Posted at 2020/09/19 22:05:26 | |
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