大恥をかいた試乗となりましたがFIAT500を買うことは自分の中で決まっていました。エンジンはFIAT JAPANが推しているtwin airではなく、1.2L4気筒のFIRE(Fully Integrated Robotized Engine)。
ここで普通にセミオートマのデュアロジックを選べばいいものを、MTを何とか自分で操作したいと変な意地が湧き上がりました。またああいう非力な車はMTの方が楽しいはずだと思った事も理由。
しかし、1.2L4気筒エンジンモデルにMTの設定は日本国内にはありません。中古車を検索しましたが、該当する車は見つからず。車は見つかりませんでしたが、自宅から50km圏内にFIAT500の並行輸入車を多く取り扱っている車屋さんを見つけ、相談することに。
・1.2L4気筒エンジン
・右ハンドル
・MT
・外装は赤
・マイナーチェンジ前のモデル
メールで上記の希望を伝えると、右ハンドルの為イギリスに在庫があるか確認をとってくれることに。すると希望の赤はなく、ベージュのキャンパストップ(いわゆるオープンカー)ならばマイナーチェンジ前のものが用意できると回答あり。
ベージュかあ。ピンと来ない色だなと思い、返事は一旦保留。
FIAT500 ベージュでネット検索すると、これが目に飛び込んできました。
(注:私の愛車ではありません)
何これ、いいじゃん、ありだよ。あり。しかし後にこれはSassicaiaという限定モデルで入手できないことを知りました。販売店の方にベージュのFIAT500の写真を送ってもらい確認すると...。
「いいじゃないか、この色も。」
Sassicaiaに引っ張られてベージュに対する印象が既によくなっていました。そういえば、自分の服もベージュや茶系のものが多いし、娘の制服の色にも似てるし、これは何かの縁だろう。
買います!とメールで返事をするまでそれほど時間はかかりませんでした。オーダーを確定させ、納車時期に合わせてMT練習のためペーパードライバー講習をたしか3回受講。そうそう、試乗で迷惑をかけた最初の正規ディーラーに事情を説明して他店での購入になったことをお詫び。後日、純正のサンシェードとFIATの青いドライビングシューズを購入、罪滅ぼしになったかわかりませんが。
FIAT500C、1.2L4気筒NAエンジン。走行性能としてはごく普通の特徴が無い車だと思います。その普通さが良い。普段使う道を普通に楽しめる、安全な速度でエンジンを回し切れる。窓を開ける感覚で気軽にキャンパストップを開ける事ができるのも良いです。
高速道路での物足りなさから、twin airやアバルトへの乗り換えを意識した事もありました。逆にヴィンテージカーを趣味にするため、Cinquecento nuovaに先祖返りすることも考えました。しかし不人気で廃色となりもう手に入らないこのベージュと、日常を楽しめるごく普通の1.2Lエンジンを手放す気にはなれず、5年の付き合いになります。
FIAT500CでMTの楽しさを知りボクスターをPDKからMTに乗り換えたり、V12ヴァンテージを購入する遠因となったり。981BoxsterSpyderとV12Vantageはどちらも素晴らしい車です。しかし免許返納までの相棒に相応しいのはFIAT500C、私のあがりの車です。
Posted at 2021/06/06 11:35:59 | |
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Fiat500 | 日記