第3世代のBMW X5
2013.05.30
最近のニュースから
以下引用
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2013年9月のフランクフルト・モーターショーでデビューする第3世代のBMW X5が公表された。
この新しいX5には、2.0L4気筒ディーゼルを搭載したリア・ホイール・ドライブ・モデルで、17.7km
/Lの燃費と、149g/kmのCO2排出量を達成したモデルもラインナップされる。4気筒エンジンをラ
インナップ加えたのは、最新のメルセデス・ベンツMクラスに対抗したものと思われる。
F15という内部コードの下で開発された新しいX5は、アップライトなプロファイルやツーピースの
テールゲートなど伝統的な特徴を保持した典型的な進化を見せたモデルだ。より目立つキドニ
ー・グリルと、クロームで囲まれたLEDランプによって、くっきりとしたフロント・エンドを持つ。また
より輪郭を際立たせたバンパーの下部には、エア・カーテン・ダクトと呼ばれるエア・インテーク
が取り付けられ、フロント・ウイングに付けられたエア・ブレードから吐き出される空気の流れを
作っている。
そのデザインは、最近登場した3シリーズGTの影響も大きく受けていると思われる。全体として
は、この新しいX5は視覚的に大きく見えるのを避けたようだ。それは、はっきりとした輪郭を持
つボンネット、くっきりとしたショルダー・ライン、特徴的なラインの入れられたドア・パネルから
見てとれる。しかし、大きなグラスハウスは、1999年にデビューした初代E53型X5、2008年にデ
ビューした2代目E70型X5から引き継がれている。
全長、全幅、全高は4886mm×1938mm×1762mmで、先代のE70型に対して32mm長く、5mm
広く、14mm高い。ホイールベースは2933mmと共通だが、トレッドは1640/1646mmと先代よりも
それぞれ4mm小さくなっている。
インテリアは先代より続く豪華なものが与えられている。リア・シートは2つのチョイスが可能。
3列目シートはオプションだが、その3列目シートのレッグスペースを確保するために2列目シー
トは20/40/20分割と70/30の2タイプが用意される。ブートスペースは650?と30?拡大しているほ
か、2列目と3列目のシートを折り畳むと1870?の容量が確保される。
装備は、アウディQ7、メルセデス・ベンツMクラス、レンジローバーに対抗するために、先進の
装備が長いリストとして連なる。ヘッドアップ・ディスプレイ、人間および動物を感知するナイト
ビジョン、レーン・デパーチャー警告、道路標識自動読取り、360度パノラマビュー・モニターお
よびパーキング・アシスト、自動ブレーキを備えた衝突警告など。また、インフォテーメント・シ
ステムであるコネクテド・ドライブは、マルチメディア機能として、インターネット接続はもちろん
のこと、Facebookやtwitterとの連動や、電子メールの自動音声読み上げなども含む。
新しいX5は、既存モデルのスティール製モノコックを改良したプラットフォームをベースに造ら
れる。より強いスティールが多く使われた軽量設計により、旧いX5よりも軽量に仕上がってい
る。スタンダードなxDrive 30dの場合、その重さは2070kg。大きくなったボディと装備の充実に
も関わらず80kgも軽くなっている。
サスペンションは、フロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがマルチリンク。ユーザーは4つの
シャシー・チューニングを選ぶことができる。ベーシックなスティール・スプリングと、エア・スプ
リングによるコンフォート、ダイナミック、プロフェッショナルの4つである。X6でもそうであった
ように、後の2つは、アダプティブ・ダンパーがセットされ、BMWダイナミック・パフォーマンス・
コントロール・システムを装備。更に、メカニカル・トルク・ベクタリング・システムがリア・アクス
ルに付けられる。
英国市場向けには3台のエンジンがラインナップされる。そのすべてがアイドリング・ストップ・
システムを持ち、8速オートマティック・ギアボックスと組み合わせられる。また、そのすべての
エンジンが2014年9月に施行されるEU6に適合した燃料消費率とエミッションを持つ。また、デ
ィーゼルは、尿素インジェクションによりNOXの低減を図っているのも特徴だ。
デビュー当初登場するエンジンは、xDrive 50iに搭載される444bhpを発揮する4.4LのV8ガソ
リンと、xDrive 30dに搭載される254bhpの3.0?6気筒ディーゼルだ。
xDrive M50dには376bhpを発揮するトリプルターボの3.0L6気筒ディーゼルが搭載される。こ
のxDrive M50dは0-100km/h加速6.3秒、最高速はリミッターで制限された250km/hというパフ
ォーマンスを持ち、同時に14.9km/?という燃費と177g/kmというCO2排出量をマークする。
伝統的に英国でのベストセラーであるxDrive 30dのエンジンは、12bhp、2.1kg-mのパワー・ア
ップを果たし、0-100km/h加速のタイムは7.6秒から6.9秒に短縮。燃費も13.5km/?から16.1km
/Lに伸び、CO2排出量は195g/kmから164g/kmに減らされている。
今回新たにxDrive 30dの下に位置するベーシック・モデルがつかされた。215bhpを発揮する
2.0L4気筒ターボ・ディーゼルで、xDrive 25dおよびsDrive 25d搭載される。ちなみにこのsDrive
25dはそのネーミングからも分かる通り4WDではなくRWDだ。燃費は17.8km/?、CO2排出量は
149g/kmとアナウンスされている。
更に、309bhpの3.0L6気筒ディーゼル・ターボがxDrive 40dに、302bhpの3.0L6気筒ガソリン・
ターボがxDrive 35iに搭載される。ちなみに、後者はRWDモデルとしてアメリカではsDrive 35i
として販売される予定だ。
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どうしても大きいSUVは時代に逆行しているようで、厳しい要求条件に合わせにくく、開発が
大変なんでしょうけど、こういったモデルこそ趣味人に必要とされているでしょうから、なんとか
モデルチェンジを続けて欲しいと思います。