愛知で過ごすお正月休み、他にどこへ行こうかといろいろ考えた挙句、かねてより行きたいと思っていた設楽町の宇連集落廃村と、新城の豊橋鉄道田口線廃線跡を歩いてきました。
今回も一人なので趣味全開(=新年早々寂寥感漂う記事)です。
なお、昨年9月に友人と乳岩峡などに行っており、新城を訪れるのは今回で2回目です。
そのころはまだみんカラを始める前でしたので、ここで少し写真を掲載しておきます。
~以下、回想~
まずは乳岩峡。
澄んだ青い水がきれいです。
苔生した橋。
急な梯子のような階段で大きな岩の中へ入りました。
今気づきましたが、肝心の乳岩を通らずに出てきた気が…。いずれまたリベンジです。
宇連ダム
四谷の千枚田

稲刈りは終わっていましたが、彼岸花とコスモスが見頃でした。
蛙を捕食する蛇を発見!
長篠堰堤の方へ移動し、見学の前に鮎料理を堪能。
長篠堰堤ゴーッという音が常に鳴り響き迫力がありました。
~回想終わり~
ここからが今回のお話です。
宇連ダムを過ぎ、鳳来湖畔の細い県道を進みます。

古びた橋梁や…
トンネルを通っていくうちに設楽町へ入ります。
「3km先行き止まり」の表示から先は、鬱蒼とした林道に。
少し迷いましたが、そのまま進んでみました。
しかし、脇から伸びた小枝が車体に当たる…。しばらくすると、車が動くのに合わせて「ズーッ」というような音が…。
車の下を覗くと、折れた枝が車体と地面の間に挟まり、ばねのようにしなって地面に押し付けられていました。
枝はすぐ外せましたが、こんなところで立ち往生しては大変なので、諦めて先ほどの場所に車を置いていくことにしました。
戻る途中で別の車を発見。
徒歩で集落までの道を進んでいきます。立地が近いためか、美しい川の色が乳岩峡に似ていますね。
入りませんでしたが、明らかな廃道もあります。
林道をしばらく進むと宇連山荘が見つかりました。集落に入ったようです。
この先にお目当ての神田小学校宇連分校があるはずなのですが…?
すると、間伐によって作られた新しい道を発見!
(このときは「間伐作業で道ができかつてよりアプローチが容易になった」という情報からそちらに行けばよいと判断しましたが、間違っていました)
道を間違っているとも知らずに山を登っていきます。
いつ降ったものなのか、わずかに雪が残っています。
しばらく進んでさすがに疑問を覚えましたが、道を調べようにもスマホは圏外。
一旦元の道に戻ることにしました。
辺りは静寂の世界。3密対策は完璧と言っていいでしょう。
道は間違えましたが、これはこれで良し。
新しい道の入り口に戻ると、あっけなく分校が見えてきました。
神田小学校宇連分校(昭和22年~昭和42年)下調べでわかっていたことですが、校舎が倒壊してしまっています。
しかも、それは少なくとも半年以内のことのようです。
つまり、前回ここまで足を延ばしていれば倒壊前の姿が見られたのかもしれませんが、後の祭り。
宿直室はかろうじて健在。しかし倒木が…。
竃と瓦。
足元は苔のパラダイス。
少しの間でも立ち止まっていると冷えてくるので、散策を再開します。
いい雰囲気の民家。
諏訪神社道中の祠などを含め、新しいみかんや鏡餅がお供えしてありました。
これから林道を戻りますが、途中先ほどは気づかなかった人工物を発見。
(車体やエンジンは鉄屑として持ち去られた?)
この残骸にも、当然ながらこんな時代があったのですよね…。
さらに、川向うにもう1軒の民家を見つけましたが、こちらもすでに倒壊していました。
釜
車へ戻る道すがら、一人の女性とすれ違い挨拶(同業者か?)。
さらに川沿いにはキャンパーと思われる団体も。
意外と人がいることに驚きました。
そのため、県道を戻る途中は対向車が来ないかひやひやしました。
(来ました。ですが道幅が広い場所で助かりました)
休憩がてらの宇連ダム。前回9月は天端は閉鎖されていましたが、今は歩けるようになっていました。
続いて、田口線跡に向かいます。
今回は道路に転用されていない三河大草駅前後の一部区間を歩きます。
廃線跡と交わる道を歩いて築堤を見つけました。
豊橋鉄道田口線(昭和4年~昭和43年)
トンネルを抜けると…。
三河大草駅森とトンネルに囲まれたこの切り通しの空間、周りとは別世界のようですね。
「田口線廃止50年」ののぼりが残っていました。
しばらく本長篠方面へ進み、道路と交わるところで引き返して三河田口方面へ向かいました。
マンリョウ?
以下、三河田口方面
発電機?
落石などでだいぶ塞がってきています。
放置された原付が…。実際は真っ暗です。
途中で一旦道路をまたぎます。
道路からは廃線跡へ続く坂があり、間伐作業中(休工中)の看板が。
その先は…。
岩が左右に迫る切り通しの区間、ここもいいですね。
トンネルの中には水が溜まっていたり、ぬかるんでいるところがあります。
このあたり、なんとなく以前行った奥多摩の水根貨物線を想起させる光景です。
再度道路と交わる地点があり、架線柱が残っていました。ここが傘川橋梁のようです。
この先も気になりますが、今回はここまでとしました。
余談ですが、戻る途中に落石の上を乗り越えようとしたら滑ってコケました(笑)
カメラに木屑がぎっしり(フィルタ付けておいて良かった…)。
最後に車で本長篠方面へ少し移動し、大井川橋梁を見て帰路につきました。
結構歩いて疲れましたが、豊かな自然の中で誰にも邪魔されずに非日常的な体験のできた一日でした。
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Posted at
2021/01/05 18:34:30