かつてないほど交通網が発達し、簡単に世界中に行けるようになりましたが、負の側面として、あっという間に全世界にウイルスが蔓延してしまいました。
パンデミック自体は古くから繰り返されている災厄であり、今回のコロナウイルスが特別というわけではありません。ペスト、コレラ、インフルエンザ等々…
かつてペストのパンデミック時には、ユダヤ人が井戸に毒を入れたとの言説が流行ったそうです。
井戸に毒と言えば、関東大震災の時にもそのような話がありましたね。
人間は、災害やパンデミックのような、人間の力でどうしようもない災厄を間の当たりにした時、何か別の存在「敵」のせいにして、安心したい生き物なんですね。
自分は正しい側にいるという安心感。自分は人よりも多くのことを知っているという安心感。自分は全てを理解しているという安心感。「敵」を作ることで得られる安心感は、大きな災厄を目の前に、何もできない無力な自分を守る殻なのかもしれません。
ただ、「敵」を作ることで得られる安心感はとても厄介なものです。自分の意に沿わないアドバイスや意見は、「敵」のまやかしだったり、世界を理解していない人の戯言と認識してしまいます。
世界は単純ではありません。様々な人がいて、様々な考えに基づき、様々に生きています。世界は白と黒に分けることは出来ません。あらゆる利害関係がある中で、一つの勢力が思い通りにことを運ぶなんてことも出来ません。この複雑な世界で、単純な因果律は成り立たないんです。
おそらく第六波は来るでしょう。ペストの時代から続く過ちを繰り返さないためにも、世界を「敵」と「敵」に害されている私たち、2つに分けようとしないことと、信じたいものを信じ都合の悪いものは無視するという態度を取らぬよう注意していきたいものです。
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2021/12/16 21:13:42