
どぅりんりです(^^)/
ラジエターキャップというパーツをご存じでしょうか?ボンネットを開けると目に着く場所に取り付けてあることの多い冷却水系統をつかさどるパーツです。
実のところラジエターキャップの推奨交換時期が1年~2年、1万キロ~2万キロ程度というのをご存じのない方が多数でしょう。
そこで今回はラジエターキャップの役割と交換頻度が高い理由を解説します。
その役割とは
「冷却水の水路の圧力を上げる事で、沸点を100℃以上にすること」
「上がった内圧を下げること」
の2つの役目があり、相反する機能を二つの弁を備えることで担っています。

◆加圧弁
ラジエーター液は密閉されていることにより沸点が上がることで、蒸発を防止しオーバーヒートなどを防いでいます。ただ圧力が上がりすぎると、今度はラジエーターホースやエンジンパーツの破損を引き起こす可能性が高まります。
一定以上の圧力になった場合には、その圧力(ラジエーター液)を逃がす必要があるということです。加圧弁は一定以上の圧力がかかった際に弁が開くことで、圧力(ラジエーター液)を逃がしてくれます。
ラジエーターキャップの表示と沸点
・0.9 →119 °C
・1.1 →122 °C
・1.2 →123 °C
・1.3 →125 °C
・1.5 →127 °C
◆負圧弁
ラジエーター液は、高温と常温(低温)を日々繰り返し、そして密閉状態です。エンジンがかかり高温の際は、沸点が上がり圧力も上昇しています。加圧弁によって圧力を開放するくらいになるわけです。
一方その高温高圧な状態から、エンジンを停止し低温になっていくとどうなるでしょうか?温度が下がり圧力も下がっていきます。これにより負圧がかかり、リザーバータンクからラジエーター本体にラジエーター液が戻る仕組みになっています。加圧で圧力を抜いた分のラジエーター液が、負圧で戻ると考えるのがわかりやすいでしょう。
この二つの弁のどちらかが破損しても外観上見分けがつきにくく、構造部品にゴムやスプリングがつかわれている為、熱劣化が避けられないというのも定期交換を進める理由になります。
その他にも、冷却水経路の密封という役目もあり、冷却水の絶対量が変化しないようにしています。劣化で気密性が損なわれると冷却水が揮発して減り始めたり、加圧弁が壊れると沸点が上がらなくなりますし、負圧弁が壊れるとリザーバータンクに逃げた冷却水がラジエターに戻らなくなるため、リザーバータンク内が増えたように見える一方、ラジエター内の冷却水が減り、エアを噛んでしまうようになります。
結果としてサーモスタッドやウォーターポンプを痛めてしまう連鎖を生むことになるのです。高価な部品や交換工賃を節約する意味でも、ラジエターキャップは安価な部品なので定期交換がお勧めなのです。
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車だいすき | 日記
Posted at
2025/03/18 08:24:23