
先日のTC1000でのタイムアタック大会(TCTA)の際に、オイルレベルゲージからのオイルだだ漏れ事件があったわけですが、過去そのような事がなかったので原因をよくよく考えてみました。
まず、1次原因はたぶん!?クランクケース等腰下内のブローバイガス圧力が高まりガスの逃げ場がなくなり、レベルゲージを飛ばしてガスと共にオイルが噴出したというところだと思うのですが、このガスの圧力が高まった2次原因は何か?という事でいろいろ調べてみたのですがやはり考えられるのは以下2点なのかと・・
①2番シリンダーの圧縮不調より、クランクケース等に漏れた圧縮圧力により事象発生
②オイルキャッチタンク装着に伴い変更したブローバイラインの不具合によりガス抜きが行われず、結果上昇したガス圧力により事象発生
①についてはもう暫定対処は実施したので、これ以上は本格対処(OHとか載せ換えとか)しかないのでひとまず目をつぶるとして・・・(本当は目をつぶっちゃいけないんだと思いますが・・)
今回は②について考えてみました。
当日鉄筋パワーさんから指摘されたボンネットの骨によりラインがつぶされているのでは?というご指摘については十分ありうる点ではありましたが、当日にラインの角度を少し変える事で対処済みという事でこれまたおいておいて(^^;、
ブローバイラインの配管そのものについて考えてみました。
ブローバイラインは調べてみると、どんな車でもほぼ2系統(以下)のラインがあり、
○メイン経路:ヘッド→サクション
○サブ経路 :ヘッド→PCV(ベンチレーション)バルブ→サージタンク
サージタンクが正圧時(中高負荷時)には以下の動作をし、
○メイン経路:ヘッド→サクション(ブローバイガス送出)
○サブ経路 :ライン閉鎖(PCVバルブが閉じる)
サージタンクが負圧時(アイドリング、低負荷時、エンジンブレーキ時)には以下の動作となるようです。
○メイン経路:サクション→ヘッド(エアを吸込み)
○サブ経路 :ヘッド→PCVバルブ→サージタンク(PCVバルブが開く)
この上記動作が、エンジンのヘッドやクランクケース等の中の圧力制御に実は重要な役割をしているようなのです!?(^^;
しかしながら、某サルテッツァさんは上記のような役割をまーったく知らぬまま、オイルキャッチタンク装着にあたりブローバイラインを安易に変更してしまっていました・・・
以下写真を見ていただくと分かりますが、メイン経路とサブ経路を集線し1経路化してオイルキャッチタンクに入力し、タンクからサクションに戻す経路としていました。
いろいろと調べると確かにこの配管方法は意外とやってる方も多いのですが、上記動作を踏まえると、負圧時にはメイン経路とサブ経路で逆方向の動きをするにも関わらず同一ラインとしてしまっている点や、配管が細く長くなる事による弊害等もあるようなのです!!(圧力制御が純正配管程うまく行えず圧力が残る事で正常なエンジン動作の妨げとなる場合も)
また、サブ経路については上記のように負圧時のみの経路であり、PCVバルブは元々単なるワンウェイバルブではなく通過させるガス量を制御してる為ブローバイが大量に
戻るわけでもない、という事もあり、キャッチタンクを経由させる意味はそれほど大きくないようです・・・。
という事で、変更対処という事で、以下写真のようにサブ経路は純正配管に戻し(純正のサブ経路って配管が太くて短いです!)、オイルキャッチタンクはメイン経路の間にかますのみとしました。
さてさて、この変更がどういう効果をもたらすか気になるところですが、まー基本純正配管に戻しただけなので、不具合になる事はないでしょうけど(^^;
ちなみに今回上記のようにPCVバルブ(ベンチレーションバルブ)の重要な役割を理解したところで、結構これがバカになってることもあるらしいので早速新品を注文し(800円ちょい)明日(今日?)交換する事にしましたよ~!!
Posted at 2009/07/05 01:59:22 | |
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