
先日、車検の際に感じたことについて徒然と。
うちの子も含め、ここ数年で輸入されたブハンカは加速騒音規制の対象になっていて、初回車検ではレポート添付を求められると思います。ひと昔前ですと、怪しい社外マフラー装着車でも検査ラインでの実測で規制値をクリアしていれば良いことになっていましたが、最近の車に関しては天下り4団体しか発行出来ないレポートが必須なわけです。あるいは試験時に発行された認定プレートがマフラー本体に貼り付けられていることが必要なのだそうです。
ちなみに排ガスレポートもこの団体でしか取れません。そして民間では考えられない手数料を徴収されてしまいます。並行車や旧車の輸入新規が高くなってしまうのはここにも原因があるんですね。
話が逸れてしまいましたが、車検証には「初回検査時」にレポート添付という事なのですが、色々な方のお話をうかがってみると、騒音レポート対象車は2回目以降の車検でも検査時に提出を求められるケースが多々あるようなのです。ここがポイントです。
マフラーというのは常に熱にさらされますし、排ガスの水蒸気や、雨水、融雪剤等、金属にとってはかなり過酷な環境に置かれているわけです。最近は国産車の高級車等ですと新車時からステンレス製のマフラーをつけているものもありますが、多くは従来通り鉄製です。そして、数年経つと腐食により消音効果が減ったり、穴が空いてしまったりするんですね。
そういったことから、マフラーは、下回りのパーツでは最も早く交換になってしまうものの一つだろうと思われるわけです。触媒より上流は肉厚もあり、そうそう壊れることはありませんが下流に行くと排気温度が下がり水蒸気が水滴になってしまうこともあってか、街中でもよく穴の空いている車を見かけます。
マフラーの壊れたくるまで走ることを嬉々としてやっている人は居ないでしょうし、私もアラフィフにして爆音で走りたくはないわけです。
素晴らしいロシアンスチールのマフラーをぶら下げたブハンカさんですので遅かれ早かれマフラーを交換しなくてはいけない時が来るんですが、その時の修理が困るわけです。
純正が手に入らない。あるいはとてつもない送料がかかります。それでも、どうにか手に入れば良いのですが、どうにもならない場合は作るしか無くなるわけですね。技術的には何も難しいことはなく、モノタロウでもパイプやタイコは手に入りますので簡単に作れるわけです。
ところが、騒音レポートの問題が出て来るんですね。バッヂは無くても大丈夫なのですが、レポートには試験時の写真がバッチリ載っているので同形状でないと、「これは社外マフラーでしょ?」ってばれちゃう。
こういうのってどうしたら良いのでしょうか。
聞いた話になるのですが、もっと深刻なのは、輸入新規で旧車を買った人がマフラーが壊れたのでワンオフで作って乗っていたケース。これ、車検通すことが出来なくなってしまったということなのです。旧車ですから同じものは手に入らないですよね。正統派な解決方法は、例の団体にて新たなレポートをもらうという事なのですが、これだけで2~30万円かかってしまうというアホらしさなのです。ちなみにこの車のその後を私は知らないのですいません…
なんとかしてレポートの写真を頼りに瓜二つのものを作るのが安上がりだとは思いますが、なかなかそうはいかないのが現実ですよね。この問題、みなさんならどう解決しますか?
ブハンカさんにおいて私が思うひとつの方法は、ワンオフマフラーを平時使用して、車検時に純正を取り付ける方法。1番安上がりではありますが、どえらい邪魔くさいオブジェが家に誕生することになるのと、じゃあ、平時はリーガルでは無いのか?というモヤモヤがうまれます。なんだかスッキリしませんよね。
あちこち壊れるブハンカさんですが、他の部分はエンジンであれ足回りであれ、法的なことに関してはどう修理しようが結果が出てれば大丈夫。そこは型式不明車の強みと言いますか、流用ワンオフなんでもありです。
ダラダラとなんの生産性もない話になりましたが、ブハンカさんにとっては深刻な問題なのでオーナー同士でシェアしておきたい話題でした🙏
余談→
来年以降の新騒音規制はさらに厳しく、日本メーカーでさえスポーツモデルを作るのが厳しいとの事。並行輸入屋さんはかなり苦労されています。一体自動車産業、自動車社会はどこに向かおうとしているのでしょうか。
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2023/12/08 09:44:08