
今はニートしている元整備士のボヤキなので深く考えずにスルーしてくださいね。因みに次の仕事は整備士では無いです…
※タイトル画像はタイヤ屋さんにてポテンザアドレナリンに交換して頂いているシルバーノート号。やっぱり今見ても良いクルマだったなぁと思います!みん友さんのライダーも引退ですし、記念に画像を引っ張って来てみました。
前置きが長くなってしまいましたが、連日のように報道されている某中古車店での考えられないような行為ですが、自分も元自動車整備業界に居た人間として腹立たしいと思う所ではあります。
でも勘違いして欲しく無いのは「現場の人間も被害者」という事を頭に入れて頂きたいと思ってます。
整備士は整備の仕事に携わる所によって仕事内容が大きく変わってきます。
自分は某ディーラーを経験した後、滋賀へ引っ越しを伴う転職をした後、地元に戻りたい…というワガママから大型車両を扱う自社整備工場へと職場を転々としてしまいましたが、ディーラーと自社整備工場は業務内容が180°違います(強いて言えば90°くらいでしょうか?)
ディーラーに居た時は兎にも角にも売り上げ至上主義。
本来であれば入庫車両の点検整備や不具合修理がメインなのですが、法人のリースから個人のお客さんまで、1円でも多く単価アップするのが目当てで日々の業務をこなすようになっていたりして、クルマと向き合うというよりも、いかに単価を上げて入庫を裁くか?みたいな形になっていました。
不具合の無いクルマや年式の新しいクルマには燃料添加剤や洗車を無理に勧めたりなど、やっている事はガソリンスタンドのアルバイトの兄さんと変わらないよな…と思う事もありました。
ノルマをクリアすればするほど目標が上がって行き、エンドレスな状況になってしまっていましたし、月の売り上げで給料が大きく変動するような業界でした(一人暮らし&クルマ持ちなんて滋賀でも無理なのでは?というくらいお給料も低かったですが、売り上げが良かった時はそれなりに良かったです)
そんな環境だったのでノルマをクリアするためには、お客さんに迷惑が掛からない範囲で何かしらの多少の不正はあったのかもしれません。
大きな看板を付けて何店舗も出しているクルマ屋さんなんて、営業から整備士に至るまでノルマが付いて回る業界でしょうから、今世間を騒がせている大きな中古車屋さんは氷山の一角で、その他にも不正に手を染めている所は多くあると思います。
その後に経験した大型車の自社整備工場は状況が一変。いかにコストを掛けずに運用するのが肝でした。
ブレーキ等、大事な保安部品は見た事のない社外品でしたし、冷却系を整備する際に交換するLLCも再利用、エンジンオイル交換時に使用するドレンワッシャーも再利用…というビックリな状況。
しかし、やる所はキチンとやっていたり、使えそうな部品はオーバーホールして再利用していたり、何よりも無駄な接客や売り上げノルマは無いし、一日に作業する台数も決まっているしで、こちらの方が整備士として本来の仕事が出来る場だったように思います(その分、接客やマネジメントなんて知らないチンパンジーみたいな訳の分からない人間が多かった&無駄に経験マウントを取ってくる人も多かった&夜勤や早出、休日出勤が日常化していたのは何とも言えませんが←辞めた一番の理由がコレらだったりします)
そう考えると、自動車整備にノルマが課されるのは可笑しな話だと個人的には思います。
新車の売り上げや入庫台数など営業的なノルマがあるのは仕方が無いのは分かりますが、同じコンディションのクルマなんて新車では無い限り幾らでもいますので、整備士に対してのノルマはちょっと違うのでは?と思います。
みんカラ内でもクルマ屋さんやディーラーと揉めたなんて話を良く聞きますが「1円でも多く単価アップしたいor面倒な事には関わりたくない」店側と、「少しでも安く整備してもらいたいor説明に矛盾なり不明点があってキチンと説明して欲しい」客側の意見の対立なんだと思います。
これらの事から、現場の人間は会社の上層部から色々な指令が下されて動いているので、責め立てるのは現場の人間では無くて、意見がある場合は会社の管理部にクレームを入れてあげてください。
自分も日産の燃費偽装問題や無資格検査問題の時、更にはゴーンショックの時は、まさに今の大きな中古車屋さんのような立場でして、当時は自宅前でシルバーノート号を洗車するのも恥ずかしいくらいでしたので、気持ちが分からないでもないです。
とは言いつつも、現場の人間は職人気質な人が多いのも事実で、言葉足らずの人も多いですし、本当に接客が苦手な人も居ます。
一日の大半をお客さんと喧嘩していたフロントも知ってます…最初は出入り業者と口喧嘩しているのかと思ったら後日談でお客さんとだったと聞いて更にビックリ…
因みに自分が元居たディーラーでは「全員営業」というキーワードまで設定されるような所でして、営業マンから整備士まで全員が接客するような所でした。
今思えば、そのお陰で自分の人見知りな部分が解消され、色々な人に会うと人当たりの良さを評価して頂いているのもあるのかもしれませんが、それでも最初の頃は緊張しましたし、昔からディーラーで整備やっている人は接客が嫌で部下や後輩に押し付ける人も居ましたね。
なので、ダラダラと書いてしまいましたが、一番良いのはお互いに信頼できる店舗やスタッフと巡り合えるのが一番良い事なのかもしれません。
クルマやその業界に詳しい人が身近にいる時はその人に相談してみるのも良いかもしれませんね。
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Posted at
2023/08/04 11:39:58