
噂には聞いてましたが、8月でマーチの生産が終了するそうですね。
キューブに続いて日産の名車の歴史がまた一つ終わってしまいました。
今改めて思い出を振り返るとマーチもなかなか思い出深い一台でした。
専門学校の時のメインに使用する実習車がK12マーチで、色々な部位を触ったり壊したりした記憶があります。一番印象に残っているのはエンジンのヘットガスケット交換ですかね…
社会人になって修理をする立場になった時には、大部分のK12マーチがE12ノートやAA0デイズへ代替が促進されていた事もあって、入庫台数が減りつつある感じでして、あまり大きな整備に携わる事も無かったのですが、各部品がE11と共用化されていて、K12マーチのニスモパーツがE11に流用可能だったりして色々と楽しませてもらいました(シルバーノート号に装着していたニスモSチューンサスペンションはK12と共用部品でした!)

※在りし日のオフ会の時の一コマ。K12のオーテックバージョンである12SRはオーテックの拘りが詰まった一台で今でも人気の高いモデルですね。
その一方で、K13に関しては個人的な印象だと法人需要が非常に高く、リースやレンタカーでの整備入庫が多かったです。
自分が所属していた職場は特に法人名義の車両の入庫が多かったので、一般的な店舗よりもK13やN17ラティオ(マーチをベースにした小型セダン)を整備する事が多く、法人需要なのでとにかく長距離を走る車両が多かったです。
お前は大型トラックかバスか!?と思うくらいハイペースで走る個体もあり、一般的に使用されるような想定では無い使い方をされていたので、それなりにトラブルは多かったです。
特にCVT、電動ファンモーター、リヤハブベアリングの故障は日常茶飯事で何台も交換しました。良い経験になりました。
K12やK13も良い所もあれば悪い所もあって、色々ありましたが、弟の愛車としてマーチニスモSを迎え入れたりして、自宅の駐車場にはスカイラインやマーチといった日産の名車が揃っております。
弟のマーチニスモSは2014年2月登録の車両でド初期のモデルなので車歴は8年目になりますが、走行距離は4万kmにも満たず、なかなか活躍の出番が無いようです…
走行距離よりも年数によるトラブルがボチボチ発生しており、K13定番のトラブルである電動ファンモーター、リヤハブベアリング、ドアミラー左右は故障により交換しました。
ヘットライトはレンズ表面に劣化が見られたため、自分が滋賀に引っ越す直前に左右を新品に交換。ロービームもLEDに交換して一気に若返りました。
その他にも、K13マーチ定番のコアサポートの錆やフロントカバーのオイル滲み(特に2014年~2016年にかけて生産されたニスモSに良く見られます)があったり、色々と手を加える余地が色々あります。
何だかんだ言って滋賀から戻ってきてしまい、弟から再びマーチの整備を依頼されました。近日中にアップさせて頂きます。
デイズとノートの間を埋めるモデルとして丁度良いのでは?不動産屋さんの営業車として丁度良いポジションなのでは?レンタカーとして初心者の練習車両としても絶妙なポジションなのでは?等々…
色々と思う事はありましたが、やっぱり廃止は免れなかったようで、自分の整備士としてのスキルアップにも貢献して頂いたマーチも廃止とは寂しい限りですね。
最近元気を取り戻しつつある日産ですので、完全復活した際には魅力的な姿になって帰ってくる事を期待したいですね!
全く関係無いですが、テレビで鳥人間コンテストの様子が流れており、琵琶湖の上空を舞う姿を見て、滋賀への想いを馳せている自分が居ました…
Posted at 2022/08/31 23:30:11 | |
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