2009年01月31日
本日のブログはこと三菱自動車を愛される方には不快な面があると思われます。
予めお断り申しあげますと共に、一人のアウトランダーを愛するユーザーとしてメーカーに対する思いとご高察ください。
最近三菱自動車では来客者へのコーヒーサービスを取りやめたとの情報がでております。
ことがディーラー(販売会社)含むのかメーカーだけなのかでも私のような一般ユーザーには多少の違いは出ると思うのですが、あえて三菱としての方針ととらえて言わせていただきます。
昨今100年に1度の大恐慌だとか、未曽有の経済危機だとか言われています。
元はアメリカのサブプライムに端を発した金融危機かもしれませんが、今や実業部分の大半を巻き込んだ事態となり、その中でも注目されているのが自動車産業のようです。
日本の誇る世界ブランドのあの企業でさえも大幅な営業赤字を出し、企業トップの交代にまで発展しました。
企業とは、いかなる場合においても利益の最大化に務めるもので、経済環境が悪化する中においては、足元のコストを見直すことは常套手段であります。
ネットでみた情報なので定かではありませんが、あのトップブランドの企業でも本社では、トイレの手洗い後の乾燥機の電源を抜き『コスト削減』なる啓蒙の貼り紙をしているとか。
邪推するに、トップ企業でさえこれだけの努力をしているのに、三菱として何か努力していることをアピールしなければとの思いがでたのかも?
解るのです、やりたいことは。
だけどね
サービス業たるもの、何が基本でしょう。
一つの製品には、企画、設計、製造などの過程においてそれぞれの人たちが最終的な商品が受け入れられ話題になる、ありきたりにいえばヒットすることを念じて様々な努力を重ね色々な思いを込めておられるでしょう。
でも、ユーザーに商品をアピールするのはマスメディアを活用した広告活動だけではなく、むしろお客と顔を突き合わす営業(販売会社)なのではないでしょうか。
車って私のような一般庶民にはやはり高価な買い物で、商品だけでなく販売店さんの雰囲気からアフター面を推量し、数社・数店の販社さんを巡って決めると思います。
そして、今や新車販売が期待できる経済環境ではないのです。
その小さくなった市場の中で他メーカーより比較的有利に交渉が進められるのが、既存ユーザーの代替ではないでしょうか。現有車に大きな不満がなく、絶対的な代替候補がなければ多くの方は現有車のメーカーを視野に入れるでしょう。そして、行きつけのディーラーに足を運ぶことでしょう。
そこで何時も出していてくれたコーヒーもお茶も出さない。
欲しかったら外の自販機で買ってですか?
車買ったことある人であれば体験していると思いますが、実際に決めるまでに何度となく足を運び、慎重に選択するのです。実際に契約する際も店舗内での手続きには思いがけず時間を要するのです。
ここで過ごす時間をいかに快適に思わせるか。
これがその後のディーラーさんの、ひいてはメーカーの印象を大きくかえると思いませんか。
この手の方針を決める部署って結構人員も少なかったりして、余裕がないので焦りからか時代の流れに乗り遅れないよう安易な提案をすることがあるのかも。(三菱がどうかは全く知りません)
思うに、三菱のだれが、どの部署が言い出したかは存じませんが、この方針がこと一般ユーザーに関わる部署を含む通達であれば、それは販売会社いじめだけでなく、自社のその製品に思いを寄せた人たちの努力の結晶を人々の目から遠ざけているという結果をまねく怖れがあるのでは。
メーカーという視点でいえば“良いもを作れば”ということかもしれませんが、今の時代圧倒的な商品格差なんてそうは見られません。
営業・アフターを含めたトータル価値がその商品の価値なのです。
製造業的な思考もあるでしょうが、サービス業として顧客の視点を重視した思考をもう少し高めていただきたいものです。
Posted at 2009/01/31 22:42:25 | |
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