リモコンキー近代化、ついに最終ステップに踏み込むことにしました。
ステップ1:リモコンを車に登録する
ステップ2:キーブレードを削る、または移設する
ステップ3:トランスポンダーをプログラムする、または移設する
純正キーからトランスポンダーの回路を取り出して、その回路を空中配線して、あたらしいリモコンキーに収納すれば完了です。ここに書くと2行くらいで終わりますが、実際の作業はそれほど簡単ではありません。
早速、開店直後の電子部品屋さんで高密度基板用のはんだやら単線のリード線やらトランスポンダーの動作を確認するために増設するLEDなどを準備しました。チップ部品で構成されている基板ですのでルーペも別途用意しています。
電子機器関係には少し覚えがあるとはいえ、チップ部品の載った基板を扱うのは何十年ぶりです。作業の内容は複雑ではないけれど、細かい作業を的確に行う必要があります。最初の関門は、基板から3つの部品、コイル、コンデンサ、トランスポンダーチップを損傷を加えることなく取り外すことです。
じゃーん、取り外しました。でもコイルに損傷を与えてしまいました。ガックリ。スタートからつまづいてしまったのです。でもこれは致命的なミスではありません。この部品を調達すればいいのですから。コンデンサはきれいに取れましたが、ちっちゃくて次の作業の途中で見失いました。基板から別のコンデンサを取り外して使うことにします。最後にバーナーを使ってトランスポンダーチップを取り外しました。
ここからが佳境です。取り外した部品を使って回路を再構成し、空中配線する必要があります。回路的にはとても単純な回路ですが、小さいのが難点です。コイルは部品調達を待つ必要があるので、ひとまずトランスポンダーチップ周りの下準備をします。具体的にはチップの端子を曲げてコンパクトにして配線しやすくする作業です。端子はデリケートなので慎重に曲げるのですが、思った方向に曲がらずやり直し。そうこうしているうちに。。。。。。。。。。ガビーン! 恐れていたことが起こってしまいました。端子が取れた!
コイルと違って、トランスポンダーチップは固有のデータが記録されているので代替部品はありません。これは致命的なミスです。ま、命に別状はありませんのでご安心ください。
コイルは壊すは、コンデンサは無くすは、チップの端子は破損するはという踏んだり蹴ったりの結果となってしまいました。これがDIYの醍醐味ですね!苦しい言い訳はこのくらいにして、当面トランスポンダー移設はお蔵入りとします。
純正キーのバッテリー交換をしたいなと思っている人には、リモコンキーを購入して、キー2個持ちで使うことを推奨いたします。ブレードの移設はまだしも、トランスポンダー移設には知識だけでは不十分で、チップ部品を取り扱える熟練したスキルが必要となります。
私も当面はキー2個持ち(エンジン始動用とリモコン用)ということになりますが、キーの近代化については引き続き挑戦していくつもりです。でもトランスポンダーの移設は今のところ行えません。なぜなら今回の失敗によってエンジンがかかるキーが1個だけになってしまいましたから(汗)。EWSユニットを取り外すことになるのか、ディーラに行ってキーを注文するのか、それともスペアキー無しで行くのか。。。。。乞うご期待!
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2021/02/23 13:21:53