T.M.WORKS Ignite VSD alpha 16v  

レイジングハートをレイジングハート・エクセリオン化するという表現が正しいのかも知れません。（６連装カートリッジシステム等々、デバイスのネタは分かる方のみ理解してもらえれば、、、。車にAIを積みたい。。。）


点火チューニングは車の心臓そのものを元気にします。出力が良くなるだけでなく、それを分けて貰って使うオルタネーターからの電気、そして電装系が良くなれば当然制御機器の作動そのものも良くなります。車のチューニング全ての原点だと思っています。

しかし、メーカーの設計思想を著しく超えてしまう魔改造は、費用対効果が薄い。

前車までも基本的には点火プラグのこまめな交換やイグニッションコイルの高電圧タイプを続けて来ました。

シエンタはファミリーカーかつ、ダイレクトイグニッションコイルなので、箱交換だけで出来るイグニッションコイルの置き換えが不可です。

当然、社外品もあるのですが、４気筒分で１０万近くするレア製品。

そこで目を付けたのがこの手前で昇圧してしまう本製品です。


皆様もご存知とは思いますが、生身の乗用車カーバッテリーは12vです。しかし、走りながら充電をしつつ、高負荷時には放電するためにオルタネーターからは14.5vくらいは高めに出力されてエンジンはアイドリングしています。

設計者の方には申し訳ないのですが、簡単に言います。エンジンが掛かっている車の14.5vを、16v昇圧で安定的にイグニッションコイル（点火プラグ）へ送り込んでやろうと言うブースターです。

車の直流に限らず、電気部品は定格に対してある程度の安全係数（遊び）があります。

カーバッテリーそのものも、10.8vくらいまで降圧していてもセルモーターが始動して動くことは出来ていることと、下に見れば同じです。

とにかく直流回路は変動が激しいので、個人的な感覚で言えば14.5vが16vになる程度は公差の範囲内と捉えます。

しかし、馬力や仕事率と捉えるとその差は出ます。一般家庭でも多くあるのはドライヤーなど高負荷だと、明かりが暗くなると言った現象が一例です。

これを逆にドライヤーとコンセント間に負荷を源流に回さないように制御機器を足せば、他の電化製品もブレることなく明るいママ、と想像できるでしょう。

とにかく取付後はちょんとアクセルを踏めばキビキビ走り、オーディオも低音高音の分離や明瞭感（SN感とも言います）が向上。
具体的には1000回転を超えるとグググっとブースト感みたいな感じです。
別にCVTが苦しむような感じではなく、エンジンそのものの魔力、もとい馬力が上がっています。
もちろん、2000あたりから3000や4000回転までの上がりはスカッと回ります。

費用対効果としてはありだと思います。シエンタみたいなファミリーカーでこの魔改造振りは如何かというご批判もあるでしょう。
空力特性を求める車種の形でもないのにドレスアップや車高調、燃費を下げるインチアップやタイヤのツライチなどと比べれば、はるかに合理的で経済性もあるチューニングです。

施工で1番難しいのは、本体の固定です。
エンジンルーム内でバッテリー側の車体左手に構えようとしましたが、上手く行きません。

車体右角のボディ穴に治具が収まったのでよかったのですが、ボンネットを閉めると少し支障するため、斜めに格納しました。

運転席の真ん前（エンジンルーム内の車両右側角）のヒューズボックスから電気を取り出しました。

キレイにハーネスを留めるだけです。カプラーをカチカチするだけで、本体が固定できれば半分以上工程は終わったようなものです。
配線は車の歪みなど、テンションの張り過ぎにも注意（多少のゆとりも必要）ですよ。