忘れてはならない3.11

あの大災害から11年が経ちました。
その時、叔父貴は社屋の1階に居ましたがあまりの揺れの大きさに駐車場に出ると地面が大きく波打ち、電線は見たことのない動きをしていました。
以前広島出向時に東広島でM6.7の芸予地震をこちらも社内で体験しましたがこの時は丁度事務所に居る時で大きな縦揺れにより身を守る暇もなく広い事務エリアのデスク全てが浮き上がり、一瞬で社内に警報が鳴り響きました。
半導体製造ラインなので毒ガスに近いもの、水中でも燃え続けるガス、危険な薬品等を沢山使用している現場から白衣姿で廊下に避難した何十人もの作業者を落ち着かせ、整列、床に座らせた記憶があります。
その後製造ラインの復旧には全国のグループ企業から破損したガラス治具等を取り寄せても約1ヶ月を要しました。
3.11では会社には大きな被害はありませんでしたが家に帰ると、大学から帰る息子から電車が全て停止、バス、タクシーもほとんど動かず調布のバス停で足止めをくっているから迎えに来て欲しいと連絡があったとの事で直ぐにバモスで調布駅に向かいました。
暗くなった道路は歩道を歩く人の方が速い位、全く車は進まず、携帯で息子と連絡を取りながら調布まで5時間半かかり、家に着いたのは次の日になっていました。
この時、既に宮城、仙台は大津波により酷い状態になっていたと思います。
その後も仕事で仙台の会社に訪問する事がありましたが路線の復旧は完全ではなく、電車の窓からは倒れた電信柱があちこちで確認され、厳しい状況でした。
自然災害を防ぐ事は不可能であり、だからこそその対策は用心深過ぎることは無く、想定以上の策を打つ必要がある事を福島の原発事故を含め海に囲まれた日本は教訓としなければならないと思います。
最後にこの災害により亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。