【シン•ゴジラ】が面白かったので【シン•ウルトラマン】、そして先日制作が発表された【シン•仮面ライダー】
どれも期待しちゃいますね♪
そしてシン•ゴジラが公開された約20年前に作られた平成ガメラシリーズ。
久しぶりに観返してみたけど、やっぱり怪獣特撮映画の中では群を抜いて面白いし、単なる怪獣映画ではない緻密さがあると思います♪
何よりシン•ゴジラの約20年前に制作されてる事が重要かなと。
シン•ゴジラの監督が樋口真嗣氏なんですが(総監督が庵野秀明氏)、平成ガメラシリーズの特技監督(特撮部分の監督)が樋口真嗣氏なんですよね。
シン•ゴジラの監督に樋口真嗣氏が選ばれるのも、当然の人選かなと思います。
個人的にはシン•ゴジラよりも断トツに平成ガメラシリーズを推します。公開当時に観た時の衝撃度はシン•ゴジラの比では無かったですからねw
平成ガメラを知ってる人がシン•ゴジラを観ても映像的な衝撃度はそこまで無かったんじゃないかな?とも思います。私がそうでしたし。
当然、映像やリアリズム的には20数年前の作品と約5年前の作品では比べるべくも無いのかも知れませんが、20数年前の作品にも関わらず映像的にもリアリズム的にも現代でも充分に視聴に耐えれるクオリティがありますね。
シン•ゴジラの製作費とは比較にならない低い予算であったと考えると、あのクオリティは奇跡だと思います。
まぁシン•ゴジラにおいて、個人的に石原さとみさんはいらなかったなぁとw
別に石原さとみさんが演技的にどうこうとか必要ないとかじゃなく、あの役がいらんかったかなと。もっと違う役があったんじゃないのって。。。
映画においてのヒロインって立ち位置なんでしょうが。
ヒロインといえば平成ガメラシリーズ、、、
1995年 ガメラ 大怪獣空中決戦 中山忍さん
1996年 ガメラ2 レギオン襲来 水野美紀さん
1999年 ガメラ3 邪神覚醒 前田亜希さん&中山忍さん
になるわけですが
もうね、、、中山忍さんも水野美紀さんも断トツに最高にキュートなんですよ!
中山忍さんの役どころは才女って感じではあるんですけど、ガメラ2の水野美紀さんの役どころは普通の女性って感じでオッサンはキュン死するレベルで可愛いですw
私自身、ガメラ2を視聴しながら最低5回はキュン死しましたwww
シン•ゴジラでの石原さとみさんの役どころは「そんなヤツ居るのか?」って苦笑しそうな感じだったんですが、ガメラシリーズでのヒロインってみんな普通の女性って役どころなんですよね。怪獣に対する関わり方も突っ込もうと思えば突っ込めるし多少は強引な部分はあるにしても、受け入れれるんですよね。
シン•ゴジラにおける石原さとみさんの役どころは流石にリアリティが無さ過ぎてちょっと痛かったです。。。
因みにガメラ3では売れっ子になる前の仲間由紀恵さんがミイラ化しますw
映画に話を戻すと、シン•ゴジラも平成ガメラ3部作も両作品のシリーズを一旦白紙に戻して物語を再構築しているという共通項があります。
作る側もその方が新たな解釈で物語を再構築できますからね。
因みに平成ガメラ3部作では亀という生物は地球上には存在しない設定になってます。
あ、昭和のガメラシリーズでの共通項であった「ガメラは子供達の味方」という設定は少なからず生きています。直接的な言及はありませんが、そういう描写がそれとなくされています。
平成ガメラ3部作はそれまでの子供向けの怪獣映画と違って、大人の鑑賞に耐えうる映画になってます。それが公開から20数年経った今でも評価される所以なんだと思います。
まずは太陽光の下での撮影。全ての撮影では無いですけど、コレはかなり大きな事だと思います。
室内でのセットだとどうしても室内光になってしまう。これがそれまでの怪獣映画のリアリティを損なう一因だと思ってたのは私だけでは無いハズ。これだけで個人的にリアリティ3倍増しですw
セットにしてもかなり変則的な作り方をしたらしく、絵コンテ通りの映像にするために下から撮影する事を前提にセットを作ったそうです。
私達がガメラを見上げるという視点とかそうですね。
しかもセットはかなり凝ってます。もう破壊するのが勿体ないレベルです。
次に自衛隊の存在。
それもゴジラシリーズに見られた特殊兵器を使う自衛隊では無く、撮影当時の現役兵器が出てきます。三菱F1支援戦闘機とか90式戦車とか今では懐かしいです(90式戦車は今でも現役です)
シリーズ通して陸上自衛隊がメインですが戦闘指揮所とかのやり取りもリアリズムを感じさせてくれます。特にガメラ2での防衛シーン。
実際にはそういう場面に遭遇する事はないのでそれがリアルなのかは分かりませんけどね。
こういうのは観ている人がリアルだと感じられる事の方が大事だと思います。
そしてリアリズムという点で欠かせないのが、こういう巨大生物モノでは描かれない事が殆どの街の壊滅。ガメラ2での仙台消滅はもはや爆心地って有様です。
当然、巨大生物が街で暴れればリアルであれば人的犠牲が出るのがホントなんですが、それまでの怪獣映画ではタブー視されてたのかそこは描かれる事は殆ど無かった記憶があります。子供向け映画って事も理由の1つでしょうし。
ですが平成ガメラシリーズでは結構な人的被害が出ます。それも作品が進むにつれ、かなりド派手に。
ガメラ3での渋谷壊滅シーンはかなり衝撃的で有名ですね。めっちゃ死にますw
合成映像やCGですが、かなりキテます。当時、「スゲー」ってなりましたもんw
それに加えてガメラやギャオスのグロテスクな事。ガメラ自体はガメラ1ではまだキュートな感じが目とか体形に残ってるんですが、シリーズが進む毎に段々と厳つくなってきます。
ギャオスは最初からグロテスクではあるんですが。まぁ、ギャオスの死体とかは食事時に見るべきもんじゃありませんw
科学的考証なんかも出鱈目な設定ではなく、かなりキチンと描かれています。その考証が正しいかどうかは私には知識が無いので分かりませんけど。
ガメラ2でのレギオンがどういう生物なのかという部分では徐々にその生物の生態が解明されていきます。ここら辺は見応えありますね。
人間ドラマって部分でも、怪獣映画である以上多少は強引に感じる部分はあるかも?ですが、そこまで酷い部分は無いと思います。
ガメラ3だと前年にヒットしたリングの影響もあるのか、オカルトチックなストーリーではありますけど。
そもそも平成ガメラ自体が古代人が人工的に作った生体兵器という設定で神話的な要素もありますしね。ギャオスも古代人が作った生体兵器という設定で、ギャオスを作ったは良いが自分達で制御しきれなくなって慌てて対抗生体兵器たるガメラを生み出したんじゃないか?という推測が映画では語られています。
平成ガメラ3部作はそれまでの特撮怪獣映画にそれまでには無かったリアリズムを吹き込み、それ以後の作品に大きな影響を与えたという意味で映画史に残る名作だと思います。
ロボットアニメがガンダム登場以後、大きく変容した様に、平成ガメラ3部作もそれ以後の特撮映画に多大なる影響を与えた奇跡の作品なのかなと。
※画像は全てTV画面をスマホで写した物です。