
現在主流のモノコックボディは、シャシーとボディ構造の二つを兼ね備えた、いわば一つの箱です。 箱の中には幾何学的数値群が幾つも集合しており、走行性能に最も影響する数値群をシャシージオメトリーと呼びます。
シャシージオメトリーはボディ剛性に依存されながら走行性能を決定します。
上記シャシージオメトリーを適正化後(シャシーアライメント)、画像のようにボディをアジャストするのがボディアライメントです。
画像はシャシーアラメント計測時に使用した規準点と同一の基準を用いボディーを計測する手法です。
ボディアライメントは直接の走行性能とは因果関係が少ないことが多いですが、
車体に対して対角線上に入力されるいわゆる”ヒネリ”の応力には、左右対称の車体剛性を保持する必要があります。
塗膜にも、密着強度や表面高度、対候性や様々なスペックが必要であるように、ボディーにも容易には目視確認出来ない重要な要素が存在することが、一般的に軽視されている気もします。
CTスキャンやMRIを始め、今ではPETCTとなる高度医療技術が存在する中、自分で意思決定することの出来ない工業製品である自動車は、おもむろに作業者や工場ならびに何らかの不可抗力等に身を任せることしか選択出来ないのも、理不尽な話かもしれませんね!!
そのような思いを込めて私たちは日常の業務を遂行する事で、社会への存在感を感じます。
Posted at 2008/06/21 19:44:50 | |
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