
◆ まだ頑張るゾ!
何とか三日坊主はクリア.毎日書いてると辛くなってくる時期.
夢遊病者のように要らんソフトをインストールしたらパソコンがおかしくなり,これ幸い,自分への言い訳が出来たかと思ったら,Win-XPには復元機能があります.
”なかった事にしてくれ!”とパソコンに泣きを入れることが出来ると言う,有り難くも,コケにされた機能のおかげであえなく復活しました.
と言うことで,今日も1%の方々へイジイジと...
芸は身を助く,と言いますが日本に限らないこと.
今日はリムスキー・コルサコフのシェエラザードです.
千夜一夜物語はよく御存知の通りで,あらすじは王様が熱愛していた妃の,現代で言う不倫現場を目撃,逆上して不倫相手とお妃の首をはねる.傷心のうちに王様は王様の兄の国を訪れるが,ここでは兄の妃が奴隷と不倫しているのを発見.兄にチクルと今度は兄が逆上,二人の首をはねる.すっかり人間不信になったのでしょうか,王様は毎晩,生娘を迎えては翌朝には首をはねるという奇行,強行に走る.そんな日が続いた後のある日,大臣の娘,シェエラザードが迎えられたが,その夜,彼女はおもしろい話を王様に聞かせると,次第に王様は話のおもしろさに引き込まれ,話の続きを聞きたいがために翌朝彼女の首をはねなかった.それから毎晩延々話を続けることで,ついに一千一夜に及ぶことになる.やがて王様はシェラザードを愛するようになり,やがて正妃に迎えて王様は名君となったというお話.
嫉妬に燃える王様が2.7年も毎晩話だけでどんなにおもろい話やネン!意外に単純ヤンカ!とツッコミを入れたくなりますが,お話なので...
“話し上手は聞き上手”とも言います.シェエラザードにはカウンセラーの素養があったのかもしれませんね.何か芸があると生きながらえると言うことになります.
さて曲の方ですが,そんなシェラザードの物語をテーマにした音楽で4つの楽章からなりそれぞれに表題が付いています.各楽章にはソロ・ヴァイオリンのシェエラザードのテーマが現れます.これは普通オーケストラのコンサートマスターが演奏しますのでコンマスの力量が問われます.
写真にはプレヴィン指揮/ウィーン・フィル,コンドラシン指揮/アムステルダム・コンセルトヘボウ,チェリビダッケ指揮/ミュンヘンフィル,ゲルギエフ指揮/キーロフ歌劇場管の4点です.
私のお気に入りはプレヴィン盤でウィーンフィルの美しい響きとシェラザードのテーマを演奏するライナー・キュツヒルのハイポジションの音が綺麗なのが魅力です.
CDが出始めた頃のオールデジタル録音“DDD"って言うやつで,当時のグラモフォンのデジタル録音よりもナチュラルな感じがフィリップスの良いところでした.
コンドラシン盤はソ連の指揮者が西側にやってきて録音した歴史的な録音で,それだけでなく演奏自体も大変優れたもので,未だに評価の高い盤です.
チェリビダッケ盤,これは晩年のテンポが極端に落ちた演奏です.1つ1つの音を明確にすると言う趣旨は判りますが,やはり過不足のない“中庸”というのがあると思います.私からすればやり過ぎでないかと思います(言い過ぎ,ギリギリ許容のテンポ?).最後の船が難破する場面の描写では,すっかり海水が粘ってます.
最後のゲルギエフ盤,私は何故かこの人が指揮したCDを聴くと,いつもと言っていいほど買って失敗したと思います.評価は高いのですが,何か合いません.
と言うことで,やっぱりオススメはコンドラシンかな..
Posted at 2009/07/14 00:50:47 | |
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クラシック音楽 | 日記