
● ビートルズ,リマスター盤...
一般,ニュースでもこのCDの発売が報じられていましたが,もうとっくにリマスター盤が出ているものだと思って少し意外でした.
このリマスター,クラシックのCDではよくやる手です.旧盤の高音質化への手法の1つで,24ビットリマスターとか,また最近ではCDのポリカーボネートのグレードの高いものを使用した,SHM-CD,Blu-spec CD,HQCDが有ります.それから全くCDフォーマットとは異なるSACDなども有ります.
レコード会社の鳴り物入りの宣伝文句に誘われて,“あの名盤がもっと高音質で聴けたら..”という願望も手伝って,ついつい同じアルバムを買ってしまいます.写真はその一部です.
私の感想として,
● リマスタリングで明らかで音質が良くなったと感動したことはない
● マテリアルの差は分からん(念のため“私には,”です)
● 唯一,SACDだけは違いが分かります.硬質な感じが取れて,大変,ナチュラルに聞こえます
確かに,リマスタリングに掛かった労力には敬意を表しますが,ゲスの勘ぐりと言われれば仕方有りませんが,どうもCDの売れないレコード会社の思惑が今回のリマスタリング盤には有るような気がします.“一粒で二度おいしい”(若い人,分かるかな?)と言うことでしょうか.
国内盤で2600円...結構,当たり前の値段取るんやなぁー
クラシックならリマスター盤でも廉価盤扱いの値段が多いですが.
マテリアルの違いの方ですが,こいつは腹の立つことに廉価版価格がマテリアルを替えただけで,新譜価格に復活するという場合が有ります.それほど材料が高価とも思えませんが.
何故,SACD化が進まないのか不思議です.きっと何か事情があるのでしょう.
そこで,この手の高音質化(?)復活盤とのつきあい方ですが,
● 初めて買うアルバムなら,ハイ・マテリアル盤を買っても良い
→ マテリアルに価値を認めない方は,有れば通常版を買うべし
→ 買い換えなら止めておいた方が良い.そのお金で知らない曲を聴いた方がずっとまし.
● 基本的に原盤に無いものは有るはずがない(当たり前デス)
→ 過度の期待は禁物です.期待はずれだったからと言ってレコード会社にねじ込むのは
止めましょう
→ 仕事がら計測器,分析機器をよく使いますが,新しい機械になったからと言って同じ
サンプルで新しいものが見つかる事は殆どありません.SNかSB比が良くなるだけで,
ノイズに埋もれて分かりにくかったものがハッキリすることはありますが,無いもんは
有りません.
(注:あくまでも個人の見解です.ダイエット商品通販風..)
テレビでビートルズのリマスター盤の聴き比べをやっていましたが,リマスター盤は一頃の日本製スピーカーの聞こえ方に似ていました.ハッキリとは聞こえるのですが何か空間の表現が不自然な感じです.
チョット霞の掛かったオリジナル盤の方がノスタルジックで良いのでは?
何方か聴き比べられました?ご感想は如何に!
Posted at 2009/09/13 18:32:54 | |
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