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2023年01月19日 イイね!

はやり病で思ったこと その2

昨日、続編更新に失敗しやり直しています。

短波少年のその後
アマチュア無線のDX沼にのめり込んだM少年は、高2の時、21MHzの7素子アンテナを完成させます。
エレメント長は7m、ブーム長は15mのアンテナを交信したい国の方向に向けてモーターで振り回すわけです。
当時の国内既製品の最高は4素子だったので5素子以上のアンテナ保有者はすべて自作された方々でした。
6素子迄完成させた時、国内には数名の保有者がいました。
一番になりたいと考えたM少年は7素子に挑みます。が・・・
適当に作って所望の指向性を得られれば良いのですが・・・
なんちゃって7素子アンテナになってしまいます。
また、素子を一本増やすと全長が2m以上長くなり、風対策で各素材の強化が必要となります。そしてモーターの性能アップも必要となります。
なにかと似ていますね。(爆笑)

捨てる神あれば拾う神あり
7素子の設計図・・・しかも実証データ付きで・・・
そんな都合のいい話は・・・ありました。
インターネットのなかった時代、アメリカの雑誌から転載された記事がアマチュア無線と云う雑誌で紹介されたのです。
入手後の行動は迅速でしたが・・・軍資金が足りない・・・
友人の父に頼み込んで下水道の清掃へ・・・
全身に嫌な臭いが染みつきましたが、1週間で資金調達し、国内最高峰の世界へ。
完成した時は、正に天にも昇る気持ちでした。

ツンボの大声
この世界の格言に「ツンボの大声」と云われるものがありました。
差別用語ではなく、意味するところは
「大出力のリニアアンプを使用して全世界へ自分の声は届くものの、それにこたえるアフリカやカリブ海諸国から発信される微弱な電波を受信することができない。」
つまり交信ができないという例えで、先ずは相手の声が聞けること(聞き分けられること)に夢中になりました。
7素子アンテナの効果は絶大で、それからは大出力の強者に先んじてアフリカなりカリブのレア局と楽に交信できるようになりました。
車も同じ匂いがします。
エンジン出力が上げれば、ボディ、サスペンション、タイヤの性能も同時に引き上げる必要があるといったとこでしょうか。

耳の痛い話
腕もないのに・・・車だけ・・・
車全体のレベルが上がれは早く走れるのか?
否、操る腕が必要になります。
無線も同様で、狙った国の時差に合わせて電波を出す努力が必要になります。
深夜のヨーロッパから早朝のアフリカ・・・
学校が布団になっていた時期があったぐらいです。

穴があったら入りたい
然るに今はB3を操るどころか、操られている。
努力の欠片もない姿は恥ずかしい限りです。

長くなりますが、車に話を戻します。

転機の4メリ
時同じくして我が家には兄が買った中古の4メリが納車され、短波少年も例外なく夢中になります。
この時の感動が後々まで「車は4ドアセダン」と思わせたのでしょう。
M3以外は4枚を選択しています。

近所のZG
4メリに同乗し、行った先にあったのがマルーンの240ZG。
言葉が出ないほど美しかった。
ほどなくZGのオーナーは東京から純白の240ZGをもってくる。
東名チューンと云われた純白のZGは、エンジンルームにあるアルミの遮熱版がすべてを物語っていた気がします。
どれ程の車なのか想像もつかないほど・・・とてつもないオーラを放つ車だった。
兄には申し訳なかったが、学校帰りにストーカーのようにその家に通っていました。

社会人
無線に熱中し、240に魅せられたM少年はいつしか社会人となり、夢の実現へ邁進します。
その第一弾が、世界最高峰の受信機を手に入れること。
相変わらず耳に拘っています。(笑)
国内製品はトランシーバータイプが主流で、日本製は世界に認められつつあった時期のような気がします。
Mが欲したのは送信機と受信機がセパレートの代物。
外国の使用周波数と国内の使用周波数が離隔しているとトランシーバタイプでは交信できなかったためです。
購入の選択肢は二つ。
コリンズとドレーク、車でいうとベンツとBMWと云った感じ。
コリンズは米軍御用達、ドレークはアマ無線のDX愛好家の憧れの受信機だった。
コリンズは送信帯域がAM波の2分の1しかないSSB波の電波にしては送信の音質が抜きんでていました。
遠距離通信で言語識別容易な送信機の性能が軍用のニーズに即していたのでしょう。
一方のドレークはアマチュア無線の実戦上に即した受信能力を誇る。
混信時の相手局識別能力が高いと評判だった。

審美眼への入り口
大げさなようだが世界基準で物を選んでいくと、良いとわかっていても先立つものはお金、いくら良くてもやはり購入能力が決め手になります。
手取り6万円の短波少年には高根の花でした。
コリンズは中古でも80万から、ドレークは40万から・・・。
それでも最大限のローンを組んで手にしたのがドレーク。
理由は「ツンボの大声」が根底にあったから。

感動の瞬間
ドレークは混信の多い7MHz帯において受信能力が桁違いだった。(使用インプレ)
送信管以外オールトランジスタの国産と違い、受信部のフロントエンドが真空管と云うハイブリット受信機の性能は聞きしに勝るものがありました。
理由は単純で、12ボルト動作のトランジスターでは強力な受信信号を受けるとトランジスタが飽和してしまうのに対し、100ボルト動作の真空管は容易なことでは飽和せず近傍の微弱信号を選別できるという仕組みだった。
言葉にすると簡単ですが・・・

再度、話を車に戻します。

叶わなかった24の保有
いつかは24と呪文のように唱えていたが願いは叶わなかった。
郡山に1台だけあった240は純正オレンジのAT車で、国内に数台の希少車だった。
当然のように二十歳前のMには手が出せない高根の花でした。
オーナーが半年待ってくれましたが、お金が工面できず、24は手の届かない所へ行ってしまいました。
その喪失感たるや半端なかったのを覚えています。

車が欲しい
24は入手できなかったものの、短波小僧は相変わらず2頭を追っていました。
どうしても車が欲しい。
実家に帰るにも特急では・・・タイムリーな移動ができない。

中古のジャパンターボ
24探しを断念し、一台はスポーツカーの代表格だったサバンナRX-7。
もう一方の候補は国産初のガソリンターボだったスカイライン。
本当に何度も何度も見に行きました。
7が納得できなかったのは2ドアでリアシート・・・24は2シーター。
46M3もリアシートありました。・・・すみません。
4メリの伝統(兄は2台の4メリを保有)を引き継ぐとジャパンターボのセダンということで中古を探すこととなりました。

2000GT-ES
ドレークで中古も悪くないという経験値(全然物が違いますが無視しました。)から見つかったのがGT-ESだったので一気に決めました。
(ほぼフルローン。ドレークも残っているのに・・・)
新品がいいに決まっていますが、実際は費用対効果の関係もあり、いいものを手に入れるため中古でも最高峰を求める。
今でも悪くない選択だったと個人的に思っています。

沼沼沼
短波少年はそれから車沼一直線。
思えば本当に無謀でした。
マフラー交換から始まりお決まりのブーストアップ、足回りの強化へと・・・
極端な御用は失職を伴うものだったが、帰省時は、兄と仙台新港や石巻新港の○○ヨンにも顔を出していました。
無謀な運転が祟り、クラッシュするまでの2年弱、楽しいと金欠の正にミルフィーユ状態だった。

2ヵ月の入院を乗り越えて
職場や両親、彼女(山の神)にも多大の迷惑をかけ、懲戒処分もいただいたので速攻で退職しようと思ったが、親父からコテンパンに怒られた。
職場に恩返ししてから辞めろと。
2年務めるはずがそれから数十年、結婚もして子供も3人。
そして車も中古ですが、「MからBへ」なんてブログまでやっていますから親父の云うことは聞いておくものです。

はやり病の独り言。
夜の考え事は良くないと云いますが、毎晩目が覚めると天井を見ながら昔のことが思い出されて・・・
当たり前です。昼間サボっている訳ですから・・・コロナ恐るべし。
備忘録として書き始めましたが、1ヵ月の振り返りは結構長くなりました。
もう少しモチベーションが回復したらまじめなネタにしたいと思います。

つづく
Posted at 2023/01/19 21:01:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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福島県在住のtyqです。 M3からB3へ乗り換えました。 よろしくお願いします。
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