
今日
某国道にて、またしても
バトっちゃいました。その模様を
物語調にて御話しします。
レーダーがカーロケ無線を受信した。近くにパトカーの存在を察知した私は某国道を警戒しながら流していた。そして目の前の信号が赤になったので減速しゆっくりと停車した。ふとルームミラーを覗き込むと、何やら後方から迫り来る1台の車が見えた。
「セダン?」
先程のカーロケ無線の事も脳裏をよぎり、そのセダンがパトカーではないかと疑った。そしてそのセダンが私の数m後方まで到達した頃、折しも信号は青へと変わった。発進する前にそのセダンが何者かを確認したかった私は、再度ルームミラーを覗き込んだ。どうやら羽根を持っていると思しきそのセダンは、案の定ルームミラーの中に映っていた。そして次の瞬間、そのセダンは私の視界からフッと姿を消し、気付いた時には私の真横にいた。その姿をはっきりと認めた私はハッとした。
「アコード!」
それは真っ赤なボディのアコードEURO Rだった。しかもそのドライバーは、恋人と思しき女性を助手席に乗せた男性だった。女性を乗せた車なので最初はためらったが、EURO Rのその挑発的な駆け抜けっぷりを見せつけられた私はバトらずにはいられなかった。
既に発進していた私は、Low→2nd→3rdとシフトアップしたギアを2ndにダウンしレッドゾーンまで回した。‥‥併し流石はアコードEURO R。そう簡単には追い付けなかったが、死に物狂いで加速して何とかEURO Rを捉えた。そこからは頭脳戦であった。ストリートでは信号との兼ね合いもあるので、マシンの性能やドライバーのテクのみならず、合理的に車速を維持する戦略も要求されるのである。ロングストレートではVTECとSOHCとの差を何度も痛感させられたが、戦略では私の方が1枚上手だったらしく、その差は赤信号の交差点で縮められたり逆転したりした。まさにシーソーゲームであった。
‥‥併し、そうこうバトっている間に相手との分岐点に到達してしまい、熱いデッドヒートは幕を下ろした。決着は付かなかったが、久々に爽快な気分になった。もう二度と彼と会う事はないだろうけど、もしまた会う様な機会があれば、ロングストレートでも彼に勝てる様にテクとマシンに磨きをかける事を胸に誓ったバトルであった。
※これはノンフィクションです。
Posted at 2007/12/03 04:49:55 | |
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