津山30人殺人事件

今日訪れた津山市加茂町（因美線美作加茂駅近辺）は、私にとって20年ぶりとなります。

それは『津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇』（筑波 昭著、新潮文庫）を読んで衝撃を受けて現地へ訪れたことが最初です。

『八つ墓村』（横溝正史著）のモデルとして知られていますが、後に『夜啼きの森』（岩井志麻子著）で新たに描かれています。

この事件は昭和13年（1938年）5月21日未明、犯人である都井睦雄（とい むつお）により、岡山県苫田郡西加茂村大字行重（現・津山市加茂町行重）の貝尾・坂元両集落でわずか2～3時間のうちに死者30名（即死28名、重傷のち死亡2名）、重軽傷者3名の被害者を出しました。
その後都井睦雄は3.5km離れた仙の城と呼ばれていた荒坂峠の山頂にて遺書を書いた後、猟銃で自殺しました。

事件の詳細についてはここで触れませんが、私が20年ほど前に貝尾・坂元両集落を訪れたとき、多数の墓石の享年日が“昭和13年5月21日”と刻まれているのを見てぞっとしたのを覚えています。

地元の方々にとって忌まわしいこの事件は触れられたくない出来事なんですが、あまりにも有名すぎて事件のことをいろいろと聞かれることが多々あるそうです。

そして現在では、YouTuberがぞろぞろやってきて興味本位で撮影したり、騒ぎ立てるなどの問題も発生しているようです。