Dance with Acorns

静かな土曜日の夕方
妻から電話が鳴ります・・・

妻「あんび君！すぐ来て！！」

僕「ん？どうしたの？どこに行けばいいの？？」

妻「いつものところったい！！！
　　早く！！！」

ガチャン！

僕「いつもの所？
　　あ・・・切れた・・・」

トラブルかな・・・
ちょっと心配になります・・・

思い当たる場所に行くと
車と怪しげな人影が・・・

て言うかこれで出会えるんだから
夫婦って恐ろしい・・・

妻「あんび君、ちょっとこれ見て！これ！！」

僕「どれどれどれ」
フロントガラスとワイパーの間部分に
ドングリさんの大群が・・・

僕「もしもしもし・・・
　　すごいドングリさんがいらっしゃるんですけども・・・」

妻「へへへへへ＾－＾」

何故か満面の笑みです・・・

妻「かわいかろ？ドングリ号になったったいよー」

僕「え・・・ドングリ号ってあんた(；一_一)」

妻「まあまあ、あんび君細かい事を言わんと
　　ちょいワイパー動かしてみらんね？」

僕「あのーこれ動かしたら・・・
　　大惨事になるんじゃ・・・」

妻「細かい事言ってると大きな男になれんたいよ！」

僕「いや、フロント・・・」

妻「ほれ、クイっとね＾－＾」

ガランゴロンガランゴロン
どんぐりが舞い上がってます＼(゜ロ＼)(／ロ゜)／

僕「ぎゃあああああああ
　　フロントガラスがぁぁぁあああぁ(T_T)」

って言うか、すんげー音です

ドンガランピューンゴロン！
ドンガランゴロンピュピューン

あ、よーく見ると
中央にいるどんぐりさんが右に左に
華麗に舞い上がって、飛んでいきます！
＼(゜ロ＼)(／ロ゜)／
ピュピューン！！

美しく舞い踊ってます！！！
＼(゜ロ＼)(／ロ゜)／＼(゜ロ＼)(／ロ゜)／

ガランゴロンピューンガランゴロン
ピューンドンガランゴロン
ドンガランゴロン

ピュピューン！！

僕「わかった！俺が悪かった（！？）悪かったから（！？！？）
　　止めて！！止めてくれえぇぇえぇ！！！」

まるで拷問・・・

クィッ（やっとワイパー停止）

妻「どう？どう？？どう？？？
　　すごいやろ？有り得んやろ？？？
　　どんぐりに気が付かなかったとき
　　どんぐり振り撒きながら進んできたとよー（*^_^*）」

何故、そんなに喜んでいるんだ・・・(ToT)

妻「これをどうしてもあんび君に見せたかったたいよー
　　あぁー満足した（●＾o＾●）
　　はい！一緒にどんぐり取ろ＾－＾」

僕「フ・ザ・ケ・ン・ナ」

何個か奥に入ってしまって取れねーよ(-_-メ)
明後日にフロントガラスの確認に・・・

僕「そう言えばさ、何でどんぐりをあんなに搭載してたの？」

妻「実はね、今日止めたところが大きなドングリの木の下やったったいよ！
　　それでたくさん落ちてきたったいねー
　　かわいかー（●＾o＾●）」

妻はその獰猛な正確に似合わず可愛いくて、軟らかかったり
丸いモノが大好きです・・・
丸いどんぐりが心の琴線に触れたのでしょうか・・・

ボンネットも確認確定に
傷だらけの可能性大・・・＼(-o-)／

ドングリが舞い上がらせながら進んでくる車にならぬよう・・・
どんぐりの木に気を付けて下さい(T_T)