久しぶりに、試乗インプレッションを書きたい車に
出会えたので、インプレ書きます
それは・・・
新型ALPINA B7です!!
【対象車の前提条件】
フルモデルチェンジしたBMW7シリーズを
ALPINA社がチューンしましたです。
520馬力、72.9kgmでぶっ飛ばせるという
面白そうな車です。
デビューした時から興味があったので、楽しみでした。
【直線走行・加速】
520PS、72.9kgmのトルクを有します。
ガッツリ踏んで見ると・・・
2年前なら・・・
うぉぉおおお!
スゲー!!
って言ってたのかもしれませんが、
人間って生き物は
加速感に体が慣れてしまいます
車重2000kgオーバーで600馬力オーバーの車(フラスパ・スピード)までは
乗ってしまったので加速感には体が慣れてしまいまして・・・
うん、速いけど、
まぁ、こんなもんだよね!
ってなイメージです。
よってALPINA B7の加速の特性を書きます
低速域からの加速が突出していると感じました。
ここは他のFセグメントとは最も違う特性ですね^-^
というのも・・・
1500rpmで50kgmのトルクを出してきます。
ズバンッと出て行くのは無く、
スーッと出て行く
ジェントルな加速なんですが・・・
スーッとの出方が
半端じゃないですね。
低速~中速域のジェントルな加速感でレクサスLS600hを超える車に
久しぶりに会った気がしました
(暴力的加速をする車だと、まだ上はいますね・・・)
一般道では低速加速の次元が明らかに、他の車と違うので
慣れないと危ないかもしれません。
どの車よりもスーッとで在りながら、実は素早いという
面白い加速感です。
それどこが面白いの?
ってなるかもしれないのですが、たとえ最高速が280km/h
ってのがあったとしても
使える場面って限定されてるじゃないですか・・・
よって低~中速の領域で楽しめる車が面白いかもって思ってます。
100km/hぐらいまでですかね。
そこまでの加速や音などをどう表現するかで
面白さって決まってくると思うんです!
高速域でトップスピードは、馬力相当の
こんなモノだと思いますです。
【ミッション】
これはですね・・・
改善を要求します!
6速AT・・・
でも・・・
新型B5が8速AT・・・
6速・8速が良い悪いでは無いです。
威信の問題ですね
フラッグシップモデルはシンボルとして存在すべきだと考えます。
こういう所の
逆転現象は僕的にあんまり好ましくありませんです。
最高速も
B7が280km/hで・・・
B5が307km/h・・・
必要か否かではなく、
威信の問題ですね。
【ハンドリング・コーナリング・足回り】
最も興味があったのは、足回りでした。
たぶん標準装備で21インチホイールを
履かせているFセグメントセダンは
2010年12月現在、アルピナB7のみだと
認識しています。
Fセグメントで21インチホイールを装備させるなんて
「ALPINAの自信の表れ」
としか僕には受け止められなかったからです
SPORTSモードで走行したのですが、なんたるしなやかな足でしょうか。
首都高速の段差を縦に揺れず(目線が変わらず)足で吸収するという
僕の理想的ないなし方をしてきます。
大黒まで行って、クルッと回ってきたのですが・・・
あの大黒Pに到着するときのグルグルコーナーの速度最高記録を塗り変えました。
凄い粘り足です。
ガッチガチに固めていないのに、いなし粘り足・・・
ちょっと限界点は見えませんでしたが、懐は相当深そうでした
ぶっちゃけ、かなり秀逸。
ハンドリングは
低速域では・・・ハンドルは程よく軽いのに、車体がクイックに反応してくれます。
これに520PSとごっつぃトルクを出すエンジンが
凄くマッチしていて、ヒラッヒラッ動かす事が可能です。
車体を横に振ってみましたが、素晴らしい応答性です。
剛性も感心しましたです。
ボディに弱さを感じず、車格を考えてどこかで吸収させて
ボディ剛性に拘り、ガッチガチにした時の振動もありません。
この辺は走りを重視しながら
Fセグメントを造って来たメーカー
として 一日の長があると感じます。
高速域ではぐぐっとハンドルが重くなりますね。
今や珍しくも何とも無い機能ですが、やっぱりあると安心します。
コーナーが楽しめる出来ですね!
【ブレーキ】
ばっちり止まります。不安は在りませんね!
でも・・・
高速域からがっつり踏むと、止まるのですが
重心にブレを感じました。
やはり高い次元で話をすると
パナメーラに軍配をあげます。
【官能性】
ここが・・・
ちょい寂しいです、いやこれこそが哲学と捉えるべきでしょか?
血統は間違いなく、息づいているのですが・・・
目覚めるのが、遅過ぎます!!
エンジンが存在感を出すのは5000rpm以上です。
これはもう総走行距離の90%近くは、エンジンの存在を意識しないままに走ってしまうでしょう。
これでは悲し過ぎますね
音もほっとんどしません。
この立派な4本出しのマフラーエンドが・・・
お飾りに近いです・・・
官能を少し求めてしまう僕には
ここはちょっぴり残念です。
運転する楽しさの1つに・・・
エンジンの存在の主張や
聴覚へエモーショナルな
アプローチが 必須と考えています
ここがもっとやる気だと、僕的には本当に素晴らしすぎる車なのに・・・
足回りやエンジンが素晴らしい出来なだけに
官能性がほとんど無いのが僕には残念でした・・・
【総論】
エンジンと足回りは素晴らしいチューニング・・・
これはすなわち
ALPINAが存分に仕事をした
と理解しました!
よって文句無し!!
特に足回りは最高の出来だと感じます^-^
ミッションは要改善!!
官能性は・・・またも自分で何とかします!!!
これと共に新型ALPINA B5(エンジン・出力はB7と全く同じ。車重は約200kgは軽く、8速AT、最高速307km/h)が
とても楽しみになっちゃいますね!
素晴らしいエンジンと足回りを持ちながら、あくまでジェントルでマイルドに振舞う
きっと、通好みの車というヤツでしょう。
僕はこのFセグメントで最強の走行性能は
パナメーラ・ターボであると考えていたのですが
走行性能で実力拮抗しているのは
ALPINA B7だと感じました。
速くてデカいセダンが良いけど、
S63はよく見るし、ワッペン貼ってるってのもいるしな~
ってな人にもお勧めできます!?
マイナーチェンジしてフラッグシップとして
ふさわしい姿(最高速やミッションの変更)になったら
凄く自分のイメージとマッチしている車です^-^
この年末に素晴らしい車が僕にインプットされましたです。
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C'eil vero valore? | 日記
Posted at
2010/12/12 08:33:40