お時間がかかって申し訳ございません。
以前にお話したデンジャーな存在・・・
ファーの品評会の結果のお話を・・・
妻はプロフィールにも記載している通り
豪運の持ち主です。
この10年間、こいつは豪運だと見せられる出来事を嫌というほど
見せ付けられてきました・・・
ちなみにそれは遺伝であり、義母さんもこれまた豪運の持ち主です
そんな妻の豪運が発動した出来事を2本立てでお送りさせて下さい。
まずは毛皮編です。
デンジャールームに訪れると・・・
あるは、あるは・・・
本当に・・・
素晴らしいものから・・・
クレイジーなモノまで・・・
たぶん総額・・・
9桁は着てた気がします・・・
話はこれで
終わるはず だったのですが・・・
営業さん「あんび様、是非ご紹介させて頂きたい者がおります
先ほど到着致しました・・・」
この営業さんはとても優秀です。
いつも我々が思うより一歩先、一レベル上の提案をしてきます。
行動も早く、僕と妻のお気に入りです。
そしてご紹介頂いたのは・・・
FENDIのファーに携わり43年・・・
FENDIファー部門の全てを統括する
最高責任者R.Mさんです
R.Mさん
「Signora(スィニョーラ)
是非、貴女に私の作品を
紹介させて下さい」
(もちろんイタリア語でして・・・
通訳の方がいらっしゃいました・・・情けないっす)
その方が妻にファーを着せてくれました
まぁ・・・
まるで
魔法でした・・・
どんな魔法かと言いますと・・・
服に生命を与える魔法です。
襟の立て方、袖の捲くり方、ベルトの締め方
どれも見たことありません。
かつ、流麗な手さばきによって
たった1つの服がどんどん表情を変えていきます
時に女性的になり、
時に男性的に・・・
そしてある作品は・・・
春から・・・
夏へ変わり・・・
秋を向かえ・・・
冬となる
1つの物語を見ているようなのです。
どうやら1つの作品に対して、10数のパターンを用意しているらしいです。
先ほどと全く同じ服を着ているはずなのに
全く違う魅力的な服に見えるんです・・・
これは言葉で表現が出来ませんです
妻も・・・
妻「あんび君とかみんな感心してたけど、何してるのか全然わからんかったよ」
そんな魔法にすっかり見蕩れていると・・・
R.M「
うん・・・今、良いのを
思いつきました」
営業さん「あ、本当だ。こういうのは初めて見ました」
メモを取り出します
何たるクリエイティブパワー・・・
43年という蓄積された経験に
インスピレーションが重なると
弾ける様に0から1が産み出されるのでしょう・・・
0から1を生み出す世界で生き残り続け
かつ頂点に君臨する人とは
この次元にいるのか・・・
もうクラクラです。
それは魔都・銀座のある一室で私の妻を見て
産み出されたものなのです
プレタポルテで同じ着こなしを見たら
僕は勝手に感動してしまうかもしれません
僕ごときではこの方に二度とお目にかかることは
無いでしょう。
そして世界のトップブランドのCXOに
服を着せてもらう事は
世界で活躍されるモデルさんでもごく一部に
限られているそうで・・・
一般庶民の妻がその方から直接服を着せてもらうなど
二度とあり得ないでしょう。
服とお洒落が大好きな妻には
これ以上無い幸運だったと思います。
R.M「Signore(スィニョーレ)」(英語で言うMr)
ん?わて?
わてでっか???
実は僕も着せて貰ったのですが
THE・グレイテスト・ぶさいく
を自称する僕だけに自主割愛です。
で・・・
まあ、ですね・・・
これで発注せん人はこの世にいません。
絶対、いません。
誰だって発注します
うん、します
そして最後に・・・
R.M
「Signore あんび
私の作品を気に入って頂いて
私はとても幸せです。
これからも素晴らしい作品を創り続ける事を
約束します。
そして私の作品を愛して頂けると嬉しいです。
またお会いしましょう。
お二人に幸運を」
こんなセリフがすらすら出てきて・・・
かつ、サマになるなんて・・・
リアルイタリア親父・・・
どんなかっこええねんな!!!
ぶっちゃけこの時は僕も妻も感情が昂ぶって、涙目でした
そして創作者が目の前にいると、服は「服」ではなく「作品」となるのです。
これは反則です
この方に営業させたら絶対皆さん買ってしまいます!
JAPANの売り上げが5億円伸びそうです
しかしこの方のクリエイティブなセンスは
それ以上の価値を産み出すのでしょう・・・
最後に記念撮影を・・・
成約記念がFENDI型のクリップて・・・
ハリーは行っただけで、あんな手の込んだ
ワインだったのに・・・
ドサクサに紛れてスプリングコートも買わされました・・・
以前に・・・
こんな事を書いていましたが・・・
僕の2010年度・・・
1ヶ月(この時4月25日)を経たずして
終
了
自然体でバックミュージックが流れてきます・・・
あ~る晴れた・・・
ひ~る下がり・・・
魔~都へ~と、続~く道~
荷馬車がゴ~トゴ~ト
子馬を載せてゆく
可愛い子馬~
売られてゆ~く~よ~~
(僕が)悲しそうな瞳で~
見~て~い~るよ~~
ドナ・ドナ・ド~ナ・ド~ナ~ 子馬を載~せ~て~
ドナ・ドナ・ド~ナ・ド~ナ~ 荷馬車が揺~れ~る~
BY あんび
ああ、やってもうた・・・
さらば、キャバリーノランパンテ・・・
初っぱなからこの調子じゃ、今年も買えそうに無い・・・
などとドンヨリこんもりの積乱雲を背負っていると
妻「あれは次元が違うね!
あんな人見たこと無い
世界は広いわ!」
そりゃあそうです
ありゃあマジです
妻「最高に幸せな一日だったよ!
あんび君、ありがとう!!!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
こんな嬉しそうにしている妻を見ると
「まあ、良いか^-^
好機と縁は必ず訪れるさ」
って思う前向きな僕でした^-^
Posted at 2010/05/23 08:30:38 | |
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C'eil vero valore? | 日記