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基本的に掲示板オーナーの独り言を書こうかと思っています。言いたい放題書いてますので、過激な発言もあろうかと思いますがご理解いただきたいと思います。よかったらコメントもいただけたら幸いです。
最近話題になる格差問題について書いてみたいと思います。

 格差問題はグローバル化の結果なのですが、それだけだと論点がぼけるので、もう少し噛み砕いた話しをします。

実際日本は、80年代後半からは円高を背景に外国の安いものを買い漁ることを始めました。今までは輸入については高い関税を掛け国産品を保護してきましたが、対外圧力もあって関税の引き下げによる自由貿易を加速させました。
実際このとき庶民は輸入の安い牛肉や果物などが安く買えると喜びました。しかしこの時、多数の庶民はこれが格差社会の始まりであることに気づきませんでした。

外国の安い賃金で働く人(特に単純労働、農業や漁業・単純加工品など)がいて日本の円が高いことを理由に日本がその恩恵に預かる。この図式は次第に加速していきます。諸費者は自分達の仕事がなくなることも知らずに、安くて良い物を求めて外国製品を買い漁ります。安いものが売れるため、日本のメーカーも競争に生き残るため外国で生産を始めます。次第にある程度の技術力があるものも外国で作って日本だけでなく世界で売るようになります。それなりに教育を施すと高い賃金を払って日本で作るのと変らないものが外国で出来るようになりました。もう日本で高い給料を払って作る必要はどこにもありません。その結果が雇用の収縮につながります。さらには世界を常に意識するようになると日本の賃金は本当に高い!!国内での雇用についても、労働力があまっている現状では高い金を払いたくはありませんよね。だって消費者だって外国製品でも安ければ買うんだもん。国内企業だって安い労働力を確保するのは当然の心理でしょってなもんで国内の単純労働は原価を下げて行きます。これが日本におけるグローバル化と言うものでしょう。

結局安い物(製品だけでなくサービスも含みます)を求める心理が、日本の雇用環境を悪化させ格差を助長する動きにつながったと言えます。(歴史にもしもは禁句ですが、外国製品の不買運動を成功させていたら日本はどうなっていたんでしょうね)これからの世の中は世界を基準に進んでいくでしょう。賃金についてもしかりです。日本人だからといって裕福な暮らしが出来る世の中ではないと言えます。世界には同じ仕事なのに月千円で働くという人は大勢います。そんな中で日本の社会保障はどうなっていくのでしょうかね。なにか自分じゃないと出来ない仕事を身につけないと生活が成り立たなくなる日も近いのかもしれません。

ちなみに国内販売が不振の理由のひとつとして、若者が車を買って維持するだけの経済力を持てなくなってきているのも理由のひとつとして考えられます。
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