先日購入した、上の棒 HTS-2000(約4000円)と中国から輸入した下のアルミ用ロウ付け棒(約1000円)のロウ付け実験をやってみました。
アルミのロウ付けは全く経験が無いのでまずは安物のロウで実験です。
アルミには酸化皮膜があるので通常ワイヤーブラシなどで酸化膜を除去する必要がありますが「めんどくさい」です。
HTS-2000に付いていた説明書には酸化膜除去が書かれいないのでもしかしたらこの手のロウ付け棒は酸化膜があっても付けられるのでは?という夢を抱いて挑戦しましたが、案の定ロウが全く乗りらず散々な状態になってしまいました。
アンダーカバーに使用しているリベットがなくなったので近所のホームセンターで購入するついでに、アルミ用のフラックスとステンレスワイヤーブラシを念のために購入したのでそれを利用して再挑戦。
何とかロウ付けに成功しましたが、見た目も汚く温度管理が非常に難しいです。
ただ、これでもか!と言う位引っ張ったりしましたが外れそうな気配はまるでありません。
フラックスを使用した2回目の実験で、今回アンダーバーで想定している端面処理を想定してロウ付けしてみましたが、御覧の通り穴が開いてしまいました。
温度管理がめちゃめちゃ大変ですが、それでも接合という点においては問題なく強度は十分の様です。
これは安いロウだからこうなるのか?単に下手だからこうなるのかよくわからないので、HTS-2000で再挑戦。
何という事でしょう・・・。フラックスを利用しない状態で1発でこんなに綺麗にできてしまう始末・・・・。
但しロウが流れ込むような状態にはならないので、引張強度は有りますが、折に対しては非常に弱いです。
続いてフラックスを折面に流し、ちょっとあぶって流し込んだ後にロウ付けを行った結果やはり中国製よりははるかに綺麗にロウ付けができ、流し込みもばっちりの様ですが、加減が分からない為流し込みすぎました。
フラックスを全体に塗ったわけではなく、折込側の合わせ目に沿って塗っただけでこれだけの流し込めれば御の字かな?というレベルで 強度は半端ないというか一体化しているというレベルです。
作業の結果HTS-2000は値段分の性能はあるようですが、ガストーチで熱を加える時間を考えると微妙な感じです。
今回の実験ではアンダーカバーを制作した時に出た端切れを使用しました。
大きさ的に5センチから10センチ前後の物ですが、厚さ1ミリのこのサイズのアルミ板をロウ付けするだけでもかなり炙らないとロウ付けできません。
今回は、万力でアルミを押さえてロウ付けしましたがアルミ自体のサイズが小さいので熱が伝わるまでには万力もそれなりに熱くなります。
アルミの熱伝導率を考えると、アンダーカバーは1mmのアルミ板を使用して作成しているのでロウが反応する480度まで熱するのは多分無理ではないか?と・・。
かなり広範囲を300度以上に熱した上でロウ付けしたいところを更に200度熱するというのであれば何とかなりそうですが、局所的に500度近い温度にするとなると相当時間をかけて熱を浸透させながら炙らないとすぐに穴が開きそうです。
試しに 30センチ角位のアルミ板を熱してみましたが、不可能では無いと言えるくらいのレベルなので、2メートル×80センチ近いアルミ板の一部を熱してロウ付けは絶望的なのではないかと・・・・・・・。
3D カーボンシート を張るために購入したヒートガンと600度まで測れる非接触型温度計を補助に使用してみましたが、やはり不可能では無いというレベルでしたので、現実的には無理でしょう。
アンダーカバーの方はほぼ完成しており、あとは補強でロウ付けと考えていましたが、穴を開ける確率の方が高い以上、補強金具で何とかする作戦に変更する必要があるようです。
中央アンダーカバーの中央部同様補強金具&接着剤&コーキングで何とかごまかすしかないようです。
Posted at 2021/12/19 22:21:53 | |
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